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若手演出家コンクール2022最終審査の審査員を務めてきました。

代表弦巻です。個人的なお仕事のことを。

東京に行ってきました。自分も2014年に参加した「若手演出家コンクール」の最終審査の審査をするためです。

これまでずっと一次審査、二次審査には関わってきましたが、最終審査の審査員は初めてです。様々な審査員を務めてきましたが、これまた重大な責任を負うことになりました(と、自分では思っていた)。最終審査に参加された4人の演出家は、さすがにどの方も技術は高く、考察は深く、己の演出について何度も何度も叩き鍛えてきた形跡がありました。いやあ、疲れたけど面白かった!


決戦の地、「劇」小劇場
最終審査に臨む4名


春陽漁介さん、西田悠哉さん、ニノキノコスターさん、村田青葉さん、各地から集まった猛者は全く違う作風で、それぞれ磨かれていて、順位をつけるというのが本当に大変でした。どの作品も札幌でぜひ上演して欲しい、札幌の観客に紹介したい、そう思える強度がありました。

審査員も非常にバラエティに富んでいて、演劇の考え方が違う面々が9人、集められてました。自分が高校生の時から第一線で活躍されている方や、数々の大きな賞を受賞した方ばかりです。

まさか流山児祥(敬称略)や鵜山仁(敬称略)と肩を並べて審査員を務めることになるとは!想像できますか?わかぎゑふ(敬称略)の隣で演劇について語ることになると思いますか?高校生の自分に言って聞かせたい。


自分が最終候補に残った2014年にも使われていたという台紙
実行委員の先輩演出家の皆さん。自分は若輩者なのでまだ点数貼り付けは任せられないとのこと。


重責です。ナイーブ派の自分には緊張するなというのが無理な話です。
2014年、自分がここで最優秀賞を頂き得たものはとてもとても大きく、今の活動に繋がっていることを考えると、ただでさえ背負うものが重いのに…。

まあ、自分に語れることを語るしかないと開き直り、最終審査会では思いのほか?語ることができました。時間の関係で焦ってしまい言葉足らずになったことが反省です。

3時間に渡る講評・審査の結果、愛知のニノキノコスターさんの『「サトくん」のこと。』が最優秀賞に輝きました。

人形劇で描かれた現実の事件をモチーフにした舞台は凄惨な瞬間がそれゆえに際立つ、エモーショナルな舞台でした。ニノキノコスターさん、改めておめでとうございます。

審査した自分の方がどの舞台からも刺激と発見をもらいました。皆さん、本当にお疲れ様でした。
審査会終了後には交流会が開かれ、各演出家や団体の方とお話しする時間が設けられました。

その後、流山児さんに連れられ下北沢で場所を変え延長戦(?)。劇団チョコレートケーキの日澤雄介さん、CHAiroiPLINのスズキ拓朗さん、ぽこぽこクラブの三上陽永さん、流山児さん、鵜山さん、ニノキノコスターさんで語り続けました。

同じく審査員を務めたスズキ拓朗さん。
元気な流山児祥さん。


しかし皆さん元気だ。
鵜山さんの昨年の演出本数は16本らしい。自分も頑張ろう。


若手演出家コンクールに参加して一番良かったこと。
それは各地で活躍する演出家達と知り合えたことです。
2014年の最終審査を共にした(寝食まで共にした)不思議少年・大迫くん、昨年2021で最優秀に輝いた、間も無く記念公演の亀尾さん、一昨年札幌劇場祭で優秀賞を受賞したPityman・山下くん、縁は今も繋がっています。


その後も、審査を通じて様々な方と知り合いました。
札幌でWSや活動をしてもらったりと、ありがたいつながりが今も続いています。
今回の四人も同志として今後も創作を続けてくれると良いなあと希望します。


2018の最優秀演出家に輝いたPANCETTAの一宮くん
昨年札幌劇場祭優秀賞のTHEATER MOMENTSの佐川さん、中原さん


東京はとても暖かく、春を先に体感してきました。
買ったばかりのカメラを壊したり、
2014年に訪れ感激したカツ丼屋さんが定休日だったりしましたが、実り大きい旅となりました。

自分も襟を正し頑張ります。


ファイナリストの村田青葉さん(演劇ユニットせのび・岩手)
同じくファイナリストの京都の劇団不労社、西田悠哉さん(左から2番目、弦巻の隣)と出演の皆さん。
最優秀賞受賞の愛知のニノキノコスターさん(オレンヂスタ、中央)
ファイナリストの春陽漁介さん(劇団5454・東京)(奥)と出演のお二人。
最近離陸の前に寝てしまう。
渋谷のダウンタウンに今回もお邪魔しました。
お隣にいたワンちゃん。
東京は春
下北沢ではマーケットが
日向ぼっこしながらのお団子は至宝
観劇の合間に一休み
札幌も春はまだか
翼は、JAL


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