今村翔吾

読書感想文「戦国の教科書」天野 純希 (著), 今村 翔吾 (著), 木下 昌輝 (著), 澤田 瞳子 (著), その他

最新の歴史学の研究成果を踏まえ,歴史小説をアップデートさせようとする意欲的な試みである。6人の今,注目されるべき小説家が,下克上・軍師,合戦の作法,海賊,戦国大名と家臣,宗教・文化,武将の死に様のテーマに挑み,小説の面白さが解説・ブックガイドに直結する楽しみを与えてくれる良本だ。
 時代小説は,これまで江戸時代の軍記物や講談,浪曲などの影響が強く,歴史学上の新発見や新たな定説は置き去りにされること

もっとみる
ありがとうございます。よろしければシェアもお願います。
2

読書感想文「八本目の槍」今村 翔吾 (著)

世に響いた「賤が岳の七本槍」それぞれを描く短編集。同級生,同期入社組の関係である。いつまでも,当時の話しで盛り上がれる互いの関係を持ちながらも,三成の死をそれぞれが解きほぐす。七本槍と三成と経済の組み合わせを一冊の本とした著者のアイディア勝ちである。
 財政と金融の実務官僚として,その仕組みを握ってしまった三成。兵站の供給だけでなく,戦争を止めるのは財政であると,その本質を見抜ぬく三成のヴィジョン

もっとみる
ありがとうございます。よろしければシェアもお願います。
1