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【ピタゴラス勝率から分析】阪神タイガースの躍進は必然か? 約70年ぶりの勝率7割なるか

今季躍進を見せる阪神タイガース。貯金は今季最多16、2位巨人とは4.5ゲーム差でがっちり首位をキープしています。今回は、得点と失点から導き出されるピタゴラス勝率から見て、期待通りの勝利を上げているのか見ていきたいと思います。

※前回の記事では、パ・リーグの得失点差を分析しました。

ピタゴラス勝率とは?

前回の記事でも取り上げましたが、改めてピタゴラス勝率とは何かというと以下のとおりです。簡単に言えば、得失点状況から統計的にチームがどれくらい勝利できるのか予想する指標です。

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阪神タイガース ピタゴラス勝率(※2021/5/16時点)

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阪神タイガースは、5月16日時点で得点は185、失点は124です。なお、ともにリーグ1位の成績で独走状態なのも納得です。これをもとにピタゴラス勝率を計算すると【0.69】となります。実際の勝率は【0.71】、差はわずか0.02です。仮にこれまでの試合数40を0.02に掛けたとしても0.8勝なので、期待値よりも試合は落としていない、ほぼ期待どおりの勝利を遂げているといえるでしょう。

ちなみにセ・リーグ各チームのピタゴラス勝率と実際の勝率は以下のとおり。ヤクルトがピタゴラス勝率以上の勝利【差+0.06】を遂げている一方、DeNAはピタゴラス勝率以上のマイナス【差-0.05】となっています。

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今後のセ・リーグについて、阪神がこれまでどおりの得失点成績で推移し、7割近いピタゴラス勝率を維持できるなら首位はほぼ堅いと言えるでしょう。というのも、シーズン通して勝率7割以上が記録されたのは、チームの均衡化もあり1955年の.713 読売ジャイアンツ、.707 南海ホークスを最後に出ていません。それぐらいインパクトのある成績かつ達成が難しい記録と言えます。

ちなみに2位の巨人は、優勝した昨年2020年の勝率は【.598】だったので、ほぼ去年並みの成績でここまできています。しかしながら阪神のここまでの戦績が飛び抜けているので、どこまで食らいついていけるか。そして阪神としては、残り約100試合と長いシーズンの中、投打が噛み合わなくなるタイミングもおそらく出てくると思われるので、どこまで好調なうちに差を広げていけるかが鍵となるでしょう。

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