まずは、林業をやってみようと思った理由から

はじめまして。本年度より津和野ヤモリーズ7期生として、津和野町の地域おこし協力隊に就任させていただきました、竹下と申します。よろしくお願いいたします。

私は、横浜で育ち、この前まで東京の会社でサラリーマンをしていましたが、突然、林業をやりたいと思い立ち津和野町にやってきました。

今回は、林業とは無縁だった私が、なぜそれをやってみたいと思うようになったのかについて書かせていただければと思います。

・林業に興味を持ったきっかけ 

 『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』という邦画を観て、日本の林業について何も知らないことに気づき、林業に興味を持つようになりました。この映画は、映画としてとても面白いので林業に興味がない方にもおすすめできるものとなっています。

・自伐型林業をやりたいと思った理屈っぽい理由

 日本の林業について調べていくなかで、日本の林業における問題と、自伐型林業の存在を知りました。そして、自伐型林業の実践と普及がその問題を解決するための選択肢のうちの一つであると考えるようになり、まずは自らが自伐型林業に挑戦してみようと思うようになりました。

 日本において、林業は行政からの補助金で成り立っています。私はそのことをあまり否定的には捉えていません。なぜなら林業にはビジネスとしての側面だけではなく、公共的なそれもあるからです。

 国民に害が及ばないために最低限必要なことが為されるよう補助金が支払われているはずで、そのために我々は税金を払っています。しかし、日本の林業における補助金はその役目をはたしていません。その問題を解決しない限り、補助金で産業が成り立っていることを問題にすることはできません。

 現状の補助金の制度において、より効率よくそれを活用しようとすると、結果的に国民に害を与える恐れが大いにある行為をせざるを得ないのが現状であります。国民に害が及ばないために最低限必要なことが為されるようにするためには、制度はどうあるべきなのかを考える必要があります。

 そこで、自伐林業または自伐型林業における施業に目を向けると、現在の日本の林業の主な施業と比較し、その必要最低限のことにより近いと考えるようになりました。つまり、自伐林業または自伐型林業的施業をさせるような補助金の制度になれば、日本の林業は少なからず良くなると考えるようになったということです。

 では、制度が変わるためにはどのような状態になればいいのか。それは、自伐林業または自伐型林業的施業をする人が多くいる状態になるか、それに近づいていっている状態になるのが一番手っ取り早いと考えました。

 しかし、実際、自伐林業または自伐型林業的施業に、そのような状態になれるほどのポテンシャルはあるのかはわかりません。そこで、まずは自伐型林家になろうとしてみることにしました。再現性のある形で自伐型林家になることはできるのか、林業における公共的役割をはたいているのか、ビジネス的側面において一定のものが担保されているのかなど、実際に挑戦することで多くのことがわかるようになると考えたからです。それが自伐型林業をやりたいと思った理屈っぽい理由です。

・自伐型林業をやりたいと思った感情的な理由

 自伐型林業という存在は私の知的好奇心を掻き立てました。上に書いた理由は、ただ自分が変わることを自分自身に納得させるための理由で、実際には感情的な理由が全体としての理由の多くを占めていたのかもしれません。

 自分で山を探し、その山をどのような姿にしたいのか、そのためにどのように道をつけどのように木を切るのか、そのためには何を知っていて何をできる状態になっていないといけないのか、それを知り身に着け実行するまでのプロセスは、楽しそうな、危なそうな、かっこいい、すごい、ものであると感じ、実際に挑戦しようと思いました。それが自伐型林業をやりたいと思った感情的な理由です。

以上が私が林業に興味を持ち、実際にやってみようと思った理由です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後も林業のことや津和野町での暮らしのことなどについて書かせていただきますので、また読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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