見出し画像

魂開き(たまびらき)②

このエッセイは、わたしが自身の魂をひらくために描いている一枚の絵について、それを完成させるまでの心の移り変わりを記録したものになります。魂をひらくための絵を描こうと思うに至った経緯については『魂開き(たまびらき)①』をお読み下さい。

3月末にオンライン個展の開催を予定している友人が、何かを始めるのに良い日だからという理由で告知日を2月27日にしていたので、それに便乗して一筆目をこの日に決めた。

といっても、はじめらから予定していたわけではない。下地を塗り終えた後、緊張して一筆目を入れられずにいるうちに迎えた27、「どうせなら今日、線を一本入れるだけでもお手付きしておこう」とひらめいたことがきっかけだった。

画像1

線を一本だけ、と思って絵の具をのせたら、そこからむくむくと育って、二つのオブジェができた。

何を描いているのかはまだわからないけど、なんとなく右側の緑色は水の中の植物に見える。四角が連なった部分は根っこか。左側は珊瑚か海藻、何かの生き物かもしれないし、球体になりそうな気配も感じる。

何をどう描けばいいのかわからなくても、いざ筆を持つと勝手に手が動き始めてくれる。そのことに安堵した。

筆を入れる少し前に、瀬戸尾張の芸術家(自称エステティシャンだけど生き方が芸術家)・大澤美津子さんのもとを訪ねた。過去世リーディングなどもされているその方にある絵(この記事の表紙)を見せると、「これは魂の絵ですね。まちさんの過去世がいくつか紛れ込んでます。出てきて絵の描き方を教えてくれていたみたい」と言われた。

絵を描く時は、多かれ少なかれ自分以外の意思に動かされている部分があるのだけど、この絵はその中でも特別だった。
途中で迷子になっても、ふと、道が示されるような感じで、するすると進んでいく感覚があった。
過去世の魂たちが手伝ってくれていたと聞いて、納得した。

それ以来、筆を握る時は自分以外の存在にゆだねるようにしている。気が乗らない時や不安で逃げたくなる時も、背後で見守ってくれている存在がいることを思い出すとエネルギーが湧いてくる。

いつもサポートありがとうございます。 『この世界の余白』としての生をまっとうするための資金にさせていただきます。