ハンドメイド業界は「癒し」、「癒し」を盛り上げたい
先日、開業届を提出しましたが、やっていることは変わらず、自分の好きな作品を作り続けては、ツイッターやインスタにあげて、自分のペースで皆さんとのやり取りを楽しんでいます笑
やっていることは変わりませんが、考えていることは変わったので知ってほしいと思い、今回記事を書きました。
僕にとってハンドメイドの作品販売は、
好きでとことん作りこんだ作品に共感してもらって、
購入したお客様に喜んで貰えて、紹介して貰えて、応援までして貰える、『癒し』だと思っています。
ここまでは、先日のnoteの記事『開業しました!』にも書きましたが、
この『癒し』はモノづくり業界の裾野だなぁと思うようになりました。
モノづくり業界の頂点にいてるのは経験を積んだ職人さんです。
裾野である、趣味のハンドメイドや、ハンドメイドの作品販売、そしてハンドメイド作家さんの作品を楽しむ人が増えれば増えるほど、モノづくりの業界が活気づき、職人さんの素晴らしい作品、それを楽しむ人たちが増えると思うのです。
技術は、すぐにはうまくならないし、作品のアイデアもすぐに湧いてくるわけでもないですが、最終的にモノづくりの業界で楽しむ人が増えるように、微力ではあるけれど、自分自身が楽しみながら活動をしていきたいなぁと考えています。
●モノづくりについてもっと考えてみた
僕の主観ですが、本業の仕事と、ハンドメイドの作品販売を比べて考えてみました。
(主観なので、独りよがりになっているかもしれませんので、ご意見頂けると幸いです。)
企業相手にする本業の仕事は、大きな社会の歯車として、こなすものだと思います。
企業のお金、人、情報を使えるので、大きなことができますし、最終的に喜んでくれる消費者の数はとても多いです。
でも、最終的に喜んでくれる人がいることを、実感しにくいなぁというのが、仕事で企業相手にモノを売ってきた感覚です。
もちろん、喜ぶ人がいることを忘れずに、使命感に燃えてモチベーション高く仕事をしている人たちもいます。
しかし、僕にとっては、直接誰の為にやっているのかを見失いやすく、シンプルに、最終的なお客様とやりとりして、自分の作ったもので喜んでもらえるほうが楽しいし、モチベーションを高く続けられることに気が付きました。
(どちらがいいとかではなくて、単純に向き・不向きだと思っています)
●ハンドメイド販売の衝撃
自分の作品を販売始めると、これまでの当たり前だと思っていたものが全く違いました。
本業の仕事だと顧客からの問い合わせは、わずらわしく思えるときもあったのですが、ハンドメイド販売は、自分の好きなものを、同じように気に入ってくれた人達とのやり取りになります。
わずらわしさは一つもなく、気に入ってくれた人たちに喜んでもらいたい気持ちでいっぱいでした。
オーダーをいただいたときも、
「お忙しいと思うので、ゆっくり待っています」
「急がなくても結構ですので自分のペースで作ってください」
と気遣いの言葉をいただきました。
もう、余計にやる気がでます。ありがとうございます。
そしてお代金をいただき、お客様のお手元に届いたときには、
「素晴らしいものを譲っていただきありがとうございました。」
「大切に使います。」
「自慢してきます。」
「愛用させていただいています。」
ちゃんとお代金を頂いているにも関わらず、直接、嬉しいメッセージをいただきました。
自分で責任をもって作ったもので、ダイレクトに反応を貰えることが、こんなにも楽しいのか、と毎回思っています。
本業の仕事では、こんなにダイレクトに喜んで貰えることはありませんでした。
(ちなみにクレームは本当にすぐにきますが…笑)
自分が好きで作っているもの、「やるな」と言われてもやりたいことで、お代金を頂けて、喜んでもらえる。
こんな世界があるのかと、衝撃を受けました。
●自分にできることは?
こんなことで喜んでもらえるのなら、長く続けたいし、生きている実感をくれるモノづくりの業界を盛り上げたい、と考えるようになりました。
自分はまだまだ駆け出しだけど、本業の職人さんの作品は、生活をかけて本当に素晴らしい作品をつくり、日々、技術の研鑽をしています。
モノづくりの歴史について知りたくて読んだ、『伝えたい細やかな日本のモノづくり心』という本には、日本は『手』という感じが付く言葉が多く、手仕事を大切にし、古来から職人を大切されてきた、とありました。
ちなみに儒教の教えでは、身を労すことは卑しいことと考えられていたそうで、奈良の法隆寺や東大寺は、大陸から伝来した仏教建築ですが、伝来元である大陸の仏教建築よりも素晴らしいものが多いそうです。
古来から職人さん好きの消費者がいたからこそ、モノづくりの今があるんだと思います。
そしてこんなことを思うようになりました。
いままでハンドメイドに興味がなかった人にも、職人さんの素敵な作品を見てもらいたいなぁと…
モノづくり業界の裾野であるハンドメイドが盛り上がれば、そういう人たちが増えるよなぁと…
そんな考えを持つようになり、冒頭にも書きましたが、相変わらず、自分の好きな作品を作っては、ツイッターやインスタにあげて、自分のペースで皆さんとのやり取りを楽しんでいます笑
むしろ、それが今自分にできるだと思っています。
長々と書きましたが要約すると、今まで通り、「身につけるバイクパーツを作る」ことを楽しむ、ということです笑
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
●参考図書
『伝えたい細やかな日本のモノづくりの心』
八木芳昭 著
GALAXY BOOKS
『手仕事の日本』
柳宗悦 著
岩波書店
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