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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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2021年6月の記事一覧

雨歩き

雨歩き

雨の中を散歩たくなってデタラメに歩き回ってたら木々が茂った小道に出た。
目的もなく適当にぶらぶらするのが好きなことを思い出した。

廃神社の境内で雨音に耳を傾けていたら、お社の屋根の裏側の黒い点々とした染みが気になってきたり、鍵付き扉が微妙に開きかかっている姿にホラー映画の一場面を連想したり、急に世界の細部が目に飛び込んできた。

じっと、ひとつのものを感じ続ける楽しさ。
これまで見えていなかった

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