こんばんは。
先週は記事の投稿が次の日になってしまいました。楽しみにしてくださってる方から以前メッセージを頂いたことがあったので、お待たせしてしまった方には本当に申し訳ないです。

9月はクリープハイプ月間ということで今日まで3曲をご紹介してきました。
先週の「モノマネ」の記事を読んでくれた友達から「モノマネ」のカップルの前日談みたいな曲を教えていただいたので、今度必ずご紹介します。
1ヶ月間同じアーティストの曲を紹介するという初めての試みでしたが、クリープハイプにして良かった〜！と思っております。
大学時代アカペラをやっていて、「アカペラにしやすい曲(アップテンポな洋楽・バラード・流行りのポップス・アカペラのアーティストの曲など)」ばかり聴いていたので、クリープハイプは実はあまり聴いたことが無かったんです。
この1ヶ月で色々なクリープハイプの曲を聴いて、素敵な曲と沢山出会うことが出来ました。
今日はその中でサビが記憶に残った曲をご紹介します。

「泣き笑い」という曲です。

泣き笑い / クリープハイプ

このどこかにあるはずなんだけど
すぐには出てこないな
どこにしまったかわからなくて
体中探してる

「頭」「胸」
ありがちな所じゃなくて
喉の奥にも詰まってない
後で見つけるからとりあえず
もう全部好きでいて

あの時言ってなかったけど
いつもそうだった やっと見つけた
っていうかさっき言ってたけど
ずっと奥歯に挟まってた

泣きたくなるほど嬉しい日々に
答えはないけど手を挙げてよ
恥ずかしい今も抱きよせて
間違っても笑ってよ

あれで合ってるはずなんだけど
間違ってるかもしれないから
不安になったらその度に
何度でも確かめて
その時言葉にならなくて
大切な物がやっとわかる

っていうかずっと知ってたけど
もっと奥で重なった

笑けるくらいに悲しい日々に
答えはないから手を繋いで
恥ずかしい今を抱きよせて
間違っても笑ってる

泣きたくなるほどに
答えがないから手をあげてよ
恥ずかしい今を抱きよせて
間違っても笑ってよ
全部を好きでいてあげる

作詞・作曲:尾崎世界観

私はこの曲のサビの部分

「泣きたくなるほど嬉しい日々」
「笑けるくらい悲しい日々」

という言葉に惹かれました。
皆さんの中には、嬉しいことの後には悲しいことが待っている気がして不安になる、という感覚を持っている方はいらっしゃいますか？
私はこの感覚なんです。
消えてしまいたいくらい悲しかったことの後に涙が止まらなくなるくらい嬉しい出来事が起こったこともあります。
ただやっぱりその時にも、悲しい出来事が頭をよぎってしまうことが多かった。
修学旅行がすごく楽しかったのに、最終日には「きっと明日嫌なことあるんだ…」と落ち込んでしまうのです。
嬉しいことを心から喜べないことが悲しい。昔ほどではありませんが、今も時々その感情に襲われることがあります。

反対に「笑けるくらい悲しい日々」には今まで出会ったことがありません。
人間って悲しすぎたり、怒りすぎるとむしろ笑ってしまうといいます。
一時の感情として、笑いが込み上げてくることはあれど、「日々」といえるほどそれが続いたことはありません。

この曲を聴いて、「泣きたくなるほど嬉しい日々」を心から喜べない自分を「笑けるくらいに悲しい日々」が無かっただけいいじゃんか！とすこしだけ許してあげることが出来ました。

最近は仕事で正直追い詰められることもあります。仕事が増えるのが嫌なんじゃなく、押し付けられる仕事を一生懸命やると「ひとりよがり」と見られることや、「なんでそんなに頑張っちゃってんの（笑）」という視線が辛いのです。そんな時は「恥ずかしい今も抱きよせて」というこの曲の歌詞を思い出すようにしています。不真面目な人が「恥ずかしい」と思うことを、私は大切に抱きよせて胸を張って生きていこう、と思えます。そうすることで、いつか誰かの「恥ずかしい今」も一緒に抱きしめてあげられるかもしれないからです。

あと「間違っても笑ってよ」という歌詞。
ここは全く違う視点からですが、共感したので書きます。
私は男性に傷つけられたことが結構多いのです。恋愛だけでなくても、私の見た目が悪いから、馬鹿にしてくる人がいたり、私があまり怒らないから、女というだけで下に見てきて態度に出してくる人がいたり。
そんな人達は、私が何かを間違うと、いつも怒ったり、嘲笑したり。
かわいい女の子が間違ったら、微笑むくらいの小さな間違いすら、私は怖くなりました。
この歌詞はそんな日々を思い出させると同時に、むしろ「間違っても笑ってよ」くらいの強い気持ちで生きていこうと思わせてくれました。微笑みじゃなくていいよ、私のミスで笑えばいい、それがどれだけ醜いことなのかはその人が年老いてから、取り返しがつかなくなってから気づくのですから。
その時は私は笑い返してやろうと思っています。

これを読んでくださってる皆さんにも、「恥ずかしい今」はありますか？
恥ずかしい今、は、本当に恥ずかしい事じゃなくて、他人から見たら価値が無いかもしれないけれど、自分を形作るために必要なことだと思います。だから、どうか続けてくださいね。何も恥ずかしい事じゃないですから。

私も大切に日々を抱きよせていきたいです。それが泣きたいくらい嬉しい日々に繋がっていると思うから。その時は心から喜べる自分がいたらいいな。

冒頭でも言いましたが、1ヶ月間、クリープハイプをたくさん聴いてきて、本当に良かった！
見守ってくださった皆さんありがとうございました。 

このラブレターを書き始めて、少しだけ変わったことがあります。それは、毎日どこかに転がっている綺麗な言葉に気づけるようになったことです。そしてそれを口に出せるようになったことです。「それ素敵だね」「うまいね〜！」とか。自分の中の変化にも気づけたのが嬉しくて。これからも続けていきたいと思います。ぜひまた遊びに来てくださいね。

最後まで読んでくださってありがとうございました。