二宮金次郎は、薪を下ろす
西郷隆盛は、足の裏を揉む
モヤイは、あくびをする
坂本龍馬は、髪をかきあげ
花鳥号は、水を飲む
細川たかしは、歌を歌い
毘沙門天は、くしゃみを2回
ある年ある日ある時間
すべての像が動き出す
好き放題に動き出す
女の子は、赤い靴を磨き
名寄岩は、四股を踏む
閻魔王は、にっこり微笑み
貫一は、お宮にとにかく謝る
「ごめん！蹴ったりして 
　　　　　　マジでごめん！！！」


そうして何処か彼方から
「だーるまさんが！こーろんだ！！！」
ピタリと動かぬ像になる
ある年ある日ある時まで

私だけが知っている
知らないふりをしているけれど

　いつも

　いつ死んでもいいってくらいには

　なってみたいわ　　止まれよ　鼻血

　　　　　　　　　クラブピンク