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スラムダンク 読了(全31巻)

 この令和に映画放映されたスラムダンク
その影響で、マンガのほうを読んだ。

読み終えてから映画に行こうとしたが時間が取れずに放映終了後に配信サービスで配信されたら見ようかな、と思い、今回は漫画の感想を。

スラムダンク以降のスポーツ漫画の基盤となった
スポーツ漫画のすべてがある

という評価があり、実際自分も読んでみて同感であった。

スポーツ漫画は読まないけど黒子のバスケは全巻読んだ。
同じジャンプで同じバスケを題材にしている作品で時代が違うからこそ、見比べちゃうものだがどっちも読んだ僕は正直、どっちも好きだ。

バスケ自体、無知なので黒子のバスケに出てくるキャラが使う技は非現実的すぎる。という意見も正直、わからない。現実的なスラムダンクもバスケできない自分にとってはこんなん無理じゃない?っていう人間離れしたようなプレイもある。
どっちにしても、どっちも「フィクション」なのでそこまで気にかけなくてもいい気がする。
でも桜木が素人でも運動神経の良さと才能であれだけいけるのも「現実的か?」とも思うがこれはフィイクションです。

桜木の通う湘北高校のバスケ部が弱小ながらも、神奈川県大会、そして全国・インターハイに出場するという展開。
1、2年で部活仲間は自分の練習についてこれなくて3年でやっと最高の仲間にかこまれた赤木(その赤木をずっと見守ってきた木暮)

初心者だけど才能がある。昔からバスケをやっている天才のチーム内だけどライバル同士

バスケは強かったがケガが原因で挫折して不良になるが改心してバスケをまた始める三井

など、スポーツ漫画あるあるの元となっているような展開。本当に元かどうかはわからないが読んでて何度も目頭が熱くなった

三井は不良になってバスケ部の体育館をめちゃくちゃにして
「元不良が良い子になってもどうだかw」←この気持ちを持っている自分は三井をどちらかというと嫌いで読み進めていただずっと、試合の時も不良の時を後悔しててブランクがありながらもチームのために、ぼろぼろになりながら戦う姿に思わず俺も徳ちゃん(三井の友達)状態になってしまった。

諦めない男 スラムダンクといえばの安西先生の名言「あきらめたら試合終了だよ」の言葉を向けられた男としての活躍。
たまにTwitterで見かける、『休日や作業時間を無駄に過ごしてしまった時』に貼る画像

  どうして俺はあんな無駄な時間を…

の男でもある。その時も不良になってブランクがあってみんなより体力がないことを後悔しているシーンだ。

三井が不良だったように、時代背景的に不良がはやってるんだなと感じるポイントはあるけれど三井の後悔や桜木が不良をボコボコにした結果、父親が倒れてるときに助けを呼ぶために外にでたらボコした不良が仲間を呼んで集団リンチにあって父親を助けられなかったこともあり、スポーツ描写じゃなくてそういった後悔・懺悔の描写もあってキャラの掘り下げが丁寧だった。

あの安西先生だって、他の学校の監督だって後悔した過去があったんだから。

各キャラ、黒バスのような派手な髪型はいなくてもどれも個性的だった。

個人的に好きなのは仙道

序盤から出てきて、負けた時はあるけど最後まで強キャラ感を維持していた。
まだ慌てるような時間じゃないときに貼る「まだ慌てるような時間じゃない」の人であり、その冷静さでチームの基盤となっている。
クールで熱い仙道、赤木をライバル視したる魚住。

インターハイ出場を決めた試合 湘北vs陵南の試合は一番好きかもしれない。vs山王工業高校の戦いよりも好き。山王工業の試合もキャラの想いがすべて込められている試合で好きなんだけど。

漫画とはいえ、バスケスポーツを動かす絵、描写、シーンがどれも迫力がある。セリフがあまりないシーンもあったりして読んでいるときは「どうなる…勝つか、負けるか、点は入るか…」など、その場の観客の気持ちのような、緊張感のある読書だった。


徳ちゃんのようなバスケをしてない、応援側の心情も好き。
特に桜木の友達、水戸洋平もその周りにいる友達もそうだけど特に水戸は桜木の良き理解者でバスケにのめり込む桜木をヒロインの春子より見守っていたのではないか?
そのほかにも桜木を柔道部にさそうとした龍彦も観客席にて試合をしてる赤木を元気づけたりしたしぶっちゃけ序盤の日常回のキャラだから忘れてもいいのにそれをちゃんと扱っているのも熱い。キャラの扱いがうまい。

この漫画は本当に目頭が熱くなる。
作品で泣かない人間だが心の中では泣いていた。

最終巻でキャラのその後・未来を完全に説明しないタイプの終わり方だけど桜木も流川も、バスケを続けるんだろうし引退した3年も大学で続けるのかなって読者の想像に任せることもしているがちゃんとスッキリする終わり方だった。

主人公なんだから試合に勝つんでしょ?と思わせたり「勝てないかも」と思わせるスポーツ漫画でもバトル漫画でもあるあるだが結局、その後は負けたがそのシーンはなく、説明文だけだった。

それでもどこか、スッキリするような終わり方をしているのは本当に、この令和になっても評価される作品なんだな。と偉大さを実感してしまった。

そんな令和になってまた盛り上がってるスラムダンク、スポーツ漫画に興味はなくても面白く読めてよかった・・・映画はまだ見てないけど見たらまた感想を書いてもいいな。

以上、漫画 スラムダンクの感想でした。
令和でも伝わる、最高の漫画でした。