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【オリックス 吉田正尚選手がセ・パで突出】交流戦で三振は奪えるか?BB/Kからみた打撃成績

ある指標で、今季もオリックスの吉田正尚選手がぶっちぎりの1位として君臨し一部で話題になっています。どんな指標でしょうか?

選球眼に優れているかどうかを評価する「BB/K」

BB/Kは、その打者が選球眼に優れているかどうかを評価する指標。
打者の四球数を三振数で割って導きだします。四球が多く、三振が少ないほどこの数値は高くなるので、この数値が高いほど、選球眼に優れた打者といえます。

1.00を超えるのがシーズンに数人程度の指標なので、1を上回れば特に優秀だと言われています。数式が四球÷三振なので、つまり言ってしまえば単純に三振よりも四球が多ければ優秀ということです。

ではどれほど突出しているのでしょうか?

吉田正尚選手が突出 BB/Kランキング

他の打者が良くて1前半なのに対して、吉田正尚選手一人ひとりだけ圧倒的に突出しています。リーグ自体で比較しても上位層はパ・リーグのほうが数値は高いですが、それでも吉田正尚選手は2位の鈴木大地選手に倍以上の数値を叩き出しています。

なぜそこまで突出しているのか 要因は三振の少なさ

ではなぜそこまで突出しているのか、まずは具体的に計算をみてみましょう。

この指標は、四球の数を上げるか、もしくは三振の数を減らすことで上昇させることができます。吉田正尚選手はどちらのパターンかというと、三振が少ない方のパターンです。

得た四球の多さ、三振数の少なさのパ・リーグランキングは次のとおりです。吉田正尚選手は、四球数だけ見ればリーグ10位、40の浅村栄斗選手や37の中村奨吾選手の多さが目立ちます。一方、三振の少なさについては、現時点で199の打席に立ちわずか7つと突出した少なさです。ちなみに、5/23終了時点で、本塁打が9本で、三振が7つとHR数が三振数を上回ってます。

BB/Kは、その打者が選球眼に優れているかどうかを評価する指標。一般的に選球眼というと、ストライクゾーンを見極める能力、四球を選び見極める力と解釈されますが、そうだとすると、三振数の少なさによってトップに君臨するという、指標が狙っている評価から外れた存在なのかもしれませんね。

セパ交流戦がスタートしますが、吉田正尚選手はどのような活躍を見せるのか、そしてセ・リーグの投手陣は吉田正尚選手に対してどれだけ三振を奪えるのか、ぜひ注目してみましょう。

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