ビジネスホテル大雪の1日
台風・大雨・大雪、
天災があるとたびたびTVに出てくる
タクシー待ちの行列、
真っ黒な駅の電光掲示板、
途方に暮れた人へのインタビュー。
いずれも山小屋暮らし、住み込み生活の多い私にとってはTVの向こうの世界の話でしたが、
先日ビジネスホテルにてその世界に少し触れたのでそのお話を。
先日、松本で雪が降りました。
積雪は26〜28cmとのこと。
表題に「大雪」と記載しましたが、
雪国の方からしたら「そんな、大げさな」という感じ方をするかもしれません。
実際に私も大町や奥飛騨の生活で何度も経験している積雪量です。
しかし松本にしては今回の雪の量は大雪。
地元の方いわく、こんなに積もるのは9年ぶりだそうです。
そんな近年稀に見る大雪に見舞われた松本は交通が大混乱。
私が出勤するのは朝の7時くらい、まだ雪が降り始める前でした。
フロントに立ってしばらくして雪が降り始め、周りが薄っすら白くなってきました。
その中でもお客様は順調にチェックアウト。
中には交通機関を心配して早々に延泊の手続きをされに来る方もいました。
ネット上では前日から大雪を心配してか、
キャンセルが入り初めていて、午前中もやはりポツポツキャンセルが。
そうこうしているうちに、名古屋と松本を繋ぐ特急しなのが運休。
以降、名古屋から来られなくなったお客様の電話でのキャンセルが相次ぎました。
蛇足でこのような天候都合のキャンセルの場合は、ほとんどのホテルはキャンセル料はいただきません。中には規約通りキャンセル料を徴収するホテルもあるので確認は必要ですが…
さて昼になると松本でお仕事をされている方が、「家に帰れなくなりそうだから」と宿泊予約をされにきました。
この昼頃まではまだホテルの業務にも余裕があり、キャンセルが出ている分部屋も空きがありました。
昼までに予約された方は大正解。
午後から予約がどんどんと入っていきます。
そのうち中央道の中津川インターから諏訪インターまでが通行止め、そこに接続して松本に至る長野道も安曇野インターまで通行止め。
この影響で全ての高速バスは運休。
名古屋方面からの公共交通機関での移動はほぼ無くなったと言えます。
続いて松本の大動脈の一つ国道19号の南側が通行止め。これにより甲府・諏訪方面から松本に入ることも難しくなりました。
さらに上田や佐久といった東信方面を繋ぐ国道254号、
南信の伊那方面を繋ぐ国道153号も。
私の感覚ですが、思っていた以上に松本から南は雪に弱い。
高速道路の通行止めはわかりますが、
一般道の通行止めは予想外でした。
色々と事情はあるのでしょうが積雪30cm以下でここまでとは。
逆に本来であれば積雪の多い白馬や長野市方面の道のほか、北アルプスを横断して西側の高山を繋ぐ国道158号は通行止めになりません。
雪への耐性が松本の南北、東西で如実に現れたと言えます。
15時頃には松本と南側の主要都市を結ぶ経路はほぼ寸断されました。
そしてここからチェックインラッシュが。
ビジネスのお客様の到着はもっと遅いのですが、仕事を早く切り上げたからなのか到着がいつもより早い。
予約の電話も止まらない。
忙しい時間が続きました。
でもこの頃にはもうほとんどの部屋が埋まり満室。ただキャンセルも少しは出るので、たまたま空きが出た時に電話できた方はラッキー。
最終的には普段は少ない残業をしつつなんとか夜勤に引き継ぎ業務終了。
翌朝夜勤さんに聞いた話だと、夜間も予約とキャンセルの繰り返しだったとのこと。
今回松本のビジネスホテルにいながら得た教訓は
①悪天候が見込まれる際のホテル予約の決断はお昼までに
②松本以南は雪に弱い
③キャンセルが出る可能性は常にある
大雪に限らず大雨の日もそうですが
ホテル予約の決断は早い方が良いです。
または電車が止まってすぐの段階はキャンセルが出やすいので予約をするチャンスです。
そもそも悪天候時は出かけないのが一番ですけどね。
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