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「わたしたちは花や実 ましてや種になって 空を飛ぶことも できるのです」

今回は…本来書くはずだった10代のコンプレックスからの話のつもりが、脱線からも脱線して、先日のアメブロのそのまんま転載という記事です、すみません。双方お読みの方からは顰蹙ものでしょう…ごめんなさい。
でも手抜きではなくて、いま、ここでもこのnoteでも、これは書かねばいけないのでは?というなひとり勝手に変な強迫観念に追われて転載したものです。注釈を入れつつ、ご了解の上お読みいただけるとうれしいです。よろしくおねがいします。

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こんにちは
ツルカワです。

(※注1 アメブロでの一人称は「わたし」でなく「ツルカワ」なのです)

台風が過ぎ去りつつある
雨の朝これを書いていますが
なんだかそんな天気が、数日前からツルカワの頭の中にて
嵐でぐーるぐるしているのにリンクするよう。

ハンドメイドのこととは直接関係ないので
書くか迷いましたが
ツルカワの中では繋がっていること
または
次の【PlumTree】第10回企画展
「わたしたちの名は花もしくは実
」の
テーマにかかわることなのでやっぱり書きます。

(※注2 【PlumTree】とはツルカワが主催になってテーマを決めて、作家さんを集めて行ってきたハンドメイドの企画展の屋号です。そのうち連載にも出てきます)

いきなりですが
「人は人をなぜ殺めてはいけないの?」という問いに対して
とくに子供からの問いに対して
どう答えるべきか世の中をにぎわした時期がありました。
酒鬼薔薇事件(といってももう知らない方も多いかなあ…)のころ、
20年ほど前のことでしょうか。

そのとき答えを見いだせずに
揺れ動く大人を見て
偉そうですが若造のツルカワは
「なんでそんなわかりきったことのことの答えに迷うのかなあ」と
正直云えば不思議な目でみていました。

なんでかというとツルカワの中には
そのことに対する確固たる意見が、
今も持ちつづけてる答えがあったからです。
それは
「人間には"可能性"がある。誰も他者のそれを奪ってはならない」
という答えです。

可能性。
それはなにも人より秀でた才能や技術だけでなく
すごくありふれたもので
ぶっちゃけ
人の日常は"可能性"の追求と選択の連続で
それは人生と云うものなんじゃないかと思います。

もうそれはほんと自然に行ってることで
例を上げるとしたら
今日はあっちの道から駅に行こうか
こっちの道から行ってみようか、と言うようなレベルのこと。

でも、それも知らず知らずのうちの選択ですよね。
そしてあっちの道を行けばばったり友人に会うかもしれないし
こっちの道を行けば工事現場の穴にうっかり落ちることもあるかもしれない。

つまり選択の結果の行動は
良くも悪くも、いつも何らかの"可能性"を秘めているということです。
それが少しずつだったり、
または劇的にだったり日常を変えていく。
その連綿と続く"可能性"の連続が人生だと思うんです。

で、そのなかにはその人にしかない喜びと悲しみと豊かさがある。
そういう唯一無二の選択と時間を、だれにも奪うことは許されない。
人生を絶つことは許されない。

だから、人は人を殺めてはならないと思うわけです。
人間は可能性の塊の生き物だから、その生は、尊いのです。


で、ツルカワの考えのベースにはずっとそれがあって…
…今度の企画展のタイトルをかんがえたとき
10回目という節目ということもあり
ストレートにタイトルとテーマにそれをこめました。

「わたしたちの名は花もしくは実」とは、
つまるところそういう想いを込めたテーマなんです。

わたしたちは
花にも実にもなれる
たとえ
その人生の中で叶わなかった可能性があったとしても
種となって時空を超えて
誰かの可能性を叶えることができる

「ハンドメイド作品」という
現代人の可能性の最たる自己表現を
展示することで
ばーんと前面に押し出しはしませんが
感じ取ってもらいたいテーマは、それです。

…そして
その準備に追われるさなか…知ったのが
東京医大の女子の合格点を故意に減点していたニュースでした…

「わたしたち」というフレーズにこめたのは
何も女子ばかりでなくあまたの人間のことです。
ですが、ショックでした。ものすごーくショックでした。

東京医大のやったことは
ひとの"可能性"、ましてや
公正であると信じ
必死に努力してつかみとろうとしていたそれを
不正行為でいとも簡単に摘み取ってしまう、そういう行為…
そのものですから。

女性差別がどうのということもありますが
自分のベースにあった「可能性が培う人生の尊さ」は
こうも容易に否定されてしまうものかとショックと
同時に多くのひとの人生が「殺された」ような怒りが
今ツルカワの心に広がっているわけです。

ツルカワは抗いたい。
そういう行為に、抗いたい。

とはいえ…多くの作家さんが関わる展示ですから
今度の企画展に際して
ツルカワの個人的な考えを
この事件に対するアンチテーゼはこれです!と
標榜することはしてはいけないので、しません。

ですが、この言葉に、あの事件を超えた
すべての想いを込めたいとは思っています。
そうありたい、そうあってほしいと。

「わたしたちは 花や実 
ましてや種になって 
空を飛ぶこともできるのです」

…さあ、展示まであとひと月を切りました。
気分きり替えて、がんばろうっと。

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【PlumTree】第10回企画展
「わたしたちの名は花もしくは実」
DMご希望の方はギャラリーHPのメールフォームよりお名前・ご住所を添えてご連絡下さい。
どうぞお気軽に。お待ち申し上げます。

9月8日(土)~16日(日)※12日休廊 
12時~18時
ちいさな雑貨ギャラリー プラムツリー

わたしたちは 
花や実
ましては種になって
空を飛ぶことも
できるのです

・今回は抽選販売の作品はありません
(会期後お渡しの作品はございます)
・初日の開場時間前のお並び・整理券・ご入場についてはHP・ブログをご一読下さい

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以上、転載失礼しました…

ですが、このわたしが書いているnoteのあれこれの中に通じる芯、っていうか、エキス、みたいなものを感じ取っていただければ幸いです。
それは、ひとの尊さ、というエキスです。そのつもりで書いてます。

…通じているでしょうか…????


(次回も閑話休題みたいな、話かな…
はやく本来の連載「ハンドメイド変態に至る道」に戻らないとね
…お見捨てなく…)

いろいろがんばって日々の濁流の中生きてます。その流れの只中で、ときに手を伸ばし摑まり、一息つける川辺の石にあなたがなってくれたら、これ以上嬉しいことはございません。