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旅立ちの日に 我が子のチャレンジに涙

娘の小学校の卒業式で歌われた歌。

「旅立ちの日に」

2学期の中頃、卒業式の日に弾くピアノの伴奏者を募ったところ、たくさんの立候補があったようだ。娘もその一人で、3曲ある内のこの「旅立ちの日に」を選んで、コンペディションに挑むことになった。

2学期の終わり頃から、娘の部屋からこの曲の伴奏が四六時中聞こえてくるようになった。
僕にも教えてと言ってきて、ちょっとアドバイスをしたりして。
伴奏者になるために毎日毎日、一生懸命だった。

習っているピアノ教室でも、この曲を指導してもらっていたようだ。

3学期に入って間もなく、どうやらこの曲を希望した他の子がとても上手な子だったようで、娘は残念ながら落選してしまったようだ。

卒業式の日にこの曲が掛かった時、当然、娘はピアノの席ではなく卒業生一同の席の中で歌っていた。
そして、となりで妻が泣き出して、ぽつり。

落選した日、泣きながら帰ってきたんだよね・・・

そうだったんだ。
父親には見せないんだよね、そういう姿。

卒業式の日の夜、みんなでお祝いのケーキを食べて、落ち着いた頃、一人、部屋に戻った娘の部屋からピアノの音が聞こえてきた。
「旅立ちの日に」
どんな思いで弾いていたのかな?

お父さんは隣の部屋で泣いてしまったよ。

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