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ただの女の話。

いつもどう答えればいいのかよくわからない。
わたしはあなたの正解になりたいだけなんだけど。
始まる前に終わるのはあなたがわたしの正解じゃないから。

なんてふたつ前のnoteに書いたがすごいモヤモヤが残った。
あなたの正解になりたい=あなたの好みの女になりたいであって、わたしの正解じゃないから=運命の相手じゃないから、なんて書いたが一生懸けても賭けてもなれないし見つからないと思う。

好みの女になりたい。あなたが好きになってくれる女になりたい。あなたが好きな女になる。
映画が好きなら映画が好きな女になるし、アニメが好きならちょっとツボを突いた女になる。音楽が好きならバンドに詳しい女になる。釣りが好きなら釣りに興味がある女になる。ゲームが好きなら流行りのゲームが気になる女になる。あなたの好きなこと、趣味に興味がある女になる。ねえ、あなたは何が好きなの?
そういうところなのだ。これも前に書いたが「大して詳しくもないのに適当にわかる話題にのるが向こうが乗り気になって話せば話すほど然程知識のなさが露呈して飽きられるし飽きてくる」のだ。
自分で書いてて思うけど本当に中身がないな。
あなたが好きな女になるって無理でしょ、それで元彼と別れた要因でもあるし。

「『誰を好きか』より『誰といるときの自分が好きか』が重要らしいよ」
南海キャンディーズの山里亮太と付き合っていた蒼井優がヒャダインに言った言葉だ。
元彼と丁度付き合って1ヶ月を経ったくらいのニュースでお互いに驚いたねなんて話をしていたがその言葉が、本当に彼のことを恋愛感情を持って見ているかぐるぐる考えている頭に刺さった。

好きではあった。彼といるときの自分が。きれいめの落ち着いた雰囲気の服と少し重たい香水を纏い、丁寧に化粧をし、自爪が綺麗に見えるネイル、髪はサラサラのストレートセミロング、ニコニコと話を聞き楽しそうに自分に起こった出来事を話し、時には冗談を交え相手の話を穏やかに聞く女が。
結局のところ、そうでありたい・なりたい女を演じている自分が好きだったのだ。

とはいえ、もし結婚し生活を共にとなるとそうはいかない。半日演じていた(訳でもないが気の知れた友人に見せるような素をさらけ出せずにいた)だけで原因不明の体調不良起こしたのに結婚して寝食共にしてみろ、死ぬぞ。

今年入ってからわかったのだが、あれだけそのうち良い人が見つかれば、だの晩婚でいいしとか言っていたが多分わたしは人一倍結婚に執着している。
わたしのことを認めてくれて、飾らないわたしを好きでいてくれる人がほしい。でもそれよりもそして結婚しているというステータスがほしい。自立して家庭を持った女として。ひとりの女として。結婚したい。

結婚は、ざっくり言うと好きになった人と半永久的に一緒に過ごすことが出来る法的手段みたいなくらいに思っているが、同時にわたしは社会的に自立する手段・一人前の大人と見られることだと思っている節があり、高校生の頃から当時付き合っていた彼氏とゆくゆくは結婚して云々と雑だが変なところ緻密な人生設計を立てていた。今もだけど緻密なところによりリアリティが加算されだだけで中身は崩れそうな人生設計を立てている。

いざ恋愛のスタートラインに立ってみるとこの人と結婚したいというより、この人と結婚すると社会的地位はどう得られるか。そんなことばかり考えている気がする。
そんなことばかり考えていて気持ちは後付けで追いつかない。だから体調崩すんだよ、おばかさん。

わたしって結婚してどうしたいの?
結婚したところで法的に家族と認められても他人であることには変わりないし結婚した事実があるだけで社会的地位も変わらないと思う。人生において理解者または協力者、生活をともにするパートナーが出来ただけ。結婚が全ての幸せではないとわかっている。でも結婚することでわかる幸せを知ってみたい気持ちもある。
とはいえ誰と結婚するの?相手がいない状態での結婚願望が1番危なっかしくて本当に結婚したいのか?大人として社会的に認められたいだけなのではないか。この人と一緒に居たい=結婚がひとつの手段のはずなのに気付けばひとつの逃げ道どころか色んな方面からの逃げのように考えている。
ひとつのステータスではあるが、日本は結婚に対しての付加価値的なものは無いと思う。
結婚しないと入れない店があるわけでもないし確固とした宗教、階級的な問題もない。ある意味結婚はしやすいと思う。(政略結婚だのそんなのはひとまず置いておいて)
一体何に怯えているんだ。
結婚に対しての目的がおかしくて自己承認欲求と顕示欲を満たすためと結婚することにより大人として社会的に認められたいとの気持ちが大きすぎる。法的手段で目的を果たそうとしている。最悪だな。

「タミオはひとりで生きていけそうだよね」
チェーン店のカフェで散々お互いの恋愛について喋ったり仕事の愚痴を話した後、高校からの友人にポツリと言われた言葉だった。
人間誰しもが1人で生きていけると思う。仕事に行ってごはんを食べて洗濯したり掃除したり好きなことして過ごして、ゴミを出すの忘れても風呂に入りそびれても死ぬわけではないし、誰かと笑い合う朝があって1人で涙を流すような夜があっても。わたしは1人で生きていけると思う。ただ独りでは居たくない。
その時は独身だったけど結婚して誰かが隣にいる幸せや喜びや、ちょっとした掛け違いの辛さを知っても今後乗り越えていくであろう人に言われたくはなかった。
彼女の結婚式に出席して心から祝った。すごく良い式だった。でもそれ以降連絡は取ってない。

いつも選択肢の中身は実家のことだった。家族のこと。恥じないように間違いのないように。母親の評価を気にしている。女だけの実家暮らし、それが全てだ。
「タイミングばっか言ってたらずっと1人」ってkemioがテレビで話してたけど本当にそうだよね。

本家のしっかり者の次女という肩書きを捨てたいとSNSで洩らしたら、あんたはただのタミオだよとDMが来た。
小学校からのあだ名が大嫌いで、タミオと呼んでと言ったのは彼女が最初だった。
中学からの付き合いで進学・就職・結婚のタイミングで連絡を取り合うことがいつ途絶えてもおかしくないよなと思いつつ、去年彼女には子供が生まれて最近会いに行った。すごいかわいかった。
主婦になってママになって肩書きが増えてもあなたはあなただからと言った言葉がわたし自身に返ってきたんだと思う。
クラスで見かけて友達になってくださいと声をかけたあの時からわたしと彼女は変わってない。

ただの女、ただのタミオ。
あなたの正解にはなれないけど、わたしの正解はどこかで見つかりますように。強く生きろ。

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