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椎葉村地域おこし協力隊「秘境の文筆家」の募集がはじまっている

🖊秘境の文筆家

2024年1月19日の記者会見でようやく発表できた「秘境の文筆家」プロジェクト。直木賞作家・今村翔吾先生が設立された「一般社団法人ホンミライ」と連携した作家修行プロジェクトです。

椎葉村地域おこし協力隊制度を活用するのでベーシックインカム的な給与があるのはもちろん、任期最大3年間のうちは家賃がかからないのも魅力的。地域おこし協力隊として役場の仕事をして「空き時間は書いてていいよ」ではなく、執筆や、書くための取材もすべてが仕事になるという仕組みであります。

何より、デビュー前(あるいはデビュー後の大器晩成期)に今村翔吾さんやプロの編集者(一般社団法人ホンミライの活動にご賛同いただいている)の方といきなりお繋がりが生まれてしまうというのは超魅力的。

🖊X(ツイッター)で流れる恐怖の噂

ところでX(ツイッター)では・・・

「村の儀式のいけにえにされる」

「二度と帰ってこられなくなる」

「缶詰で身動きとれなくなる…」

などなど犯罪の匂いがする微バズが見られましたが、とりあえず椎葉村内では人食の風習や人が生贄の儀式に捧げられることはありません(どういう文章やねん笑)。また、缶詰にして椅子に縛り付けられながら書かされるということもなく、地域おこし協力隊は自由の身です。

でも一方で、某出版社の編集者さんがいらしたときに・・・

人、埋めてもばれないですね

と、上椎葉ダム閣下のダム湖を見ながらおっしゃっていました(笑)それくらい山深く、秘境の名にふさわしく下界(ヤマの下の都会)と遮断された土地であるのは確かです。

まあ「怖い村」的な想像は『ガンニバル』でも『ミッド・サマー』でも『シャイニング』でも観ながら存分に膨らませていただければと思うのですが、椎葉駐在所の駐在さんも元気でやってくれていますし犯罪はないし、Amazonも楽天も届くし、実は全戸に光ファイバー網が通じたインターネット環境は充実の村です。アマプラでもネトフリでも、恐怖のヴィレッジ・サイコ・スリラーものを見放題です。

・・・まあでも、私(小宮山剛)も移住してまだ5年の身。

この山深き村の奥に何があるかなど、知らないのかもしれませんね・・・。
(とても広く、深いヤマです。村の面積が東京23区に匹敵するくらいです)

🖊「そんなうまい話あるわけない」に対して

ただちょっとだけ「それは違うぜ」と思った投稿・記述がX上でみられました。それは「けっきょく雑務に追われて執筆ができない」という内容の投稿です。執筆が仕事になるだなんて、そんなうまい話あるわけない…というわけですね。

ここらへんをしっかりカバーするために、正式な募集ページにも「執筆以外の仕事に充てる可能性がある比率」を記載しました。

その数値は5%、つまり一か月のうちに1日です。しかも、自ら企画してくださいというわけではなく、図書館・教育委員会・役場等からの読書振興に関する依頼がなければその5%の時間も発生しません。

地域おこし協力隊としてのミーティング(月に一度)や日報・月報の記入などは地域おこし協力隊のルーティンとして存在しますが、それらは村のなかでの暮らしやすさ向上や執筆ログとしてご活用いただければと思います。
(ホンミライ・今村翔吾先生との執筆状況共有にも活用されることでしょう)

ほか、取材のための出張費なども地域おこし協力隊の活動として村から補助することができます。購入品が生ずる場合も、活動補助金の交付を受けることができます。

このへんは書類の申請が必要になりますが、先輩の地域おこし協力隊たちはほぼ全員が行っている用務になりますので、ぜひ活用してほしいです。取材に必要な渡航や購入品を自己負担なく手に入れられる機会、逃す手はありません。

何より、私(元椎葉村地域おこし協力隊)を含めこれまでの地域おこし協力隊が平成27年以来村内で活動してきたことにより、村の中に「地域おこし協力隊の活動に対する理解」が生まれていると自負しています。

よくある「なんか知らんけど作業を手伝わせられる奴」ではなく「村の事業を進化させる人」という立場として認識していただいている手ごたえがあります。

もちろん、地域行事や神楽等のお祭り、消防団などに「好きで参加する」ことは歓迎されます。その場合は役割を全うする責任が生じますが、地域おこし協力隊だからといって「参加しなければならない」ことはありません。そのあたりは、村ライフをどのように愉しめば良いか他の地域おこし協力隊などと相談してみると良いです。私も相談相手にならせていただきます。

・・・以上のように、執筆に専念できる環境を守ることができるよう、企画者として全力を尽くしております。図書館の担当ではありますが「秘境の文筆家」に着任された方のサポートも務めさせていただく予定ですので、共に専業作家への道を駆け上がりましょう!

・・・そんなわけで人殺しはない村ですので(だからどういう文章やねん!)、また執筆に集中できる環境と制度も整えているところですので、ぜひ作家としてのステップアップにご活用いただければ幸いです。

人生、変わります。

🖊今村翔吾先生が語る「秘境の文筆家」はYouTubeにて

▼2024年1月19日、椎葉村での記者会見直後に撮影した動画です▼

▼椎葉村へお越しになった際、椎葉村図書館などを巡りながら撮影▼