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以心伝心って、ほんとに美徳?

「以心伝心」という言葉があります。

文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと

といった意味だと思いますが、実際のところこのようなコミュニケーションは“暗黙の了解”とはならず、とても難しいと感じています。



私の実感ですが、以心伝心は

家族であっても難しい。
長く連れ添った夫婦間でさえも難しい。
常に一緒に仕事をしている上司、部下の間でも難しい。
親しい友人であっても難しい。
まして、付き合いの浅い他人ならなおさら難しい。

以心伝心の齟齬により誤解が生じるかも。
そして、不信が生じる。ときに、不快まで生じて、
ついには、悪意まで持たれかねないのです。



もしかしたら「言わなくとも分かるはず」といった一方的な期待があるのかもしれません。もしくは、「言わなくても分かってほしい」という
甘えがあるのかもしれません。また、「言わなくとも事は済む」と相手の理解を軽んじているのかもしれませんね。


つまりは、「言わなくても分かるはず」と思うことは、

結構、大きなリスク


を抱えたことになるのです。


そして、次に考えるべきことは

「言っても中々、伝わらない」


ことに対してどうするのか?ということです。

このことへの対策は4つ浮かびます。

相手によって言葉を変える
伝える手段を選ぶ(テキスト化など)
何度も繰り返し伝える
伝える事柄をしぼる

ではないでしょうか?


特にビジネスシーンでは言語化もしくはテキスト化はコミュニケーションギャップを埋める最低限のルールでしょう。
報連相といった日常的な上司と部下間における意思疎通においても当てはなること。
仕事の質を上げるためにも以心伝心に頼ることだけは避けるとよい。


勿論、以心伝心の美徳というものもあります。
言葉以上にその根底にある気持ちまでもくみ取ることができるなど・・。

そうであっても、世代がミレニアルからZ、α世代となりつつある今日、明解な言語交流が一層重要になっていると言えます。


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