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発達障害の三十路女は今日もリワークで浮いている


こんばんは。多動と申します。
発達障害(ADHD・ASD)や聴覚情報処理障害(APD)を持っている三十路女です。
長年の過剰適応が負荷になっていたのか心身のバランスを崩してしまい、昨年の夏から休職しています。

休職して毎日何してるの?と言いますと…

現在はリワークに通っています。

リワークとは

「リターンtoワーク」の略語で、精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けた訓練を提供するプログラムです。
精神科病院やメンタルクリニックなどで実施されています。
プログラムに応じて決まった時間に実施機関に通うことが、会社に通勤することを想定したトレーニングになります。
プログラムでは、リハビリのため軽作業を行ったり、集団で心理療法を行ったり、再発予防のための疾病教育を受けたりします。

リワークの最大の利点は再発リスクを下げられること。

精神疾患というのは再発しやすく、せっかく復職してもまた調子を崩してしまい再休職するというケースが多く見られます。
しかし復職前にリワークに通うことで、生活リズムを整えたり、セルフケアの力をつけるなどして再発リスクを下げることができます。

私は正直、社会復帰の意欲は消失していたのですが、再発予防は徹底したいという思いからリワークに通うことにしました。

リワークになじめない

リワークに本格的に通うようになって2ヶ月半。
私はいまだにリワークの場で浮いています😂

そもそもリワークの利用者層というのは真面目な人が多い。
精神疾患になるくらい頑張ってきた人たちです。そして自主的にリワークに通うくらい社会復帰に対して真剣な人たちです。

一般社会が嫌になって風俗業界に戻ろうと内心考えている私のような堕落人間はアウェイ感が半端なく、虚無状態で日々過ごしています。

特に虚無になるのがSSTのプログラム。
SSTとはソーシャルスキルトレーニングの略称で、日本語で社会生活技能訓練と訳されます。
対人関係を中心とした社会性スキルを高めることを目的としたもので、精神疾患や発達障害など社会生活で困りごとを抱える人々の自己対処能力を高めるため医療機関等で実施されています。

このSSTが行われている空間、私はどうも「気持ち悪い…」と引いてしまうのです。
なんというか、『定型発達』というロボットを生産する工場のような。あるいは『発達障害』を『定型発達』に品種改良する農場のような…
あるいはネコをイヌ社会に適応させようとしているような…
そんな不気味さを感じてしまうのです。

もちろん社会生活を送る上で礼節を身につけることは大切ですし、社会適応という目標に向けて努力する姿勢は素晴らしいと思うのですが、
SSTは行き過ぎると、個人がそれぞれ持っているパーソナリティーの持ち味まで消してしまうのではないかと私は危惧してしまいます。

それでも私は、復職に向けて真剣にやっている周囲の士気を下げないために、表面上は真面目な態度でリワークに取り組んでいます。



年明け。リワークのプログラムに書初めの時間がありました。

スタッフ「今年の抱負を書いてくださいね」

今年の抱負ですか?
本音は「安楽死」とか「死は救済」だなあ…

周囲は皆、清く正しい抱負を掲げていました。
「社会復帰」「就職」「前向き」「資格取得」「有言実行」「精進」「健康」「目標達成」etc

私もなんか真面目なこと書かなきゃ!

何書こう何書こう何書こう…



とっさに「納税」と書いていました。



書初めで「納税」と書く人間なんて日本で私くらいでしょう😅

おそらく私の中で「昼職やめたら自分で税金を納めないといけないな。→ 滞納しないように気をつけよう!」という思考回路が働いたのだと思います。

他の利用者さんから「納税wwwwwww さすが多動さんは発想が違いますね!」と褒められ(?)、私はあいまいに笑うしかなかったのでした…。