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京王線に乗ると、中期Z世代が席を譲り、前期Z世代を労わる

*日記

日本において、Z世代(2023年で12才-28才)が全人口に占める割合は15%未満であるという。しかし、若い人を見れば、Z世代といってよい。

東京に行けば、調布に宿泊してきた。調布PARCOが進出して間もない頃からである。駅舎はまだ在来で郷愁を植え付けるような雰囲気だった。「巾着寿司」を好きな水木しげるが住んでいる町だ、が頭の片隅に住んでいる。5年前からだろうか、駅と駅前が整備に着手され、趣を変えてしまった。

東京駅から中央線で新宿まで行き、新宿から調布まで京王線に乗り継ぐ。ラッシュ時に乗ることはほとんどない。それでも、かなりの乗客だ。特急が5分間隔で出発しているようだ。特に急ぐこともないので、すぐ出発する特急列車ではなく、次の特急列車を選択する。ホームに並んで待てば、大概座れる。座って本を読む習癖がある。

案の定、列車が入り、座ることができた。すぐ本を開く。おっと隣に若者が座る。シルバーシートだけど。見る見るうちに乗客が座席を埋め尽くし、立つ乗客が増えていく。

乗客の中にプレママが乗ってきた。シルバーシートの前に。いつもはすぐさま立って席を譲る。が、様子見に。今まで出会ったZ世代は優しい。古典的な人を見かけることは少ない。隣の若者はスマホで何かを聞いている。立ち上がる気配がない。

Z世代はデジタルネイティブ世代ともいわれる。生まれながらにしてインターネットは当たり前で、スマホも体の一部のように使いこなしている。もう標準装備といってよい。

ややあって、若者はスマホを片付け、立ち上がり、プレママに席を譲った。聞いていた音楽が終わったのかもしれない。プレママはありがたそうに会釈しながら隣に座った。若者は大きなカバンを片手で持ちながら、空いている手でつり革を持つ。プレママを守るような空間ができている。

プレママを見ると、生まれてくる子供のことが気にかかってくる。この子が生まれるのは2024年。生命学的には、半数あるいは半数近くが100才を超える可能性がある。2124年。想像を超える年だ。77才で22世紀(多分)を向かえる。

この間、地球環境・気候問題はどのくらい深刻になっていくか。年を重ねるごとに深刻になり、広範囲に影響が及びそうだ。地球環境・気候を悪化させないエネルギー源を開発できているだろうか。食料がうまく確保できていればよいが。次々世代のAIショックがあらゆる分野に普及していくのだろうか。・・・・・いろいろな思いが交錯する。