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新テニスの王子様 (既刊38巻)まで読了・リョーマ新生劇場版テニスの王子様

最近テニスの王子様を読み始めてそのおもしろさにハマってどんどん読み進んで読了してその続きの話、ジャンプS.Qで現在連載されている「新テニスの王子様」を現在出されている38巻まで読みました。
と同時にリョーマ新生劇場版テニスの王子様も見たのでその感想を書きます。

新テニスの王子様

テニスの王子様といえばスポーツ漫画なんだけどその奇天烈奇想天外もはや異能力バトルマンガのような描写で話題な漫画。

テニスの王子様でも試合中に分身したりものすごい強い球でコート外までふきとんだり、無我の境地というスーパーサイヤ人みたいにパワーアップしたり(これはまだ普通)、といろいろありますが新テニスの王子様ではコレがさらにパワーアップしていました。

https://shonenjumpplus.com/search?q=新テニスの王子様


「新」
ではテニスの王子様の最後の大会後の話でU17といういわば「高校生」の合宿に青春学園(青学)や氷帝学園といった中学生がその合宿に参加するのですがその高校生は前作であんなに強かった中学生をも越える強さでした。

もちろん、そんな高校生に負けじと、中学生も修行やら高校生とのテニスのバトルで強くなっていく描写はスポーツ漫画ならでは、だな と。

前作では「青学」を中心とした試合を繰り広げていて、どうしても他の中学のメンバーは負けたりしたらそこまで出番はないこともないけど「新」では全国で戦った他の中学生もいるので他の中学生の出番も多くなってさらに高校生組の新キャラもいたり、ダブルスでは他校同士、中高生と組んだりして新鮮でした。(今まで戦ってきた青学のメンバーの出番が減るなデメリットはあるがそれでも面白いっ!)

個人的に金太郎と仁王の活躍がすごかったな。この2人がいなかったら負けてたってくらい。
金太郎って前作の終盤で出て来たけど「新」ではさらにパワーアップもして活躍もたくさんあってリョーマが主人公なら、金太郎は別サイドの主人公ってくらい。テニス歴は少ないけど地元にいた伝説のテニスプレイヤーのおばあちゃんに教えてもらっておばあちゃんが死んでもその想いを継承するかのような歴はまさに別サイドの主人公だ。

仁王もかっこいいんだけど能力が他のプレイヤーそのものになることで例えば手塚にもなれて手塚ゾーンも使える。
黒子のバスケの黄瀬の、相手の技をコピーする はわかるけど相手自身になるのはわかんないじゃん...
オーストラリア戦の仁王は仁王であって仁王じゃなかったらなぁ…
ただ仁王のかっこいいシーンはあるから…!!

日本代表の高校生の平等院鳳凰が対戦相手に「別次元のテニスを体感しろ」的なこと言ってガイコツの海賊が相手に切り掛かってくるのは別次元すぎるじゃん…その相手も相手で海賊に刺されたんだけど対処方法として剣を折ってラケットでブラックホールを作り出すことによって空間を削って打球を止めるって本当に別次元すぎるな。
高校生のテニスって全部そうなのか?

その平等院も嫌なやつなんだけど日本を背負ってるという責任感は誰よりもあってだからこそ、義のテニスをする徳川(海賊に刺されてブラックホールを作る人)に「義では世界は取れない」って言うんだな。
こういう、厳しいけど団体の長として努めるキャラは良い。世界大会編という外国の選手と戦う大会では味方として頼もしいし。

「義では世界は取れない」って言ったシーンで背中の大きな傷跡を見せるシーンあったけどそれは後の日本代表の一人デューク渡邉の過去で敵対同士だったデュークと平等院がお互いを知らずにデュークの妹を崩れてきた屋根から守って傷を負ったまま、デュークと戦って負けるシーンがあって平等院も大事な試合前に見ず知らずの女の子を守って怪我をしてでも試合をするという『義』がありでもそのせいで日本は負けた過去があるから日本の長としての意識が出来上がってきたんだろう。デュークもデュークでそんな平等院を見て彼を慕い、ついていくかのようにフランス代表から日本代表に移転したっていうのもデュークなりの『義』なのではないか。
(デュークもパワフルなプレイスタイルだけど本来のプレイスタイルは優しい小技というギャップもあって結構好きなキャラだ。でも本気を出すって上着を破って裸になるのはやりすぎだと思うけど本気を出した感あって別にいいか!)(いやテニスなんだから服着ようよ)

だと思ったらスイス戦のダブルスで石田銀とデュークが組んだんだけどスイス代表のダブルスが二人とも「バルク!」の掛け声から筋肉の発達によって服が破けてそれに負けじとデュークもプレイボォォォール!って服が破けて石田銀以外の3人が上半身裸になって試合した展開もあります。

肝心の主人公リョーマだけど他人の試合中(平等院VS徳川)に手を出してしまった罰で日本代表から外されたリョーマだけど地元に帰ってたまたま竜崎にあって竜崎の言動に励まされて覚悟を決めるってシーンで最終的に兄のリョーガがアメリカ代表に誘うんだけどこの話は13巻で竜崎が新テニでちゃんと出てきたのってこれが初なんじゃないか?いやでもリョーマと会えなくてもリョーマを思って神社で大吉が出るまで引いて結果的にリョーマの心の力になってるの、最強のヒロインすぎるな。
恋愛的でもなく、ただただ自分の言動で何気なく、彼が元気になるのって、いいよね。

そんな はちゃめちゃな新テニだけど良い話もある。
ドイツ代表のQ.Pの過去とか
幼少時に才能があるものの、引き出しが出さずに解雇されて孤児院行きにされそうになるも、コーチがそれを止めて長い年月をかけて、育てて、役員に歯向かってコーチを解雇されてもQ.Pを育てた話とか。

序盤に出てきた「十字ガットのラケット」も最初は「は???」って思ったけど割と回収するシーンがあってとてもアツイシーンなので好きです。
自身の身体がデカくなったり呪文を唱えて精神崩壊させるのは説明とかなしに急にそう「なる」のでよくわかりません。声出して笑っちゃった。

好きなシーンはわりとあるけど合宿中の高校生に対抗する中学生も好きだけどやっぱ世界大戦編が好きだな。

フランス戦は馬上テニスだったりポージング対決をしかけるやつも忍者もいて濃厚なキャラ・試合で好きなんだけど準決勝戦のドイツ戦が熱すぎる。

ドイツ代表になった手塚VS幸村という最強キャラVS最強キャラのバトルは真剣勝負で本当にどっちが勝つかわからなかったしボルクVS平等院も同じこと言える。主人公サイドなんだから勝つのは日本なんだろうとは思うけど本当にどっちが勝つかのわからなくて一見、ドイツのほうが強く見えるけどギリギリの戦いで日本やさすがに中学生が勝てるかわからないシーンで中学生の彼なりの力を覚醒させたりしてそれはドイツ戦以外にも中学生が世界と戦う姿は白熱した試合だった。

前作で大事な試合前後に打ち上げ、箸休めのために焼肉対決とかビーチバレーボール大会とかいうバカやるのが「新」でもあって個人的にそのノリが好きなので今作でもあって良かった。
ナンパ対決新焼肉対決全コマバカってくらい、テニスの試合以上にハチャメチャで面白過ぎる。身体がデカくなってヘリコプターを捕まえるシーンはマジであるのでぜひ見てください。


リョーマ 新生劇場版テニスの王子様

「新」の勢いから気になった、令和に公開された「リョーマ」も見ました。
リョーマと桜乃が越前南次郎が引退に追い込まれた全国大会の時代までタイムスリップする話。アニメ絵ではあるけど3DCGを駆使した映像でさらにミュージカル仕様だからイメージはディズニー、ピクサーみたいって安直な考えだけどテニスの王子様はミュージカルもやってるし楽曲も900くらいあるらしいしスポーツ漫画ではあるけどミュージカルやってもおかしくありませんね。そもそも、舞台版はテニスの王子様ミュージカルだし。

時系列は中学全国大会後だけど映画のオープニングはその最終試合、リョーマが天衣無縫に覚醒すると同時に「Dear Princeテニスの王子様達へ」
を青学のテニス部員や他の中学生、観客も踊って歌うシーンが流れる。
原作漫画はその試合中には歌って踊るシーンはないけどリョーマが勝ったときに原作漫画では歌詞があり、アニメではその曲が流れたことからミュージカルなりのオマージュってことを理解したらかなり胸アツだ。

https://youtu.be/0KLnnUzSubo


スポーツ漫画でタイムスリップ!?もよくわかんないけど映画だからそんなこともあるか…!

ミュージカル好きだから本編中に歌って盛り上がるのは飽きずに見れてオススメです。テニスの王子様を全国大会編で読み終えた人なら時系列的にオススメできる。「新」を見てなくてもいいが「新」のキャラもいるにはいるけど知らなくてもぜんぜん楽しめる内容となっている。

この映画、Decide と Glory で二種類あって内容は同じだけど一部、ミュージカルシーンでの違いがある。
違いは手塚国光と跡部景吾のどっちかが歌うっていう違いなんだけどこの手法、プリパラ(女児アニメ)の映画でも本編中の1部の楽曲が違う映画があってそれと同じだなってすぐに理解できました。

思えばプリパラの同シリーズのキングオブプリズムというシリーズが好きなんですがテニプリも同じ匂いがしてそれが好きな人は映画も漫画もハマるのではないでしょうか。保証はできませんが。
そのキングオブプリズム(キンプリ)も分身して腹筋から爆弾が出てきたり地球が黄色くなったりするから同じハチャメチャ具合だ。

話はリョーマの映画ですがテニプリでは珍しい女性テニスプレイヤーが出てくるのですがそのキャラCV朴 璐美とリョーマ(CV皆口 裕子)とデュエット曲はイケボでかっこよすぎるじゃんか…

漫画では竜崎桜乃は陰になっている面はあるけど、映画ではリョーマとのデュエットもあったりと「正ヒロイン感」が増し増しになっているので前作の序盤で個人的に思った「後に忘れ去られそう」という心配は解消していたし、映画の活躍も良い活躍具合で良かったな…!

この映画でやっぱ一番好きな曲は「世界を敵に回しても」だな。
現役バリバリの父親とリョーマという夢の対決と同時に最高に盛り上がる曲。
二人のシングルスのバトルの中、リョーマのソロからの南次郎が加わってラリー中にテニスボールが天空で爆発してそこから青学のメンバーがふってきて他の中学生も降りてきてリョーマの試合を見守り、歌も加わる。

「まだまだだね~♪」でリョーマをバックに青学レギュラーが並ぶのはかっこよすぎる!

結局、南次郎が引退した理由は試合による怪我とか不祥事ではなくて、ただ息子のリョーマをテニスプレイヤーに育てることの方が大事だから引退したってことかな?
一応、漫画の方でもそう解釈できるシーンはあるにはあるからきっと、そういうことなのか。

まとめ

それと映画も一つだけ見た。
テニスの王子様の2005年の映画で手塚ゾーンで恐竜を滅ぼす映画の話なんだけどそこでリョーマの兄が出るんだけど漫画では「新」で出るから原作者的にはすでにあった設定ではあるのかな。

もう38巻では決勝戦のスペインと戦うメンバーもそろっていよいよ最終章。20年以上続くテニスの王子様、「新」も終わりに近づいてどんな試合になるかわからないけどここまできたら終わりを見届けたいです。

ということでテニスの王子様にハマってました!
今までジャンプ漫画を一気読みとかしてきたこともあるけどテニプリはそれらとは少し違うハマリ方をしたしどんな漫画も真似できない面白さがありました!長年愛される理由が分かった気がします。

以上、テニスの王子様の感想記事でした。