朝浮かんだおはなしと、そこから生まれた作品
今朝絵を描いていたら浮かんだおはなしがあるので、ここにも書いておきます。
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ある森の奥深くに、1人のこびとが住んでいました。
こびとの家の庭には不思議な石がいくつも転がっています。カラフルで、つるりとしていて、石なのにふんわりと軽い。
そしてこの石は、願いを叶える石と言われているのでした。
こびとは、この石を眺めるのが好きでした。
眺めているとホッとしてポカポカと元気が出てくるのです。こびとはお気に入りのものを額に入れて眺めながら、美味しいココアを飲む時間が大好きでした。
ある日、こびとの友達が遊びにやってきました。遠い村で画家をしている、人間の女の子です。
こびとは自分のお気に入りの石を見せて、こんな話をしました。
「この石はね、願いを叶えてくれる不思議な石なんだ。でも願っただけじゃ何も叶わない。ちょっとコツがいるんだよ。
それはね、まず自分が自分を信じるって決めること。そして、願った後はホッとして自分をいい気分にさせておくこと。」
「いい気分?」画家の女の子が聞いた。
「それだけでいいの?」
「うーん、まだもう少しコツはあるんだけどね」
こびとはちょっと時間を置いてからまた話し始めました。
「ぼくね、この前願い事をしたんだよ。自分を信じると決めて、楽しい気持ちでしばらくは過ごしてた。でもいつのまにか『叶わなかったらどうしよう』って怖い気持ちが出てきてたんだ」
ちょっと恥ずかしそうにこびとは続けました。「この願いを叶えなきゃって、いつのまにか体も気持ちも固くなっていたんだよなあ。知らない間にうごけなくなっちゃって、びっくりしたんだ。
よーく考えたらね、どっちでもよかったんだよ。願いが叶うことは。
ぼくがほしかったのは、叶った時のいい気分。
そして、今ぼくがやるべきは、いい気分でいること」
画家の女の子はちょっと難しそうな顔をしています。
「まあ、ぼくもまだよくわかっていないんだけどね」こびとはクスクスっと笑って言いました。
「まだちょっと難しいけど、今わかることは、私は今すごくいい気分だわ。あなたとお話できて」
2人は嬉しそうに笑って、一緒にココアを飲みました。
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そしておはなしのイメージから作ってみた作品。
こびとが集めた石を額に入れてみた🙃
かわいいのでちょっといくつか作ってみよう!
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