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森林浴のススメ【フィトンチッドを摂取せよ】

あちこちで彼岸花が咲き誇り、庭の金木犀の香りが家の中まで漂っている左鐙の谷からこんにちわ、津和野ヤモリーズ六期生のシモダです。先日は地元の津和野中学校の生徒の体験学習ということで一緒に山を歩き回ってきました。まだヤモリーズで林業を学び始めて半年ですが、他人に自分の仕事を説明するというのは難しくも新鮮な体験でした。

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現在の世界的なコロナ禍の中、アイスランドの森林管理局が「樹木と抱き合おう」と呼びかけたというニュースを見かけました。樹木にハグすることによってウイルスに対する免疫力を高めようという提案らしいのですが、実際にストレス解消や心身の健康の維持に効果があると科学的に認められているんですって。ということで今日は森林浴について調べてみました。

森林浴 forest bathing

意外にも森林浴という言葉は日本発で、1982年に林野庁が主導して提唱した「森林浴構想」に起源があります(「森林セラピー」「森林セラピスト」「セラピーロード」という言葉は森林セラピー研究会により商標登録されています)。 海外でも英語圏ではforest bathing、ドイツではWaldbadenなどと訳され、「森林浴」を表す既存の表現が無い言語圏ではそのまま日本語でshinrin-yokuという言葉が使われています。森林浴がリラックスに良いとされる理由には、唾液に含まれるコルチゾールというストレスホルモンの濃度を低下させたり、脳の前頭前野の活動を鎮静化させる効果があるから。また、血液中のがん細胞を自滅させるNH(ナチュラル・キラー)細胞が活性化され、がん対策に効果的であると考えられているそうです。

フィトンチッド  phytoncide

森林浴構想のキャッチコピーは「森の香り浴び心身鍛えよう」。この森の香りの正体がフィトンチッド phytoncideという成分。フィトンチッドとは植物が傷つけられた時に放出する揮発性物質で、微生物の活動を抑制する作用、樹木などが発散する殺菌力を持つ化学物質で、名前の由来はフィトン(植物が)チッド(殺菌する)という意味の造語。マツやヒノキといった針葉樹から発散されるこのフィトンチッドが、人をリラックスさせるのです。

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こんな時代だからこそ、山に入って自然を感じで心身ともにリラックスしてみてはいかがでしょう?

とはいえ仕事中に木にハグしているところを同僚に見られたりしたら完全に変なおじさん、狭い津和野町で噂になってしまいストレスがかかりそうなので、バレないよう密かに木に寄りそっていこうと思うヤモリーズ六期生、シモダグンジでした。

ちなみにコアラがいつもユーカリの木に抱きついてるのは体温調整のためなんですって。


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