機械が機械(AI)を作る新しい段階の時代に突入した(スーパーコンピュータ「富岳」を用いて学習した日本語能力に優れた大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を2024年5月10日に公開)

ついに、
・機械が機械(AI)を作る新しい段階の時代に突入した(スーパーコンピュータ「富岳」を用いて学習した日本語能力に優れた大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を2024年5月10日に公開)
という緊急ニュースをやっていた。

「シンギュラリティ」というのが、「AIの知能が人間の知能を追い越す時期」の事ですが、その段階の1つとして、「機械が機械(AI)を作る新しい段階の時代に突入した」という事です。
ある意味、危険な側面も出てくると思われる。

日本語能力に優れた大規模言語モデル「Fugaku-LLM」は、2024年5月10日に公開以降は、「誰でも、ライセンスに従う限りにおいては、研究および商業目的での利用が可能である」と書かれている。

(スーパーコンピュータ「富岳」で学習した大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を公開(公開日:2024.05.10))
https://www.titech.ac.jp/news/2024/069217

『理化学研究所のスーパーコンピュータ「富岳」を用いて学習した日本語能力に優れた大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を2024年5月10日に公開した。
Fugaku-LLMは国内で多く開発されている70億パラメータより一般に高性能、かつ現在の計算機環境下で扱いやすい130億パラメータのモデルとなっている。今回の学習では、サイバーエージェントが収集した独自の日本語学習データと英語のデータなどを用いているため、透明性と安全性を確保しつつ日本語性能にも優れている。
Fugaku-LLMは、GitHubやHugging Faceを通じ公開しており、ライセンスに従う限りにおいては、研究および商業目的での利用が可能である。
今後、多くの研究者や技術者が基盤モデルの改善や新たな応用研究に参画することで、さらに効率的な学習方法が創出され、科学シミュレーションと生成AIの連携や、数千のAIによるバーチャルコミュニティの社会シミュレーションなど、次世代の革新的な研究やビジネスでの応用につながることが期待される。』

(Fugaku-LLM モデルダウンロード)
https://huggingface.co/Fugaku-LLM/Fugaku-LLM-13B

(Fugaku-LLM ソースコード)
https://github.com/Fugaku-LLM/DeepSpeedFugaku

<危険性への指摘>

現在、「AI開発」は、日本だけ異例で、「リスクを考えず、前のめり過ぎ」と指摘されていて、海外のほとんどの国では、「AI規制」の方向性が多い。

1つには、今日のニュースでやっていたのが、
・日本、イギリス、アメリカ間での、「個人情報」のやり取りを自由に、円滑にできるようにしようではないかという枠組みを作ろうとしている。

(日EU間の越境データ移転について)
https://www.ppc.go.jp/enforcement/cooperation/cooperation/sougoninshou/

さらに、「AI安全サミット」、「AI兵器がどんどんすでに使われてしまっている」というニュースが、だんだん増えてきてしまっている。

((NHK、2023年11月2日)AI安全サミット開幕 最先端AI “対応急務”とする宣言採択)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231102/k10014245011000.html

『AI=人工知能の安全な活用について話し合う初の国際会議「AI安全サミット」がイギリスで開幕し、各国の代表などは、最先端のAIについて悪用されれば人類に壊滅的な影響を及ぼすおそれがあるとして、対応が急務だとする宣言を採択しました。』

((NHK)「AI兵器」の衝撃 “機械は犠牲を理解できず”暗い未来の不安)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240510/k10014445851000.html

『現在、「AI兵器」はすでに戦場で次々と投入され、兵士に代わってより高度な作戦を行う世界が現実のものとなりつつある。』

また、「日本語能力に優れた大規模言語モデル」の登場はいいのだが、現実問題として、
・すでに、外国人による「自然な日本語翻訳ができるAI」を使った日本へのフィッシング詐欺の巧妙化や、SNSを使った投資詐欺事件の多発など、「日本語能力に優れた大規模言語モデル」や、「ディープフェイク」への利用の危険性が、すでに実用化されてしまっている段階にあるが、安全な世の中になるとは思えない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?