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月三昧

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           お月さまが美しいです。
二月の初めに 父が入院して 今施設に居ます。
食も細くなり メイバランスという栄養ドリンクに頼ってます。
入院する直前まで自分の足で歩いて一人で通院もしていた(要支援2)
のですが 今は要介護4で、ほぼ寝たきりになってしまいました。

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本人のショックは とても大きいだろうなと思います。
ここ二か月の間 看取りのこととか 最期を迎える人にどのように接するのかなどの書物を読み漁りました。

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今度の施設から 付き添ってくれてるお医者さんが とてもいい人で、初対面の時から 
「容体が急変したら延命処置を行いますか?」
ということを はっきりと聞いてくれました。
岡山ではまだ珍しい訪問診療専門のクリニックで 一人の先生が担当して診てくれるので、今の父の全体の様子がわかります。
今までは総合病院にかかっていたので 内科、外科、泌尿器科で違う先生違う治療、忙しいというのもあるけどちょっと縦割り・・・かなと連携が取れてないかなぁという不満がありました。
かかりつけ医って 大事だなと思いました。

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        タイトル画像に使った 水面に映った月
哲学者の池田晶子さんが 生前その著書で 
「人が死ぬ、その死因は 生まれてきたこと」と看破しました。
人間は死にゆくものという当たり前のことを 見ないふりをしたり 忘れちゃったり(忘れようとしたり)避けて通ろうとしたり・・・
不自然で無理がありますよね。
しっかりと見つめて 向かい合って 考えると どれだけ 今が大切かわかるような気がします。
ボクも 半世紀以上生きてきたのでこれから先 どんどんできなくなることが増えたり 体のあちこち 心臓とか腎臓などの内臓、手足の筋肉、どんどん衰えていくんだなと 父に教えられている感じです。

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メメントモリ っていうのは 若いころからずっと考え続けてきたことだけどどこかふわふわした 考えで 考えていたなと思いました。
父は前立腺がんで このがんは 直接命にかかわるものではなく、お医者の先生も「余命は読めない」とおっしゃっていました。
なので うまくいけば あと何年も生き延びるのです。
施設のスタッフもいい人ばかりで 快適な環境で父は過ごしています。
本人は 自宅に戻りたがっていて ぐずぐず言ってますがね。
自分が置かれた現状をしっかりと 見据えて 認識するということがいかに大切かということを 反面教師として父が教えてくれてるような気がします。

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          この一枚はお日さまの写真です。
介護の現場で働いてくださっているみなさま、本当に頭下がります。
どれだけ家族の負担が 軽くなっているか。
いろんなことをお任せして 自分たちの日常生活が しっかりと守られているか。
感謝しかない。
最後まで読んでくれてありがとう。
良き一日をお過ごしください。

                     梅田剛嗣




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