広報_まきちゃん正

「気仙沼における新しいUターンのかたち」 小野寺真希さん

「”気仙沼に貢献したい”という想いを持っている同世代が沢山いる。そんな人たちが気仙沼に帰ってきて、一緒に活動できたら幸せだなぁって」

少し恥しがりながらも、そう話してくれた彼女は、宮城県気仙沼市出身で現在コミュニティデザイン学科に在学しながらも気仙沼で地域おこし協力隊として働く小野寺真希さん。

そんな彼女が卒業研究で取り組んだのは「気仙沼における新しいUターンのかたち」です。

皆さんは、もし自分が地方出身で「地元にUターンする」ことを考えたとき、どんな想像をしますか?「家業を継ぐかな」とか「公務員以外の働き方ってなんだろう?」「いつか帰りたいけど、まだかなぁ…」と仕事の選択肢や、実際に暮らしていくというイメージがあまり湧かないという人も多いのではないかと思います。真希さん自身もこの卒業研究を通して「気仙沼にいつか帰りたいけど、イメージが湧かない」という方に沢山出会いました。

「いつか帰りたいけど…」と考えている人たちが、数年後、本当に気仙沼に帰って来るために、自分ができることってなんだろう?そんな想いを抱いた真希さん。そこで、「気仙沼で暮らす、のホンネ。」という、自分の大切にしたい価値観を見直したり、気仙沼出身の人同士で交流することで、気仙沼で暮らすイメージを持ってもらうイベントや、「気仙沼ハタラクワークショップ」という、地元貢献に取り組む地元企業の課題解決を考えながら、気仙沼で自分が活躍できる可能性を知ることができるワークショップを考えました。

この卒業研究を行ったことで普段地元に住んでなくても、地元への想いを抱いている人が沢山いることを知った真希さん。今回の卒業展示では、そういった活動から分析した「新しいUターンのカタチ」や「新しい暮らし方・働き方」の提案を行います。「みんながUターンを考えるタイミングはいつ?」「出郷した人たちのホンネって?」「地元に貢献できる働き方を、実現するための方法が知りたい…!」そんな疑問に展示でお答えします。特に、いつか地元に帰りたいと思っている人・若者の人口流出をなんとかしたいと思っている人に見ていただきたいです。

「地元に帰るいろんな道があるんだ!」と、動き出したくなる展示です。是非、会場へ足をお運びください!

(文:高橋沙希) 

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東北芸術工科大学デザイン工学部コミュニティデザイン学科
卒業制作展「地域も未来も、想像以上。」
会期:2018年2月7日(水)〜12日(月)10:00-17:00(入場無料)
場所:東北芸術工科大学D棟
   〒990–9530 山形県山形市上桜田3丁目4-5
コミュニテイデザイン学科ホームページ
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東北芸術工科大学ホームページ
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