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気候変動スパイラル-平均気温だけで良いのか、比例のように考えていいのか。

画像:NASAによる平均気温スパラル(下記から)

気候変動による「気温」の変化に注目するとき、「平均気温」で良いのか。

気候の変化が激しい場合-最高気温と最低気温の差が激しいとき-、平均化すると、実態を表さないことになる。

1940年代以降、ほぼ上昇の一途を辿っているように見える。1980年代になると、逆方向への動きは全く見られないといってよい。

1990年代になると、加速するように平均気温が下がることもほとんどせず、平均気温は上昇し、もう元には戻れそうにない。

2000年代になると、平均気温はいっそう上昇し、その勢いは加速しているように見える。

2020年代になると、逆方向へのシグナルを見つけることは敵いそうにもない。

温暖化に邁進する国にあっては、経済活動が指数関数的に活発になり、エネルギー消費量も指数関数的に増え、二酸化炭素なども指数関数的に増加している。

喩えは今一だが、「始めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子なくとも蓋取るな」。もう「中ぱっぱ」が進行している。間違えれば、吹きこぼれ、慌てふためく。いや、もう間違えている領域に入っている。明日の問題ではない。釜蓋の下では沸騰しているに違いない。いや、まだ沸騰とはいえない。もっと悲惨になる可能性が高い。※「沸騰」を使うには早すぎた。人々の認識がそこまでには達していないと感じている。それに反する認識を示すのは未知を歪めてしまう。今の段階は、方法を示せ、ということか。

*南極・北極の氷などは一度溶け出すと、気候変動を止めたとしても、元に戻ることができない。凍らすためには温度を低下させなければならない。それが可能なのだろうか。

*地球温暖化の「ティッピングポイント」(tipping point)
 地球の温暖化が進行し、ある時点で状況が急激に変化することが懸念されている。しかし、エネルギーの転換が起こらず、指数的に成長する限り、あっという間に温度が上昇する。ティッピングポイントは見ることさえかなわない。化石燃料の尽きる時期とも争えない。

*「2023年夏「地球沸騰化時代の到来」を7割以上が実感」とある。