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【読書感想文】村上春樹と一人称

 村上春樹氏のカンガルー日和を読んだ。23編の短編小説からなるとても読みやすい短編集。タイトルのあったカンガルーに興味を惹かれて読んでみたけど、実際はオーストラリアとは何も関係がなかったのが少し残念。元々は書店に並ばないような雑誌に掲載していた作品を収録したものらしいので村上春樹氏が好きなものを好きなように書いたような気がする。
 村上春樹氏の作品は小説なのかエッセイなのかが分かりにくい。内容が明らかにファンタジー要素を含んでいれば自明だが、日常を描いたストーリーだと、どちらかは全く検討もつかない。となると、短編集だと、幾らか間にファンタジー的なものを挟むことで、一冊の本を小説とたらしめているような気がしてきた。
 夏休みの家でクターっとした気分を思い出した。それはスパゲッティの一年。これが僕のお気に入りかもしれない。もっと深い感想も言いたい。けど、年齢によって好きな話も捉え方も変わりそうです。また大きくなったら読んでみよう。

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