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人生を変えたアルバイト

ラーメン界に入るきっかけとなった、
一風堂の話をしましょうかね。
私の人生を大きく変えた第一歩のお話。


大学生になったらアルバイトするのがずっとずっと夢だった。
自分でお金を稼いで、それを自分で自由に使えるなんてとにかく嬉しくて
大学の時間割決めるのと同時進行でバイト探しっていう感じだった。
とにかく、時給が良くないと意味ないと思って探してたんだけど居酒屋のバイトはなんだか怖くて、スタバとかも時給低いしミーハーすぎるなとか思って避けてた(笑)
そんな中、時給だけでピンと来たのが一風堂。


そうはいっても初めて社会に出るっていうハードルを感じてたからちょっと怖くて人生の先輩姉に相談したら、「良いんじゃない」って言うもんだから即応募。


面接当日
朝から友達とカフェで遊んでで、そこで履歴書書くくらい今思えばなめ腐ってたんだけど、面接が楽しみで友達と一緒にめっちゃワクワクキャッキャしてたなあ(笑)
その面接がまた忘れられなくて。そもそも一風堂も数回しか食べたことなくてお店のことも全然知らなかったんだけど
当時店長のSさんが面接の質問で

「あなたが“ありがとう“と感じる時はどんな時ですか?」
「あなたはそれをどのように表現しますか?」

なんて聞いて来るのよ。。。思ってたのと違う!!!!
いやいやいやいや素敵すぎるやん!!!!
18歳、初めて社会を知る私には素敵すぎた!!!!!
もうその質問だけで一風堂の世界観の虜に。

人生初めてのバイトの面接。一歩間違えれば胡散臭いとも取れなくないような?話を聞いて。でもド素直な私。面接始まってより入りたくなってソワソワしながら話を進めていたら「一緒に働きたい」と言ってくれてその場で採用!!!嬉しすぎるや〜〜〜〜〜ん。絶対あの時自分鼻の穴膨らんでた、、、、笑
そもそも初めてのバイト。その場で採用決めてくれるなんて思ってもないから終始ソワソワしてた。

それで、待っててくれた友達二人とまた合流。
「受かった〜〜〜!!!イェーーーイ」
って3人で大喜び。笑

面接当日はそんな感じ。
まさかこの後、ラーメン屋になるなんて展開も知らずに18歳の時こうしてラーメン業界に一歩足を踏み入れたのです。


もし面接の時、あんな質問をされていなかったら
一風堂で長く働いていなかったかもしれない。ただ遊ぶ金欲しさの時間の切り売りになっていたかもしれない。自分が面接をする時はあんな面接を自分もしたいってずっと思ってる。
そこでぐっと惹きつけられる会社や組織でありたいし、そんな話し方ができるようになりたい。

そう、私にとって一風堂はそんな環境でした。
一風堂を語り出したらまた一つ記事ができる気がする。一風堂なしでは今の私は語れない。


初めてのアルバイトだったから余計に感じる物や学んだものが多かったのかもしれないけど
いろんなことを学んだ。

「笑顔」と「ありがとう」を大切にしている会社で、
実際に現場ではそれを大切にチームでお店が成っていた。そのチームワークが大好きだった。“みんな仲良し“って言うと違うんだけど

小さな一声が、チームを大きく変えたり
一人の思いやりが、チームに伝染して気持ちよく働ける環境ができたり、
反対に、一人の態度が空気を乱したり。

そういう“チーム“の在り方をめちゃくちゃ学んだかな。
一風堂の先輩達ってなんかみんなかっこいいんだよね。女性も男性も。大好きだったな〜。大きい声で笑顔でハキハキと「はいよ〜」とか「いらっしゃいませ」と挨拶してそれが揃うのとか気持ちよかったんだよね〜。そう言うのが好きなんだよね〜。(単細胞)

この前久しぶりに一風堂に行った時、
変わらず活気のあるスタッフさんの動きや声に嬉しくなって、一人だったんだけどマスクの中でずっとニヤニヤしてた。そうそうこれこれ〜〜〜って感じ笑


楽しいだけじゃなくて
私が最初にいた店舗は一日1000杯くらい売る、めちゃくちゃ忙しい店舗でスピードとクオリティ両方が求められるなかなかハードな店舗だった。
だからスタッフも厳しくて緊張感もあるんだけど、楽しさもないとやってられないみたいな?笑
私もめちゃくちゃミスしまくって、お客さんに怒鳴られてお金投げつけられたり、判断の遅さに迷惑かけたり、現場で何度泣きながら接客していたか。。。笑 だせえ〜。だけど、それをカバーしてくれるかっこいい先輩方、、、ほんとにお世話になった。あの頃を知ってる人々は泣き虫りなってイメージなのかな?笑

そうやって笑って泣いて、いろんなこと教わった。
飲食店の基本はもちろん、感謝、商売の考え方、店員のあり方、接客、チームワーク、思いやり、掃除、整理整頓。
今では普通にやっていることも当初は言われなきゃ気づかなかったことがたくさんあった。
こうしたら気が利く、こうしたら喜んでもらえる、お客様目線になったらこうされるのは嫌だ。いろんな目線で考えられるようになった。


対お客様についてもそうだけど、
やっぱり対チームのメンバー(スタッフ)の気持ちを考えた行動、思いやりは本当に勉強になったな。私はただのアルバイトでしかなかったし、バイトリーダーとかもやってないから当時は立場的には受け身だったけど、仕事を心から楽しんでやっていたし、気づいたら自分から色んなものを吸収してた。口に出さなくても、先輩達が目標だったし憧れていた。
後輩もたくさんいて、教わったことを後輩にもたくさん伝えてきたつもり。「りなさんにたくさん教えてもらった」って言ってくれた後輩も実際にいてそれを言ってもらったのは嬉しかったなぁ。すごい細かいこと言ってた気がするけど私が教わったこと、そうやって細いことに気づけるようにしてもらったことを伝えておきたかっただけなんだよね。それを受け止めてくれたのもすごく嬉しかった。やっててよかった思う瞬間。

一風堂は学びも多かったけど、出会いもたくさんあった。
店長はよく変わったんだけど各店長一人一人がスタッフを大切にしてくれていた印象があって、それぞれの方々から学んだことがたくさんあった。他店舗の方との出会いもたくさんあったけどみんな私のこと覚えてくれているかな〜。会いたいな〜。


こうして素敵なたくさんの出会いがあったから今の私がある。
この後、新卒で入るラーメン屋も一風堂があってこそだから本当に全部繋がってる。
高校までの友達には、「りながまさかラーメンや食の世界にのめり込むなんて思いもしなかった」ってみんなに言われるし、みんな思ってる。こうなるなんて誰も予想してなかったんだよね。それくらい誰よりも普通に何となく生きていた何でもない私の人生を変えてくれた一風堂の世界。もっと言うと、そこで出会った一人一人。その出会いによって私の人生がガラッと好転した。
一風堂卒業の年、当日で卒業する人が11人もいてその11人で一日営業回して。それが4年間の集大成になった。お世話になった方々もたくさん来てくれて、あの光景は本当に忘れられない。また、あそこにいた人みんなに、自分のラーメン屋で会いたい。

私にとって一風堂はそんな存在。
だから定期的に食べに行って、初心を思い出したり、ワクワクを取り戻しに行く。
当時の仲間と会うのも本当に好きで、刺激をもらったりする。
元々友達だった人が、実は違う店舗の一風堂で働いていたりとか(笑)、色んな繋がりがあるんだけど、一風堂の人は話が通じる通じる。笑 感覚が鍛えられたから、感覚も似ていて話しやすいんだよね!


そう、そして私がラーメン屋をやりたいと思ったのも一風堂でのとあるシーン。
それについては、また次回〜!

ということでまた来週〜!!!

「美味しいラーメンをっ!✋」

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