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アジャイル桃太郎

横展ゲリラ応援団です。

「桃太郎?ああ、あの桃から生まれたヒーローだろ?」
とあなたは思うかもしれません。でも、今日の話はただの昔話じゃない。

これは、アジャイルの世界に足を踏み入れるための、チャレンジという名のサボリ。
そう、今、デイリースクラム中なんです。我がチームはマンネリ中なんで打破の一環として、アジャイルを再確認してみよう!からの昔話の新解釈作成を真面目にするの巻です。

桃太郎をアジャイルな視点で斬る

「桃太郎」の物語は、一見して古き良き日本の童話にすぎないかもしれませんが、実はこれがアジャイルスクラムの精神を色濃く体現しています。

まず、我々のプロダクトオーナー、桃太郎が登場します。彼は老夫婦(ステークホルダー)の期待に応え、地元を脅かす鬼(プロジェクトの課題)を退治するというプロダクトバックログ(タスクリスト)を作成します。

旅立ちの前に、桃太郎は彼自身のスキルだけでは鬼退治が困難であることを理解し、犬、猿、雉(チームメンバー)を巻き込んでスクラムチームを組織します。彼らはそれぞれ固有のスキル(専門性)を持ち、一緒になってスプリント(短期間でのタスク完遂期間)に取り組みます。

毎日のスタンドアップミーティング(短い進捗報告会)では、各メンバーが彼らの「やったこと」「やること」「困っていること」を共有し、桃太郎(スクラムマスター)は必要に応じて支援を提供します。

鬼島に到着したとき、桃太郎は彼らのビジョン(目標)を再確認し、スクラムチームは最終的なプロダクトインクリメント(成果物)を生み出すために戦います。

戦いが終わると、桃太郎と仲間たちはレトロスペクティブ(反省会)を行い、どのようにすれば次のスプリントで更に良い成果を出せるかを議論します。

こうして見ると、「桃太郎」は鬼退治という一つのプロジェクトを通じて、アジャイルスクラムの原則や手法が如何にうまく機能するかを示しているのです。

大体、桃太郎の世界観が分析できたようですね。
私たちがアジャイルな視点から桃太郎を再解釈する理由は、新たな学びを得るためです。それでは、このアジャイル桃太郎から私たちが何を学んだのか、一緒に見ていきましょう。

アジャイル桃太郎

むかし、むかし、デベロップメントチームとしてのおじいさんとプロダクトオーナーとしてのおばあさんが一緒に住んでいました。おじいさんはスプリントプランニングへと、おばあさんはバックログのリファイニングへと行きました。

おばあさんがプロダクトバックログの洗練をしていると、大きな「ユーザーストーリー」が流れてきました。その「ユーザーストーリー」をスプリントバックログに追加し、そのタスクに着手すると、なんとユーザーストーリーから新しいフィーチャーが出てきたのです。それはまさに「インクリメンタル開発」の鑑でした。

二人は驚いたけれども、とても喜び、「どんな機能名にしましょうか」。おばあさんは「桃から出たから、桃太郎というのはどうだろう」と提案しました。その名前がアジャイルマニフェストにも符合するため採用されました。

桃太郎はあっという間に大きく成長し、達成感を感じる「ユーザーストーリー」へと育ちました。ある日、桃太郎は「鬼ケ島に悪いバグが住んでいると聞きました」とおじいさんとおばあさんに報告しました。それを受けて、スプリントバックログにバグの修正を加え、「おばあさん、テストケースを作ってください」と依頼しました。

おばあさんは素晴らしいテストケースを作り、桃太郎はそれをコードの袋に入れて、バグを探しに行きました。旅の途中、桃太郎はデバッグの犬に出会いました。「桃太郎さん、あなたのコードに何が入っていますか?」と犬が問いました。「世界一のバグフリーコードだよ」と桃太郎が答えると、「私に一つバグを見つけさせてくれれば、あなたの助けになりますよ」と犬が言いました。

同様に、リファクタリングの猿と、ユニットテストのキジに出会い、彼らも桃太郎の旅に同行しました。そして遂に、彼らは鬼ケ島、つまりバグの巣窟に到着しました。

「あれがバグの巣窟、鬼ケ島に違いない」とデバッグの犬が吠えました。バグの巣窟に突入すると、すぐに大きなバグが立ちはだかりました。しかし桃太郎は大きな修正パッチを作り、バグに投げつけました。リファクタリングの猿はコードの門を解き、ユニットテストのキジはバグの隙間を突きました。「こりゃ参った。助けてくれ〜」とバグは退散しました。

しかし、まだ大きなバグが待ち構えていました。「生意気なフィーチャー。私がクラッシュさせてやる」と大きなバグが叫びました。しかし桃太郎は、素早く反応して修正パッチを適用し、「悪いバグ、ユーザーに迷惑をかけたから許せない。私の修正パッチを受けてみろ」と言いました。

「アイタタ、ごめん。ごめん。許してくれ。降参だ。」大きなバグが降参しました。「本当に約束するのか」「約束する。嘘はつきません。宝物をやります。」バグが約束した宝物、それは素晴らしいユーザーエクスペリエンスでした。
こうして、桃太郎はおじいさんとおばあさんの待つ開発チームに帰り、みんなでアジャイルな開発に励み、ユーザーの満足を得ることができました。そして、その幸せなスプリントはこれからも続いていくのです。

ちょっと面白い!と社内的にはウケました。が、どうでしょう??
悪ノリしてもう少し深掘りしてみますね!

教訓

せっかくアジャイルワールドにしたので、学びがないか考えてみます。
以下、アジャイル桃太郎から得た教訓。

チームワーク: おじいさんとおばあさん(開発チームとプロダクトオーナー)が協力して一つの目標に向かう様子が見受けられます。これはチームワークの重要性を示しています。

インクリメンタル開発: ユーザーストーリーが新しいフィーチャーとなり、次々と成長する様子はアジャイル開発の核心的な要素、インクリメンタル開発を示しています。

ユーザー中心の開発: バグを探し出し、それを修正するという行為はユーザーの利便性を最優先に考える開発の姿勢を教えてくれます。

テストの重要性: 犬、猿、キジがそれぞれデバッグ、リファクタリング、ユニットテストを象徴しており、品質を確保するためのテストの重要性を強調しています。

修正と改善のプロセス: バグと戦い、それを修正するプロセスは、ソフトウェア開発において問題を特定し、解決策を探し、改善を続けることの大切さを教えてくれます。

ユーザー満足の追求: 最終的にユーザーエクスペリエンスを得ることが最大の報酬であるというメッセージは、ユーザー満足を最終目標とする開発の姿勢を示しています。


しかし、やはり難易度が高く、頭に入ってこない感じが否めませんね。
少なくとも、我が嫁には読むのが苦痛というお言葉を頂戴しました。
ということで噛み砕いて、ウチの子供に教えるつもりで表現し直し!

お子様向けアジャもも


よーし、みんな!モモタローの新しい話があるんだよ。でもね、この話から大切なことを学ぶことができるんだ。それはなんだと思う?聞いてね。

みんなで協力すること: おじいさんとおばあさんが一緒に問題を解決するように、みんなで力を合わせると大きなことができるんだよ。

少しずつやること: 桃太郎が旅を進めるように、大きなことでも少しずつやれば進んでいけるんだ。

他人のことを考えること: 桃太郎が鬼を退治して人々を助けるように、他人のことを考えて行動することが大切なんだよ。

確認すること: 犬、猿、キジが鬼と戦う前にしっかり準備をするように、やったことをしっかりと確認することも大切だよ。

修正すること: 鬼と戦って困難を解決するように、間違いに気づいたらすぐに修正して、改善することも大切なんだ。

人を喜ばせること: 桃太郎が宝を持ち帰ってみんなを喜ばせるように、人を喜ばせることを目指すのも大切なんだよ。

これらのことを覚えておくと、みんなもスーパーヒーローになれるかもしれないね!

『聖人におなりなさい』
ということですか??

なんか柔らかくしすぎると、それはそれで意味不明なので
スクラムマスター的に再度アジャイルに戻します。

スクラムマスターとしてこの結末をもっと良くするにはどんな仕掛けをする?

この物語の結末をより良くするために、私たちはどんな仕掛けを考えたのでしょうか?皆さんの期待に応えるために、スクラムマスターとしての視点を活かした方法を考えてみます。

定期的なレトロスペクティブの設定: 桃太郎のチームが鬼ケ島への旅を終えた後、チームでレトロスペクティブを開くことを提案します。これにより、何がうまくいったのか、何が改善できるのかを共有し、次の鬼退治に活かすことができます。

スキルの共有と学習: 犬、猿、キジがそれぞれのスキルをチーム全体で共有し、互いに学び合うことを奨励します。これにより、メンバーそれぞれが自身の強みを生かしながら、チーム全体の能力を高めることができます。

バーンダウンチャートの利用: 鬼退治の進行状況を可視化するため、バーンダウンチャートを使用します。これにより、目標達成に向けてどの程度進んでいるのか、何が達成され、何が残っているのかを把握し、必要に応じて計画を調整することができます。

ステークホルダーとのコミュニケーションの強化: 最後に、おじいさんとおばあさん(ステークホルダー)との定期的なコミュニケーションを強化します。鬼退治の進行状況を透明に共有し、彼らの期待や要望を理解し、それに応じて計画を調整することで、最終的な満足度を高めることができます。

あいも変わらず、専門用語で頭に入らないので再度子供向けに!
わかったね、みんな!ここで新しく学ぶことがあるんだよ。さあ、よく聞いてね!

お話を振り返ること: みんなが一緒に何かをやった後は、どこがうまくいったか、どこをもっとよくできるかを話し合うんだよ。桃太郎たちも鬼退治の後、どうすればもっとよくできるか考えたんだ。

お友達から学んだこと: 犬、猿、キジはそれぞれ得意なことがあったね。みんなも友達の得意なことを見て、新しいことを学べるといいね。

やることをリストにすること: 鬼退治にはたくさんのステップがあったね。全部をリストに書いて、何をすればいいかわかりやすくするといいよ。

お話を共有すること: 桃太郎がおじいさんやおばあさんに鬼退治の話をしたように、みんなも自分のことを家族や友達と共有することが大切だよ。どんなに小さなことでも、共有することで周りの人と一緒に喜んだり、考えたりすることができるんだ。

これらのことを覚えて、みんなも毎日を楽しく過ごそうね!

かつての時代、一組のスクラムチームとして働くおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山でバックログを整理し、おばあさんはリスクマネジメントの洗い出しに励んでいました。

そんなある日、おばあさんが偶然見つけた巨大な桃(プロダクトバックログ)から、生まれたてのプロジェクト(赤ちゃん)が現れました。「これは期待値が高そうじゃ。」ということで、二人はスクラムチームを組み、この新たなプロジェクトの名前を「アジャイル桃太郎」にしました。

アジャイル桃太郎はあっという間に大きくなり、立派なプロダクトオーナーになりました。ある日、「鬼ケ島(ビジネスの困難)」を解消するために、彼は新たなスプリントを企画しました。彼がスプリントバックログに必要な要素を追加すると、チームは次々とタスクを割り当て、進行状況をバーンダウンチャートで可視化しました。

彼の旅(プロジェクト)は始まり、途中で犬(開発者)に出会い、きび団子(スキルや知識)を分け合い、新たな家来(チームメンバー)を得ました。次に猿(デザイナー)とキジ(テスター)も同様にチームに加わり、共有のスキルセットを増やしました。

彼らは経過を定期的にレビューし、スプリントレトロスペクティブを通じて改善点を共有しました。その結果、彼らのベロシティは急速に向上し、途中で遭遇した障害も、アジャイルの原則に基づいて乗り越えました。

ついに鬼ケ島に到着すると、大きな鬼(ビジネス上の困難)が現れました。しかし、アジャイル桃太郎たちはこの難題を解決するために、各自のスキルとコラボレーションを活かしました。猿が門の鍵(複雑な問題)を開け、キジが鬼の目(リスク)をつつき、犬が鬼の足元(基礎問題)を噛みました。それぞれのスキルを最大限に活用することで、彼らは困難を退治することができました。

そして、桃太郎たちはお城から出てきた鬼(新たな困難)を見つけ、再びアジャイルなアプローチでこれを解決しました。「悪い鬼、我々は迅速に反応し、問題を解決することができます。我々のアジャイル力を見せてやろう!」と宣言しました。

この言葉に、鬼たちは立ち尽くし、彼らのチームワークの前に頭を下げ、アジャイル桃太郎たちは宝物(ビジネスの価値)を手に入れました。
こうしてアジャイル桃太郎は、おじいさんとおばあさん(ステークホルダー)の待つ家(企業)に戻り、彼らはその成功を祝いました。それぞれが持っているスキルと知識を共有し、継続的な学習と改善を通じて、彼らは組織全体の成熟度を向上させ、持続可能なアジャイル環境を創り上げることができました。

それ以降、彼らは一緒に幸せに仕事を続け、組織の成果を次々と達成しました。そして、彼らの物語はアジャイルの伝説として語り継がれ、遠くまで広まりました。

このお話の解釈はお任せしますが、息詰った我がチームのデイリースクラムでの脱線の一幕をお届けしました。



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