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お話づくりで迷ったらストーリータイプフローチャートを使ってみよう!

これまでご紹介してきた「主人公の行動」をもとにした「ストーリーの7つのカテゴリー」と各カテゴリーに属する「計24のストーリータイプ」をA4一枚のフローチャートにまとめてみました。
「お話をつくりたいけど思い浮かばない!」「どんなお話をつくればいいかわからない!」「キャラはできたが、ストーリーができない!」「ネタに詰まった!」という方は、ぜひこのフローチャートを利用してみてください。

ストーリータイプフローチャート:

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このフローチャートの使い方

このストーリータイプフローチャートは、主人公が物語で何をするのか、主人公の「行動」を決めるだけで、つくろうとしているストーリーの種類が決まってしまう便利なアイテムです。

このチャートを使ったストーリーのつくり方の手順は、次のとおりです。

方法1:「主人公の人物像」から考える

描きたい主人公がすでにいる場合や連載、シリーズものなどでキャラや設定がすでにできている場合は、この手順でストーリーを発想してください。

1.まず、「描きたい主人公」をつくる。
2.その主人公が物語で何をするのか、主人公の取る行動をチャートの「7つの行動カテゴリー(左欄の7つの丸)」の中から選ぶ。
3.選択した行動カテゴリーに属する「さらに具体的な主人公の行動項目(右欄の各項目)」の中から当てはまるものを選び、それに該当するストーリータイプを決める。
4.選んだストーリータイプの性質や特徴、汎用プロット※を参考にストーリーをつくる(※電子書籍『ストーリータイプコレクション各巻』に収録)。

この方法1で考えるときは、次のようなことを思い浮かべながら、チャートを使ってください。

・その主人公が何をする物語を描きたい?
・その主人公のどんな活躍を描きたい?
・その主人公がやったら面白い行動とは?
・その主人公がやったら意外性のある行動は?
・その主人公にはぜんぜん似合わない行動は? 苦手な行動、やりたくない行動は? (それをやらせる)

方法2:描きたい「行動」から考える

物語で描きたい主人公の行動が浮かんでいる場合(たとえば「バトルを描きたい」「冒険を描きたい」「ラブストーリーを描きたい」等)は、次の手順で発想してください。

1.「物語で描きたい主人公の行動」を、チャートの「7つの行動カテゴリー(左欄の7つの丸)」の中から選ぶ。
2.選択した行動カテゴリーに属する「さらに具体的な主人公の行動項目(右欄の各項目)」の中からいちばん描きたい行動を選び、それに該当するストーリータイプを決める。
3.どんな人物がその行動を面白かを考え、その行動をするのにいちばん面白くなりそうな主人公の人物設定をつくる。
4.選んだストーリータイプの性質や特徴、汎用プロット※を参考にストーリーをつくる(※電子書籍『ストーリータイプコレクション各巻』に収録)。

この方法2で考えるときは、次のようなことを思い浮かべながら、チャートを使ってください。

・自分が物語で描きたい主人公の行動は?
・その行動をするといちばん映えるのは、どんな人物?
その行動をするといちばん意外性、ギャップがあるのは、どんな人物?
・その行動をするのに似合わないのはどんな人物? いちばん苦手なのは? いちばんやりたくないと思う人物はどんな人物? (その人物にやらせる)

方法3:「お手本にしたい作品」から考える

描きたい主人公や行動ではなく、「プロのつくったあんな作品みたいな物語が書きたい!」「自分なりにあの作品みたいなのを描きたい!」という憧れている作品やお手本にしたい作品、真似したい作品がある場合は、次の手順で発想してください。

1.まず、「お手本にしたい、真似したい作品」を決める。
2.その「お手本にしたい、真似したい作品」の主人公の取る行動をチャートの「7つの行動カテゴリー(左欄の7つの丸)」の中から選ぶ。
3.その作品の主人公の行動カテゴリーに属する「さらに具体的な行動項目(右欄の各項目)」の中から当てはまるものを選び、それに該当するストーリータイプを探す。
4.「お手本にしたい、真似したい作品」のストーリータイプが分かったら、そのストーリータイプの性質や特徴、汎用プロット※を参考にして、方法1または方法2のどちらかの方法を使ってストーリーをつくる(※電子書籍『ストーリータイプコレクション各巻』に収録)。

この方法3で考えるときは、次のようなことを思い浮かべながら、チャートを使ってください。

・お手本にしたい作品の主人公はどんな人物で、どんな行動をしている? その人物像と行動の組み合わせにどんな意外性や面白さがある?
・お手本にしたい作品は、どんなストーリータイプか? 同じストーリータイプを選ぶとき、どのように自分のオリジナリティを加えられるか?

また、プロの作品をお手本、真似して自分の作品をつくる場合は、次の記事も参考にしてみてください。

「ストーリータイプ」に「成長要素」を組み合わせれば物語になる!

3ついずれかの方法で主人公の行動とそのストーリータイプが決まったら、そのストーリーに「主人公が何を学び、どのように変化、成長するか」という成長の種類を5つのモデルの中から選び、ストーリータイプと成長モデルを組み合わせて「どんな人物が、何をして、その過程でどんなことを学び、成長するのか」を決めていけば、ストーリーをつくることができるのです。

もし、どれにすればいいかわからない、何も浮かばない、決まらないという場合は、「あみだくじ」にしたり、サイコロを振って選ぶのも1つの方法です。案外、自分では考えたことがないような意外なもの、そんなジャンルつくったことないというような物語をつくれるかもしれません。

各ストーリータイプのくわしい性質や特徴、そのタイプの主人公の特徴、各ストーリータイプの汎用プロットテンプレートは、Kindle電子書籍『ストーリータイプコレクション』(1~6巻)にて、くわしく解説しています。


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