見出し画像

タコマンとは何か?

4期生の大賀です。

今回はタコマンなるものについて書きます。


集材に便利なタコマン

間伐したあとの集材作業で、僕らは「タコマンクリップ」という道具を頻繁につかっていました。

これは何かというと、間にワイヤーロープを通すと任意の場所で固定できる金具です。

一方の方向にはスルスルと滑るフリーの状態。けれどもう一方の方向にワイヤーロープを引っ張ると、金具がワイヤーロープをしっかり噛んで固定されます。

この仕組みを利用すれば、ワイヤーロープの索張りなど重量物の牽引に活躍します。

タコマンクリップのメリットは、「引っ張る対象」から「クリップで固定した場所」のワイヤーロープの長さを自由に調整できる点。

引っ張っては長さを縮めて〜を繰り返すことで、自分は移動することなく対象物を寄せてくることができます。

たとえば切り倒した木や造材した丸太を道際まで寄せたいとき。

15mほどの長尺ワイヤーロープと組み合わせ、バックホーのバケットのフックにタコマンクリップをかけて引っ張り上げれば、移動することなく道際まで木を引き出せます。


・・・

さて、前置きが長くなりました。

前述のとおり、タコマンクリップは丸太をワイヤーロープで引くときに便利です。

しかし!!

僕が本当に言いたかったのは、この商品の「タコマン」という名前です。

タコマン...

たこまん...

tacoman...

一度聞けば耳にのこってしまう、妙なキャッチーさがあります。

そのうえ2月、3月、4月...と延々とタコマンクリップを使って集材していたので、僕の頭の片隅には「タコマン」という言葉が小さく、しかし確実に刻印されてしまっています。


操法に便利なタコマン?

そして、それは不意に目に飛び込んできました。

ん?

た、タコマン!!!

なぜここにタコマンが!しかも「V2」!!

これはいったい何かというと、消防のホースを巻き取る器具

所属する地域の消防団で、今年の操法大会にむけて練習中にタコマンを発見しました(「操法」が何かを書くと冗長になりすぎるので書きません)。

↓美しく巻かれたホースたち。

水出しホースは長くて重いので、いったん伸ばせば収納が大変。けれどこいつで一発解決、手早くきれいにホースが巻ける。それがタコマンV2、という感じ。

↓こんな具合に巻きます。

操法の練習ではこれでもかとタコマンV2でホースを巻きまくっています、もう慣れたものです。


そしてなんと!これをつくっているのはタコマンクリップと同じ会社。

その名も「タコマン株式会社」。

荷役器具や消防関連機材の製造、販売を行っている兵庫県の会社とのこと。

会社の名前だったんだ...。


ネットでタコマンV2の商品キャッチコピーを見ると、

操法全国大会にて多くの分団で大活躍!!
簡単!完璧な二重巻きがわずか45秒!

とあり、「45秒」という速いのか遅いのかピンとこない数値をもって、操法目線で紹介されています。

アマゾンレビューも「操法に便利!」と満点の5星。参加してみればわかりますが、これなしで操法練習はありえません。


・・・

というわけで、集材にも操法にも欠かせない、タコマンのお話でした。

おしまい。


書いた人:がっちょ

ご支援いただいたお金は、重機の修繕や消耗品の購入等、ヤモリーズの活動のために使わせていただきます!