見出し画像

大大大満足の2日間。「SUMMER SONIC 2023」で観た12アクトの記録。

【8/19(土)20(日)「SUMMER SONIC 2023」 @ ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ】

気付けば9月後半になってしまいましたが、今年も、サマソニに参加した記録を忘れないように書き記しておきたいと思います。

振り返れば、昨年の「SUMMER SONIC 2022」は、コロナ禍を経て3年ぶりの開催だったこともあり、例年とは異なる特別な祝祭感が会場に満ちていたように思います。個人的に、2019年以来、約3年ぶりに海外アーティストのライブを生で観られる機会だったので、いつにも増して気持ちが高揚していたのをよく覚えています。(昨年のレポート記事は、こちら。)

あれから1年の間に、海外アーティストの来日が一気に増え、僕も今年に入ってからArctic MonkeysやThe 1975の単独公演を観ることができました。(11月のColdplayの東京ドーム公演も楽しみです。)そして、そうしたポスト・コロナ時代のポジティブな流れがあったからこそ、今年の1月、両日のヘッドライナーを含む第1弾ラインナップが発表された時から今回のサマソニへの期待は高まり切っていました。また、次々とアーティストが追加されていくラインナップを眺めながら、今年は特にとんでもない2日間になるのではないか、という予感が次第に確信に変わっていきました。

そうした高揚感を抱いていた人は多かったはずで、今年、2日間のチケットが史上最速でソールドアウトしたことが、今回のサマソニに寄せられるシーンからの期待の大きさを物語っていました。開催の何ヶ月も前からチケットを確保している熱量の高い観客のみが集まっている、ということもあり、当日の会場には例年以上の熱気が満ちていて、また、昨年とは異なりコロナ禍における制限が完全に撤廃されたこともあって、会場中から夏フェス完全復活の歓喜のムードをびしびしと感じました。

今回、僕はこのように各アクトを周りました。

8/19(土)

SUMMIT All Stars→NewJeans→ペトロールズ(冒頭のみ)→[Alexandros] →Two Door Cinema Club→SEKAI NO OWARI→Blur →YOASOBI(後半のみ)

8/20(日)

ジャニーズWEST→The Snuts→Inhaler→Liam Gallagher→Kendrick Lamar

今年も、サマソニならでは、としか形容しようのない豪華でバラエティ豊かなラインナップで、非常に大満足な2日間でした。何よりも特筆すべきは、各日のヘッドライナーを担ったBlurとKendrick Lamarです。今年の1月、この2組の出演が発表された時点で2日通し券を買うと決めた人は多かったはずで、僕もその一人です。

また、The Snutsや(出演キャンセルとなってしまった昨年のリベンジを見事に果たした)Inhalerをはじめとした新世代のロックアクトがたくさんエントリーしていて、改めてサマソニのブッキング力に対する信頼が高まりました。事前にマイタイムテーブルを組む際、「Wet Legも観たい」「Nova Twinsも観たい」「The Lounge Societyも捨てがたい」と非常に葛藤しましたが、これもフェスならではの贅沢な悩みなのだと思います。

僕はほとんど滞在できませんでしたが、星野源がキュレーターを務めた初日のBEACH STAGE「so sad so happy」は、とても素晴らしい試みだと感じました。言うなれば、サマソニの中にもう一つの小さなフェスを作る、という試みで、星野源のファンのみならず、その他の観客に対しても、たくさんの新しい音楽との出会いを提供する場として機能していたように思います。(なお、僕は、「DJ豊豊(松重豊)と星野源の冒頭を少しだけ観た後にダッシュしてBlurに間に合うかチャレンジ」をするかどうかギリギリまで迷っていたのですが、今回はリスクヘッジしてBlurを優先しました。)今回の試みが来年以降も継続するかは分かりませんが、もしキュレーターが変わるとしても仕組み自体は今後も残っていったら素敵だと思います。

最後に、2日間を通して、僕が各アクトを観た直後にTwitterに投稿した現場レポートをまとめてお届けします。今回のサマソニに限らずですが、本当は140字に収まり切らないくらい書きたいことがたくさんあり、後から加筆することも考えたのですが、当日から少し時間が経ってしまったこともあり、また、現場の臨場感を大切にしたいのでそのまま載せます。もし気になったアーティストがあれば、ぜひYouTubeもチェックしてみてください。


8/19(土)

●SUMMIT All Stars

たった3日前にJXDNの代打としての出演が発表されたばかりで、おそらく非常に急なブッキングだったはずなのに、まじの「オールスター」での総出演だった。ラストの「Theme Song」における超ロングマイクリレー、最高でした。


●NewJeans

この1年間、彼女たちが「現象」と化していくのを画面越しに見てきたけど、今回のライブを通して、初めて5人の等身大の姿を知ることができた気がする。とってもキュートで、とってもアグレッシブ。最高でした。もちろん、超満員でした。


●[Alexandros]

サマソニの客層を踏まえてか、先日の「ROCK IN JAPAN」の時から、セトリの中盤の展開を大きく変えてきた。超絶エッジーでドープな「Girl A」→「we are still kids & stray cats」の2連打で、明確に「攻め」にきていた。痺れたぜ。


●Two Door Cinema Club

大学生の頃に熱狂しながら聴いていたバンド、久々に観れて最高でした。「I Can Talk」「Undercover Martyn」「What You Know」などなど、ダンスロックアンセムの連打。個人的に、特に「Next Year」でぶち上がりました。


●SEKAI NO OWARI

ワンマンでは特大セットなどの演出で徹底的に世界観を作り込むのに対して、フェスでは「楽曲の力」がよりいっそう浮き彫りになる。大合唱を巻き起こした「RPG」「Dragon Night」も凄かったけど、「Habit」の狂騒もとんでもなかった。


●Blur

久々に復活したばかり、かつ、メンバー全員50代だけど、もしかして今こそがバンドの黄金期なのかも。最強だった。「Parklife」の大合唱、「Girls and Boys」の特大コール&レスポンス、「Song 2」のWoo-hoo、どれも最高の夏の思い出になりました。


●YOASOBI

スタジアムでBlurを観てから向かったのですが後半に間に合いました。超満員の会場の誰もが待ち望んでいたであろう「アイドル」は、「ROCK IN JAPAN」の時と同じく凄まじい狂騒でした。ikuraちゃんの歌、今回も限界を突破してました。



8/20(日)

●ジャニーズWEST

アイドルとしてフェスのステージに臨む熱き気概。自分たちのファンだけでなく全ての観客を熱狂させようとするエンターテイナーとしての矜持。痺れた。後半、メンバーの自作曲「ANS」「ムーンライト」で勝負する展開も熱い。


●The Snuts

この数年間で一気に躍進した若手UKロックバンドという印象を持っていたけど、それどころではなくとてつもない爆発力とスケールを誇るバンドだった。特に「Burn The Empire」が狂い散らかしまくってて最高だった。いつかスタジアムで観たい!


●Inhaler

去年のサマソニ出演が残念ながらキャンセルになってしまったので、個人的に待望のステージでした。最高だった。先ほどのThe Snutsしかり、UKロックシーンの今をライブを通して体感できる機会はあまりにも貴重。ありがとう、サマソニ。


●Liam Gallagher

冒頭の「Morning Glory」→「Rock 'n' Roll Star」で、思わず天を仰いだ。約半数がオアシスの曲だったけど、懐メロ感は一切なし。彼の充実した近年のソロ曲と共に鳴らされることで、最新にして最強のロックンロールアクトになってた。


●Kendrick Lamar

5年前のフジロックの時も観たけど、壮絶な豪雨でその時の記憶がほとんどないため、今回は一生忘れないようにしっかり刮目してきた。当時もそうだったけど、2023年の今、彼のアクトを体験することの意義はあまりにも深い。感謝。




【関連記事】


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。 これからも引き続き、「音楽」と「映画」を「言葉」にして綴っていきます。共感してくださった方は、フォロー/サポートをして頂けたら嬉しいです。 もしサポートを頂けた場合は、新しく「言葉」を綴ることで、全力でご期待に応えていきます。