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京都発見 梅原猛


梅原猛は「隠された十字架」とか「水底の歌」で有名な哲学者、歴史学者だ。推論がすぎると、歴史学者とは認めない人もいる。私は面白ければいいので、名称には拘らない。

哲学者としては、仏教哲学を書いたものが面白い。角川ソフィア文庫の仏教の思想シリーズはどれを読んでも面白い。ちなみに私が最初に読んだ本は中公新書の「地獄の思想」だった。当時は地獄に興味があったのだろう。鬼太郎も好きだったし。

さて、本書であるが、読売新聞の日曜版に連載されていたものを本にしたものだ。調べてみると、ビックリ九巻もある。ずっと連載してたんだろうか。新聞連載は終わっても、勝手に続けて書いてたんだろうか。私は二巻までしかもっていない。

内容は、京都の寺社を巡り、そこが京都人にとってどんな場所であったのか、歴史的にどんな場所であったのか、伝説や書物を引き、実地に訪ねて、紹介していくというものだ。それぞれの回に写真があって、それがたいそう美しい。
しかし全く梅原氏の博学には恐れ入る。語っても語っても語りが尽きない。

私は、気が向くと一回分だけ読む。そしてあれこれ空想したりする。今度京都に行ったらぜひ訪ねようと思う。でも、実際行くと忘れている。だから、時々思い出したように読むのがちょうどいい。
もうすぐ二巻まで読んでしまいそうだ。三巻を買おうかどうしようか今迷っている最中である。だって新刊で買うと高いんだもの。場所もとるし。

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