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シン・エヴァンゲリオン劇場版

シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきた。
4DXで観てきたぞ!(その時のnoteはこちら

さて、映画についての話をします。


4DX最適座席はここだ!

まずは4DXの最適座席について。

4DXは前、左右と3つのスクリーンに囲まれて臨場感がある。しかし、シン・劇場版は前方スクリーンのみで、左右は投影されないため、後方座席より前方をおすすめする。

私が座ったのは、中央+前から三列目。

この読みは当たり、正に最適だった。
その理由は以下、

・スクリーンの高さがちょうどいい
・中央で迫力あり
・すぐ前が通路で、前が広い

前すぎると見上げる角度で首が疲れそうだが、4DXは通常より座席数が少なく、間隔も広くゆったりなので、通常のスクリーンほど見上げ感は少ない。この辺りは好みで分かれそう。迫力重視で前席を指定しても良さそうである。


さてさて、本編。

※ネタバレを含みます

まず思った。

これは、終わらせるための作品だ。

それぞれのキャラクターとのお別れが、丁寧に作り込まれている。正に、観る側とエヴァ作品との別れのための作品。

ここ数年は「幕引き」の時代でもあった。
イチローの引退、安室奈美恵の引退、少し遡るならTRICKの劇場版のように。
「最高のお別れ」。こんなにもキレイに幕引きができるものかと、それぞれが感動ものだった。シン・劇場版も私にとってはそんな作品となった。


これまで描かれなかったもの

前半は綾波レイの、これまで描かれなかったものが描かれていた。じっくり、時間をかけて、丁寧に。これは、多くの人が綾波レイに与えたかった時間だろう。「命令がなくても生きてる」彼女が彼女として生きられる時間。感じられなかったものを感じられる時間。


映画序盤、まず、みんなが思ったであろう。

「とうじが、どうじが生きてる!」

大人になってる!今までとは違うパラレルが、そこにあった。

前半の村シーン、個人的には「おおかみこどもの雨と雪」を思い出す。「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」のくだりが、それまでのエヴァとは違う匂いがする。

委員長のセリフがいい。

刺さったくせにうろ覚えで、後で調べても出てこなかったのだけれど、「明日も今日と同じでいいんだよ」そんなセリフがあって、涙。

特別に進む、頑張る、じゃなくても、既に尊い。
同じでも。

その言葉が、私にとっては救いだった。


映画全体を通して金言が飛び交う。
これは、何だろう。生きるための指南書ですか⁉︎


綾波レイのスーツが黒から白に変わる。
ミサトさんが髪を下ろす。

最後のお別れに、”あの時”をつなげる。
その思いやり。受け取る側への思いを寄せるひと時が散りばめられている。

最後には、これまで描かれなかったゲンドウが。

これは親子の話であり、少年が大人になるまでの物語であり、家族の話でもある。

親子の話に全人類を巻き込むなよと、多くの人が突っ込んだであろう。


特に印象的なのは、
「泣かないんだね」と言ったカオルにシンジが言った、言葉。

「涙で癒せるのは自分だけ」

(「涙」ではなく「泣いて」かもしれません。記憶が遠い...)

どんなに泣きわめこうと、他者は救えない。
誰かの涙が癒しになることはあるかもしれないけれど、泣いて癒せるのは自分だけだ。妙に納得してしまった。と、同時に、「自分は癒せるのか...」と思うと不思議な感覚だった。今まで泣いてばかりだった主人公の、達観した成長。


まだ描かれていないもの

最終章ではこれまで描かれなかったものが描かれていた。でも、まだ描かれていないものもある。

セカンドインパクト、加持リョウジ、マリ、物語のまだ描かれていない箇所は多い。描こうと思えば、まだまだネタはたくさん残っている。

でも、同じ監督とスタッフで番外編を出すようなことはないだろう。

ちゃんと終わらせる。そのための今作だったと思うから。


この組み合わせしかない


最後のbeautiful worldが効いている。


映画館で観ている時、これは碇ユイの歌にしか思えなかった。何なのだ、この曲が生まれる時、宇多田ヒカルはこの結末を知っていたのかと思わせるぐらい、この時、このエンドロールにぴったりすぎる。でも、現実世界に戻って改めてbeautiful worldを聴くと全くそんな感じがしない。

不思議でしかない。

エヴァの主題歌を宇多田ヒカル以外が手がけるなんて考えられない。それほど相互作用が強い組み合わせである。


終わった瞬間思った、また観たい。
次に観る時も泣くって、もう分かっている。


駆け足に、メモ的なnoteとなってしまいました🙏
私はこう思った。あなたはどう思った?


あなたが感じたこととと、私の思ったことが違っても、それぞれがそれぞれに受け取るものがある。違う人間なんだから、違って当たり前。正解・不正解を談義する時間ももったいない。それぞれが感じて、自分にとってどう糧にするか、競争しましょう🙌🏼






じゅんぐり回していきます☺️ 忘れた頃に、大きく育ってあなたのもとにも還りますように🙌🏼