東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科

山形にある「東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科」卒業制作展の専用アカウントで…

東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科

山形にある「東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科」卒業制作展の専用アカウントです。 「地域も未来も、想像以上。」をコンセプトに、私たち一人一人が地域で行ってきたプロジェクトを紹介いたします。 このブログでは、展示に関する情報を随時更新していきます。

最近の記事

「地域の人の得意を活かしたにぎわいづくり」白田万柚子(まゆこ)さん

「コミュニティデザイン演習」という授業のなかで、万柚子さんは山形県大江町左沢地区にて商店街にある旧銀行の利活用を通して町民自らの力で理想の大江町をつくっていく活動のサポートをして来ました。 2年間のサポートを通して、万柚子さんは大江町の人のあたたかさに触れ、大江町を「第2のふるさと」のように感じていったそうです。そして関わりを深めていく中で「大江町の人たちは趣味や得意なことを持つ人が多いのに、披露する機会はあまりなく、みんな密かに活動している」ことに気づきました。 そんな

    • 「高齢化率50パーセントの希望から始まるサロン」新舘颯美(しんたてさつみ)さん

      山形県大江町七軒西地区。 人口109人、高齢化率は55パーセント。買い物に行くためには車で20分ほど人里離れた山間部の小さな集落です。 そこでは過去に健康サロン的活動が行われていましたが、財源不足や、参加者が十分満足できるものでなかったこともあり、参加者が減少して開催されなくなりました。市街地から離れているため、市街地の健康サロンに参加することは難しい。かといって地区の中で健康サロンを起こす発起人もいない。さらに地域内の行事も年々減り、人と人が会ってつながる機会も失われてい

      • 「大学生ボランティアの活動が続いていくために」佐々木翼さん

        みなさんは、ボランティア活動に参加したことがありますか? 地域の清掃、募金活動、震災復興支援など、様々なボランティア活動のかたちがあります。 佐々木さんが取り組んだ研究は「大学生ボランティアコミュニティの持続的な仕組みづくり」についてです。 宮城県で生まれ育った佐々木さんは、高校時代「カタリ場」に出会いました。これはNPO法人カタリバが大学生ボランティアとともに全国の高校生に届け続けている、高校生の意欲を引き出すことを目指したキャリア学習プログラムです。親でも友達でもな

        • 「子どもが主体」田村 耕子さん

          子供が好きな田村さん。研究の舞台になった宮城県仙台市宮城野区原町は、1年生の頃からボランティアや実習などで地域や施設の方からお世話になっていました。1年生の時に行なった活動の立ち上げ支援で、子供たちが自分たちで地域活動や生徒会などを行っていることを知ったことがきっかけで卒業研究が始まりました。 彼女が取り組んだ研究テーマは、「子どもまちづくり参画事業を広げる」こと。事業を広めるため、行っていた活動をその地域で続けてもらうことを大事にしていました。しかし、来年には活動の継続が

        「地域の人の得意を活かしたにぎわいづくり」白田万柚子(まゆこ)さん

          【新庄市の女性にもっと自信を】伊藤ゆかりさん

          あなたは地元が好きですか?自分に自信はありますか? ゆかりさんが卒業研究の場所に選んだのは出身である大蔵村と同じ最上郡の中心となっている地域で、幼少期からよく慣れ親しんでいた新庄市。 入学前、田舎はダサいと思っていた彼女は大学の学びを通して地域のおもしろさに気づきました。 その気づきを共有したいと思った彼女の研究テーマは『新庄市内(最上郡内)の女性が思い込みをなくし、望む暮らしを実現していくために何ができるか?』ということでした。 新庄市内の若者へのアンケートより新庄市の

          【新庄市の女性にもっと自信を】伊藤ゆかりさん

          「移住の失敗から学んだ地域に馴染むための7つのステップ」村山夏渚(なな)さん

          「コミュニティデザイン演習」という授業のなかで、夏渚さんは山形県大江町左沢地域にて商店街にある旧銀行の利活用を通して町民自らの力で理想の大江町をつくっていく活動のサポートをして来ました。 旧銀行がリニューアルオープンするまで2年の準備期間があるなか、何もしないのは勿体無い!ということで旧銀行からほど近い場所にある空き家をリノベーションして、仮の活動拠点が作られました。それが「縁屋(えんや)」です。 夏渚さんは大学3年の初夏、地域の方達との距離をもっと縮めて活動したいと意気

          「移住の失敗から学んだ地域に馴染むための7つのステップ」村山夏渚(なな)さん

          「気仙沼における新しいUターンのかたち」 小野寺真希さん

          「”気仙沼に貢献したい”という想いを持っている同世代が沢山いる。そんな人たちが気仙沼に帰ってきて、一緒に活動できたら幸せだなぁって」 少し恥しがりながらも、そう話してくれた彼女は、宮城県気仙沼市出身で現在コミュニティデザイン学科に在学しながらも気仙沼で地域おこし協力隊として働く小野寺真希さん。 そんな彼女が卒業研究で取り組んだのは「気仙沼における新しいUターンのかたち」です。 皆さんは、もし自分が地方出身で「地元にUターンする」ことを考えたとき、どんな想像をしますか?「

          「気仙沼における新しいUターンのかたち」 小野寺真希さん

          「ビジョンに向かって楽しく活動し、自立したチームへ」柴田雄輝(ゆうき)くん

          「こんにちは。初めまして東北芸術工科大学2年の柴田雄輝です!」 雄輝くんが大学2年の時、緊張まじりに家を訪ねてヒアリングをさせてもらったご縁が卒業研究のきっかけです。 コミュニティデザイン学科では、2年生時から実際に地域に出て、地域の課題をコミュニティデザインの手法を用いて解決していく実践の授業「コミュニティデザイン演習」があります。雄輝くんは山形県大江町左沢地域にて役場から委託されて行う事業として、商店街にある旧銀行の利活用を通して町民自らの力で理想の大江町をつくってい

          「ビジョンに向かって楽しく活動し、自立したチームへ」柴田雄輝(ゆうき)くん

          「健康サロンのあり方を探る」 平山絵莉さん

          あなたの地域の健康サロンはどんな役割を担っていますか? 平山さんの研究テーマは「鳥居ヶ丘地区のつながりをつくる健康サロンのあり方」を探ること。研究の舞台となった鳥居ヶ丘地区は、平山さんが演習の中でお世話になり、関わりを持って3年になる地域です。一緒に活動したり、迷惑をかけてお叱りをうけたりと、「地域」と接する上で大切なことを教えてくれた場所でした。 平山さんはそんな地域への恩返しとして、毎回プログラムを発案する人が固定化していた地域の健康サロンを、「参加者の中から担い手が

          「健康サロンのあり方を探る」 平山絵莉さん

          「地元で挑む!協働の仕組みづくり」冨田恭平さん

          みなさんは菜の花と聞いて何を思い浮かべますか?油の原料?一面に咲く黄色い絨毯? 今回は冨田恭平さんがふるさとである会津で「菜の花で地域が協力しあうきっかけをつくる」そんなお話を紹介します。 冨田さんの研究の舞台となったのは、出身地である福島県会津美里町八木沢地区。そこは将来的に高齢化率が50%と超える限界集落になることが推測されています。その町では菜の花を地域資源として生かしている団体があります。しかし、高齢化が進む中で後継者の課題などがありこのままでは地域資源がなくなり、

          「地元で挑む!協働の仕組みづくり」冨田恭平さん

          「地域の居場所で自分らしく過ごすためのきっかけづくり」高橋光(ひかり)さん

          コミュニティデザイン学科では、2年生から実際に地域へ出て、住民の方と一緒に地域の課題を解決していく実践型授業「コミュニティデザイン演習」があります。光さんはその演習を通して、山形県高畠町二井宿地区にお邪魔し、地域の課題を解決するために地域の方と一緒に活動をしてきました。卒業研究では、「地域福祉」の視点で、二井宿地区の未来を考える活動に取り組みました。 高畠町二井宿地区は人口約950人、高齢化率37%と、少子高齢化が著しく進んでいる地域です。そんな地域を明るい未来へ導くために

          「地域の居場所で自分らしく過ごすためのきっかけづくり」高橋光(ひかり)さん

          「除雪プライドでヤマガタを叫ぶ」 東海林史明さん

          みなさんスポーツはお好きでしょうか? ついつい好きなスポーツチームは、前のめりになって応援してしまいますよね。山形にも「モンテディオ山形」という代表的なサッカーチームが存在します。このチームを支えているサポーターの中には、冬季に率先してスタジアムの雪かきを行う「除雪サポーター」と呼ばれるコミュニティが存在しています。 もともとスポーツをすることや観戦することが好きだという東海林史明さん。高校生の時に天童市に移り住んだことから、モンテディオ山形をよく応援するようになったのだ

          「除雪プライドでヤマガタを叫ぶ」 東海林史明さん

          「仙台市電でつながりを」早坂円さん

          みなさんは仙台市電をご存知でしょうか?市電とは主に市が運営する公営の路面電車の略称でかつては全国各地に16か所の市電が存在していましたが、現在では6か所まで数を減らしており一部の地域以外ではなじみの薄いものかと思います。 宮城県仙台市の自然豊かな温泉地として有名な秋保に住んでいる早坂さん。 自宅はもともと駅舎だったところをリノベーションした建物で、敷地内にはなんと「仙台市電」が。 その実家にあるかつての仙台市電の車両を何かに活用してほしいというお父さんの声がきっかけとなり「

          「仙台市電でつながりを」早坂円さん

          「山形で活躍するクリエイターと学生をつなぐトークイベント」奥山直(おくやまなお)さん

          デザインに関心が高く、卒展ではみんなに寄り添ったデザイン力でメインビジュアルのデザインも担当した直さん。直さんが研究テーマとしてあげるのは、「山形で活躍するクリエイターと学生をつなぐトークイベント」 このイベントを開催したきっかけは2つあります。 一つ目は、就職先がデザイン関係の職場だったということ。卒業してからもデザイン・アートに関われるということが大きなきっかけとなりました。 二つ目は、作家さん主催のトークイベントのお手伝いをしたこと。イベントのお手伝いを通して作家

          「山形で活躍するクリエイターと学生をつなぐトークイベント」奥山直(おくやまなお)さん

          「中田のあしあとを詠う」佐藤好(このみ)さん

          コミュニティデザイン学科では、2年生時から実際に地域に出て、地域の課題をコミュニティデザインの手法を用いて解決していく実践の授業「コミュニティデザイン演習」があります。好さんはこの授業を通して、山形県金山町中田地域にて地域の未来を考える活動をしてきました。好さんは卒業研究で、この中田地域を舞台に「なかだのあしあと展~なかだ詠い人~」と題した写真展を開催。地元のNPOのメンバーと協力して行った写真展、その背景とは? 金山町中田地域は山形県の最北端、秋田県との県境に位置し、人口

          「中田のあしあとを詠う」佐藤好(このみ)さん

          「大好きなふるさとの将来のために。」牧野秀紀くん

          静岡県浜松市出身の牧野くん。入学当初からふるさとへの愛を叫び続けていました。 その愛の原点は、「育ててもらったふるさとに恩返しがしたい。」大学生活の4年間は、ふるさとのためにあったと言っても過言ではありません。 そんな彼が取り組んだ研究テーマは「大好きなふるさとの将来のために。」 課題先進地と言える山形や、東日本大震災からの復興を目指す東北の地で学ばせてもらったことを、いかにふるさとに還元できるか…。彼は、静岡県でも懸念される南海トラフ地震への備えや地域の課題にどう向き合っ

          「大好きなふるさとの将来のために。」牧野秀紀くん