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【実体験】人事が「実名顔出しTwitter」をする5つのメリットと3つの注意点

Twitterでフォローしているイケてる人事界隈のアカウントには、社名公開・実名顔出し が多いことに気がつきました。

人事が実名顔出しTwitterをするメリットは?そして注意するべきことは?
ポイントを絞って書いていきます。

※追記:2018/08/05 
○ 気をつけたい!3つの注意点 ① 素の自分も偽らずにさらけ出していこう の部分に一部加筆しました。

はじめに ―この記事を読む方々へ―

まずはじめに。私がお伝えしたいことは「実名顔出しTwitter」を強要するものでは決してありません。名前、顔写真は個人のプライバシーにあたる部分であり、明かすも隠すも自由です。個人がTwitterを楽しむ上でそこの強制は不要と考えています。

また、所属企業の公表も、社によっては不可能なケースも多い現状です。私も「無謀なリスクを冒してでも所属を明かせ」などと無責任に言える立場ではありません ので、ご自身の共感される範囲内で記事をお楽しみいただければ幸いです。

さて。そこを押さえた上で、いきましょう。

人事が「実名顔出しTwitter」をする5つのメリット

ここからは、私が実際に実名顔出しTwitterをして体感したメリットについてお伝えしていきます。

① 社内の空気感がリアルに伝わる
えさきさん(@MarinaEsaki)のツイートにもあるように、人事が公に発信することで社内のリアルな空気感を感じ取れるのは大きなメリット。

社外の場でも公に発信できる姿を見せると「この会社に入社したら、こんな感じで自分の伝えたいことを自由に話せるんだろうなー!」というイメージを持っていただけます。


② 企業⇔候補者間の情報格差がフラットに
実名顔出しにしてからというもの、就活生や求職者の方からリプライ・DMをいただくことが多くなりました。それらの一つひとつに返信をしています。採用サイトには載っていない人事からのメッセージを、ダイレクトにお伝えしています。

せっかく勇気を出してアクションくださっているのです。
こちらもGiveでお返しする以外の選択肢はありません。

企業が就活生・求職者に与える情報が、一方的で都合の良いものに限定されていると、健全な採用活動にはつながりませんよね。透明性あるコミュニケーションを行う上で、実名顔出しの発信は効果的と言えるでしょう。



③ 公式アカウントでは得られないつながり
私、実はサイボウズの採用公式Twitter(@cybozu_recruit)の中の人なんです。ただ、BtoB企業の採用公式アカウントって、なんかすごくムズカシイんですよね。フォロワーにダイレクトに情報をお伝えできている実感が湧かないんです……ここはまだまだ力不足。

ネット上でのソーシャルな関係性を育むうえで大切なのは「そこにあなたがいるという実感」でしょう。公式アカウントだと、名前も顔もオープンではなく、中の人の存在が見えづらい。どうしてもフォロワーとの距離感が生まれてしまいます。ここにいきなりテコ入れするのは、ちょっとレベル高い。

また、【公式】という冠がついている以上、トライアンドエラーの実験もやりにくい。自社の候補者となりうる方々にどんなメッセージが響くのか、知見を溜めにくいんです。

ならば、公式アカウントよりもまずは個人で、自社のブランディングを進めていくのが有効と言えるでしょう。実名顔出しの安心感から、自社への興味度の高いフォロワーがついてくれます。

個人SNSアカウントから自社ブランディングをはじめるべき理由は、チカイケ秀夫さん(@chikagoo)のツイートがわかりやすいです。


④ 興味を抱いた人からのエントリーが増える
こちらは前述の③からつながるのですが、自分のツイートを読んで自社に興味を持ってくれた人がエントリーしてくれるようになります。

人口減少に伴う労働力不足の日本では、これからの採用市場は激戦。そんな中でも、実名顔出しで信ぴょう性の高い情報を常に発信しておくことで、エントリー段階から自社にカルチャーマッチする候補者にお越しいただけます。候補者集団全体のうち、部分的にも採用確度が高まります。

求職者・企業の双方ともに無駄なコストを払わなくて済みますので、採用のあり方を大きく変える一歩にもなりうるでしょう。


⑤ 実名顔出しTwitterのほうが、逆に安心
最後のコレは個人的な体感値なんですけど。

実名顔出しにしておくと、ホントのことしかツイートしなくて良くなるから、ヘタなことを口にするリスクが減ってオススメです。笑 

私の勤めるサイボウズでは「公明正大」が全メンバーに課される行動指針となっています。「公に明るみに出ても、正しいと大きな声で言える生き方をしよう」と。自身の立場を表明しているからこそ、生じる称賛も批判もフラットに受け入れることができます。実名顔出しは最強の防御 です。


気をつけたい!3つの注意点

続いて、人事が実名顔出しTwitterをする上で気をつけたいポイントを3つにまとめました。

① 素の自分も偽らずにさらけ出していこう
フォロワーが求めているのは「就職活動に生きる有益な情報」だけではありません。あなたという人間がどんなパーソナリティを持っているのか?が伝わることが重要です。

あなたという人間を起点に、自社に興味を持ってもらえることの貴重さを大切にしたいものです。

そしてこのとき注意したいのが、ご自身のフォロワーが何を望んでいるのかをきちんとイメージすること です。企業人事の目線から就職活動に有益な情報もくれる【公的】な立場と、完全にオフでプライベートな部分を見せる【私的】な立場。どちらも素の自分ですが、ここのバランス感覚が欠かせません。

この視点がなくどちらか一方に偏りすぎても、特にフォローする意味のないアカウントになってしまいます。せっかく実名顔出ししているのにもったいない。

公私のバランス感覚についてコメントくださった石倉さん(@kohide_I)さんに感謝いたします。当初の記事には、この視点が欠けていました。


②「上から目線」のアドバイスを送らない
実名顔出しでTwitterをされている川口ゆりさん(@funifuniyuri)も、この重要性を語られていてハッとしました。注意点の①にもつながる内容です。

「困っている人の助けになりたい!」という気持ちばかりが先走って、上から目線のアドバイスをやりすぎると、フォロワーからしたら「余計なお世話だよ……」と思われかねません。実名顔出しであるがゆえに、マイナスイメージも印象深いものになってしまうでしょう。

アドバイス自体は尊いものですが、あくまで対等な立場であるべき。リアルの人間関係と同様、リスペクトしあう関係性を育みたいですね。


③ コンプラ意識は忘れずに!
最後は釈迦に説法で、言わずもがなですが……

リアルでもネットでも、人事は会社の顔として注目されがちな立場です。発言の一つひとつが、会社を代表しているものだと心に留めましょう。


まとめ

人事が実名顔出しでTwitterをすると、思いがけないメリットがたくさんありました。私もTwitterの運用をスタートして2か月足らずなので、今後どんな変化が起こるか楽しみにしています…!

Twitterでは、就活や面接でタメになる話や、サイボウズ人事から見たHR関連の話をつぶやいています。ご興味あればぜひフォローいただけると嬉しいです😊

次のnoteで書いてほしいトピックなど、コメントくれると喜びます👏



まとめの後に…

最後にスミマセン。
誤解されるとお互い不幸なので、もう一度だけ書いておきたいのは、

【実名顔出しは強要してないよ!!!】

ということ。

Facebookなどとは異なり、匿名性がウリでもあるTwitterです。みんなが自由に好きなことをつぶやき、共感しあって、新たな世界を知ることができる。そんな場が好きで、Twitterをやっています。肩肘張らずに楽しく「ごきげんよろしく」なTwitterライフを送っていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

頂戴したサポートは、私からのサポートを通じてまた別のだれかへと巡っていきます。