Tüte Deutsch

ドイツ語有資格教師兼ドイツ語学習者。 ドイツ語学(日本)ドイツ語教授学(ドイツ)修了。…

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ドイツ語有資格教師兼ドイツ語学習者。 ドイツ語学(日本)ドイツ語教授学(ドイツ)修了。C2。 それでもドイツ語難しい。でもドイツ語は楽しい!動詞をベースに文を作るドイツ語作文トレーニングをインスタグラムで公開中。ここでは、インスタで書ききれないドイツ語動詞の話を書いています。

最近の記事

erleben と erfahren の違い

意味が似ているけど、何がどう違うの? erleben と erfahren はどちらも、独日辞書には「経験する、体験する」、独英辞典では「experience」などと出てきます。独独辞書をみても、両者は、類義語となっています。さらに形も似ていて、どちらも「er- 」という接頭辞がついた非分離動詞です。erleben と erfahren はどちらを使ってもいいのでしょうか。 いいえ。両者には違いがあります。下の2つの文章を例に、比較してみましょう。両者には、決定的な違いが

    • einmal, zweimal, dreimal, aber mehrmals? 「s」は付くのか問題

      x-mal で便利に使える表現だけど・・・ Kannst du das noch einmal sagen? もう一度言ってくれませんか? Ich war zweimal in Deutschland. 私は2度ドイツに行ったことがある。 Ich habe es dreimal versucht, aber ohne Erfolg. 私はそれを3回やってみたけれど、うまくいかなかった。 Ich habe ihn viermal getroffen. 私は彼4回会った

      • Schloss と Schlüssel の違い

        語源は同じ「schließen」共に、schließen「閉める、閉じる」(過去分詞形|geschlossen)という動詞から派生した名詞です。日本語で普段、この2つの名詞の違いを、意識して使い分けている人は、少ないのではないかのでしょうか。両方とも「鍵」という意味で、認識している人が多いのではないかと思います。語源が同じなので、形が似ているだけでなく、意味も似ていて不思議ではありません。でもドイツ語では、この2つの単語をはっきり区別して、使います。 Schloss を開閉

        • 「上がる」 aufsteigen と ansteigen の違い

          日本語ではどちらも「上がる」上だったり下だったりに動くことを表す動詞「steigen」に、接頭辞「auf-」と「an-」がついた分離動詞、aufsteigen と ansteigen。「auf-」にも「an-」にも共に、「上方へ」と言う意味があるので、日本語ではどちらも「上がる」という訳になります。だから、この2つの動詞を混同しがちなのですが、ドイツ語では明確な意味の違いがあり、しっかりと使い分けられています。 何が違うのか。違いを見ていく前に、まずチェックテスト。次の「上

        erleben と erfahren の違い

          「ほくほく」ってドイツ語で何というか

          じゃがいもが「ほくほく」していて美味しいドイツはじゃがいもが美味しいですよね。主食なので、たくさん食べる機会もあるし、どのじゃがいもを買えばいいのか迷うほど、品種も豊富です。この間レッスン中に、とある生徒さんが、「ほくほくした美味しいじゃがいもを見つけた」話をしてくれようとしたことから、「ほくほく」ってドイツ語でなんと言うのか、と言う話になりました。 結論から言ってしまいますが、わかりません!なので、ここで一緒に考えてみませんか。 「ほくほく」などの擬態語は、ドイツ語には

          「ほくほく」ってドイツ語で何というか

          drucken と drücken - 「印刷する」と「押す」

          語源は元々同じdrucken と drücken は、ウムラウトがついているかだけの違いで、見た目はほとんど同じ。それに加えて「印刷する」と「押す」という意味においても、圧を加えるというイメージが同じで、どっちがどっちだったか、よく迷いませんか?それもそのはず、語源が元々同じなので、取り違えても仕方ありません。 機械か人の手か語源が同じなのは納得で、この2つの動詞は本当に、似たもの同士。どちらも、「何を」印刷するのか/押すのか、という目的語(Was/Wen)を受けます。さら

          drucken と drücken - 「印刷する」と「押す」

          動詞をベースに文を作ろう(なぜ動詞?)

          話せるようになるには、どうしたらいいのか——?私自身、ドイツ語を教えている立場として、みんなをどうやって話せるように導いていったらいいのか、常日頃考えています。話せるようにならない、と言っても、学習者それぞれで、問題点と解決策がいろいろ考えられますが、ここでは、文が作れない、という人に私が提案していることを書きます。 またこれに対するトレーニング教材も作りました。詳細は文末及び次の投稿をご覧ください。 さて、文を作る方法です。ドイツ語の一文に、なくてはならない情報は何でし

          動詞をベースに文を作ろう(なぜ動詞?)

          現在進行形をドイツ語で言いたい?

          このコンテンツのレベル(目安)|A2 ドイツ語には、現在進行形(英語でいうところの、-ing)はありません。「スポーツをする(普段、全般)」も「スポーツをしている(今現在)」も、「料理をする(普段、全般)」のも「料理をしている(現在)」も、両方とも同じ形、つまり下のように、現在形で言います。 Ich mache Sport. Ich koche. シチュエーションや前後の内容で、どちらなのか判断できることが多いですが、今スポーツ中、今料理中、という現在進行の状態を言い

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          ab と von の違い(A2レベル)

          Ab morgen will ich jeden Tag Deutsch lernen. 明日から、毎日ドイツ語を勉強する! Von Montag bis Mittwoch lerne ich noch Englisch. 月曜日から水曜日までは、さらに英語も勉強する。 ab と von は、どう違うのでしょうか? ab と von はともに、時を表す前置詞で、日本語にすると「〜から」という意味になります。似ているけれど、*Von morgen will ich je

          ab と von の違い(A2レベル)

          ドイツ語は難しい?

          ・・・ですよね。これに異議を唱える人はいないと思います。 「トム・ソーヤーの冒険」などで知られるアメリカの作家、マーク・トゥエインも同じ意見で、エッセイ「 Die schreckliche deutsche Sprache (英題: The Awful German Language)」にて、皮肉やユーモアを交えながら、ドイツ語について、以下のように書いてくれています。 »Meine philologischen Studien haben mich davon über

          ドイツ語は難しい?