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湯処

⚠️この記事を読む前に、こちらの記事をご覧いただくと旅の時系列が分かりやすくなります。


2024年2月21日。

金沢で新幹線を降りると冷たい雨が降っており、北陸の冬を感じた。

最初の目的地は、金沢より西へ進んだ山代温泉だ。

山代温泉へ行くには、金沢から特急列車で加賀温泉まで行き、宿の送迎バスやタクシーに乗る必要がある。

宿のチェックインに間に合う特急列車が金沢を出るまで、1時間少々ある。

そのため、駅ナカで土産物を見つつ、スターバックスで飲み物を買った。


発車10分前に、きっぷを改札に通してホームへ向かう。

しばらくすると、特急「サンダーバード」がホームに入ってきた。

2024年3月16日からは、北陸新幹線は敦賀まで延伸され、東京から加賀温泉まで乗り換えなしで行けるようになる。

そうなると、この列車は大阪〜敦賀の運行となり、金沢に来なくなる。
この光景が見られるのは、あと3週間ほどだ。

自由席で荷物を棚に置いて席に着き、スターバックスで買った飲み物を飲んでいたら、発車直前には窓側の席が埋まった。

自分と同じ「北陸応援フリーきっぷ」を使っている人も、少なからずいるのだろう。


この列車でも「北陸ロマン」の車内チャイムを聞き、30分ほどで加賀温泉に着いた。

隣の「いぶりはし」は漢字で「動橋」と書く。

加賀温泉は、周辺にいくつかある温泉街のハブとして整備された駅だ。

今回の宿には送迎バスがあるが、前日18時までの予約を忘れていた。
そのため、タクシーで運転手のおじさんに行き先を伝えて宿に向かうことになった。

東京のタクシーは、アプリで行き先を入力し、アプリ内で決済することがほとんどだ。

そのため、運転手と会話するのが、かなり久しぶりだった。


加賀温泉からタクシーで20分ほど走ると、今回の宿に着いた。運賃は2,300円だった。

今回の宿「湯快リゾート 彩朝楽(さいちょうらく)」。

連休前の平日で宿は空いており、列に並ばずにチェックインできた。

「湯快リゾート」は、廃業した温泉旅館やホテルを買い取って居抜きで経営し、昔ながらの温泉宿を身近に楽しめるように提供している会社だ。

「湯快リゾート 彩朝楽」は1957年に「花月荘」として開業し、1999年に「江戸小町 花ふうせん」に名前を変え、2004年から現在の名前に変わっている。
また、「湯快リゾート」の1号店らしい。

館内には宴会場や茶室など、古い温泉旅館の風情が至る所に残っている。

囲碁が打てる休憩所は金箔で豪華だった。
鍵が昔ながらの温泉宿を感じさせる。

自分は旅行に行く時、素泊まりを利用することが多い。

しかし、今回は休養するのが目的の旅なので2食付きのプランにした。

食事はバイキング形式だが、想像以上に豪華だった。


豪華な食事でお腹を満たし、しばらく部屋でくつろいでから大浴場に向かう。

源泉かけ流しの温泉に浸かり、檜の香りに包まれる。

檜風呂の大浴場。

のぼせるので湯船に長く浸かれないが、ゆっくりと流れる時が身体を癒してくれた。

風呂上がりは部屋に戻り、YouTubeで動画を観たり、ツイキャスやスペースの配信を聴いたり、noteを書き進めたり、「正欲」を読み進めたりした。

物語は中盤に差し掛かり、いよいよ登場人物達が1つの事件で交わる手前まで来た。
これからの展開が楽しみだ。


なんだかんだで2時前までゴロゴロして、いい加減に寝ることにした。

普段より良いベッドで寝られるのは、旅行の楽しみの1つだ。

ダブルベッドを独占できた。

ひとまず、旅の1日目を無事に終えることができた。

明日は、午前中に山代温泉を散歩して、夕方に金沢のホテルにチェックインするまでノープランだ。

天気は今日と変わらずイマイチなようだが、新しい場所に行けば気分が晴れるだろうか。

引き続き、未踏の地の旅を楽しみたい。

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