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【イケてる人とダサい人】

*ブログ移行に伴い、10年前の記事を成仏させていこうと思う。
以前のブログを閉鎖すべく、一旦こちらにお引越し。

「聴き上手は愛され上手」


前回のブログで、東京に魂を売った男の話をしたが、


彼とこんな話になった。


「かっこいい奴は、たいてい聴き役に回る」


お互い、自分が「ダサいなぁ〜!」って思う瞬間は、


他者より自分のことを話しすぎているとき。



その場では気づかなくて、

帰り道に、

「しゃべりすぎたな。。。」と、ローソンでの立ち読み中にふと思い出すのだ。


人間、たいがいの人は自分が大好きで、それが隠れているか見えているかの違いだと思う。


質問がうまい人は、魅力的である。

上手に質問をして話をさせるのがうまい人は、「自分が大好き」というDNAを持った人間には

必然的に愛されるのではないだろうか。


少なくとも私は、質問上手な人は話し上手より尊敬する。


SNSを通せば、誰でも自分のスペースでじ主役になれる時代。


つぶやき放題、主張し放題。


主張が2本足を生やしてネット社会にぐららぁがぁ。


今ではSNSの1スクロールに2枚は自撮り写真が付いてくる確率。


正直、

「あんたが可愛いのは分かったから、もっと面白い話を聞かせてくれ。」


と思うのは私だけだろうか。


ここでも、やはり主張が少なく、


文字だけで攻めてる人はイケてる人が多い気がする。


もちろん、私の物差しなので賛同は得られないかもしれないが。


かくいう私も、かなり自己主張の激しい口の減らない女だ。


おしゃべりな外国人にも、


「君、顔がうるさい。静かにして」と諭される程だ。


「整形」の文字が脳裏をかすめたが、


整形するぐらいなら湯葉を樽いっぱい食べたいという思いが先行し、実行にはいたらなかった。


湯葉は偉大である。


さて、湯葉の偉大さも皆さんに分かっていただいたところで、


今日は皆さんにオススメ図書をひとつ紹介しようと思う。


『人生に座右の銘はいらない』 著:松尾スズキ

http://www.amazon.co.jp/人生に座右の銘はいらない-松尾スズキ/dp/4022510986

魂の震える作品だった。


日本中の迷える人々に対して、松尾スズキがじゃんじゃんお悩み解決していく痛快な1冊。


私は、クサい言葉には蓋をして、ブラックユーモアに市民権を与えたいと切に願っている国民である。


彼はその担い手にふさわしいブラックなおっちゃんなのである。


読んでいて痛快なのは、相談者に強い否定もせず、


「俺が若い頃は〜」なんて暑苦しい武勇伝を並べるでもなく、


ブラックユーモアなレシーブを送るところ。



こんな大人がいれば、イケてる若者が育つのに。


さっきから、バカの一つ覚えのように「イケてる」って言葉を連呼しておりますが、


そもそも「イケてる」って言葉がイケてない。



それはさておき、


何がイケてるかを考えるより、「何がダサいか」を考える方が容易い気がする。


1、「否定さえすれば特別になれる」という観点

2、「俺は俺は/私は私は」という言葉の連呼

3、店員に態度がでかい人

4、人前でスマホをいじる人

こんなもんかと思う。

説明が必要そうなものだけ言えば、

1の「否定さえすれば特別になれる」という観点を持った人に時々出会う。


昔、私がなにげに「ミッションインポッシブル、面白かったです〜」なんて当たり障りの無い話をしたとき、


「あ〜〜〜〜、あれ、おもしろいって言っちゃう人ですか?」


と、ブスな男に言われたことがある。


台詞回し、出で立ち、態度、全てにおいてスカウターでは計り知れないほどのイケてなさ!


何を面白いって思ったっていいじゃない!


トム超がんばってたんだぜ?


万人から指示されてるものをひていすれば「私は特別です」なんて人に限って、

行列のできるラーメン屋に並ぶんだ。


そんな言葉吐くなら行くとまでいけよ。


私はプラダの悪魔のオープニングを見れば出勤前にものすごくテンションあがるし、


ドラゴンボールではピッコロとベジータが好きだし、


最近、超遅ればせながらブザービートにハマってる典型的なアラサーなんだ!


私の普通で平凡な毎日から「典型」を取り上げないで!



・・・いささか気分が高揚してしまったが、

心の雄叫びを分かってください。


翼をください。


そして、イケてる人。


それは、


シンプルな人。


色んな意味で「飾り」が多い人より、

生き方や考え方、出で立ちがシンプルな人はやっぱりかっこいい。


うちなる個性が、シンプルな外見を突き破って出てくるような自分になりたいと切に願う。


そんな人間になれるよう、明日からもじゃんじゃん本を読んで人と出会い、


動物とふれあい草木をかき分け、ご飯は吉野家をたべるという「典型」を残しつつ、


春を迎える事にしよう。

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