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ポケモン第七世代(ムーン)今更プレイ日誌Part.3 11/30~12/6

 九日目 11/30

 一週間空いてアセロラの試練。スーパーメガやすの跡地にて。ポケモンは毎度恒例「怖い話」ネタがあるのだが(幽霊ネタ?)今回はここな模様。

 ポケファインダーで写真を撮るというだけの簡易な試練だが、最後のミミッキュは悪名高いだけあって苦戦した。毒タイプが二匹いるにもかかわらず完全敗北を喫し、撤退。

 道を引き返しモブトレーナー戦でドロバンコをバンバドロへ進化させ、再挑戦し何とかクリア。ばけのかわはほんとうに凶悪な特性。急に勝手にファインダーが起動するのも怖いし、部屋が本当にないのも怖い。

 主ミミッキュ戦が重すぎたので今日はここまで。

 十日目 12/1

  エーテルハウスへ向かい、スカル団の襲撃を知る。活動内容は知らなかったが、しっかり悪事を働いている辺り悪の組織には間違いなさそう。

 何やら見覚えのあるギャンブラーからサメハダーライドを貰い、16番道路へ。ジガルデの研究施設もあり、何やら怪しげな雰囲気へ。花畑を通り抜けスカル団の根城であるポータウンへ向かう。途中の火炎玉使いのフーディンと戦闘後、オシャマリがアシレーヌへと進化。可愛いから美しいへ。

 ポータウン突入。これまでのポケモンではあまり見られなかった、荒廃した街並み。スカル団は島めぐりできないはぐれ者という扱いと言い、カプにより滅ぼされたカプの村と言い、アローラの闇が垣間見える。

 いかがわしき屋敷、という名の屋敷に踏み込み、スカル団と戦う。これは五世代くらいからなのだろうが、悪の組織のアジトに乗り込む系のイベント、終盤のクライマックスの一つであるはずなのに簡略化され過ぎではないだろうか。もう少しボリュームがあっても思うのだが。

 グズマと二回目の勝負。何か手持ちを加えてくるかと思ったがそういうことはなし。あっさり倒し、宝箱からむしZを入手。そしてハウスへと戻ると一悶着発生している模様。攫われたリーリエを取り戻すべくハウとグラジオとエーテルパラダイスへ向かおうとするが、その前にしまキングのクチナシとバトル。ねこだましをクロバットの精神力で防ぎ、そのまま無双。あれよあれよという間にウラウラ島終了。

 そして再びエーテルパラダイスへ……。

十一日目 12/3

 と思ったのだが、ゴーストの試練後に入れるハイナ砂漠を探索するためにウラウラへ引き返す。と言っても大した報酬はなく、更に引き返す。と言っても何もしないのもアレなので、メガやすで悪名高きミミッキュを捕獲。個体値もよさげなので採用。

 現時点のパーティが、

 クロバットLv.38/バンバドロLv.36/ライチュウLv.36/アシレーヌLv.36/ベトベトンLv.34/ミミッキュLv.31

 物理5特殊1の歪すぎる編成ながら、エーテル財団との連戦をこなす。

エーテルパラダイス突入時の「取り敢えずエレベーター探すぞ」「ノープランだよこの人!」のグラジオとハウの掛合いに笑う。ハウくん、ふざけているように見えて時々素が見えるのが面白い。

 地下に誘き寄せられるも無事にザオボー撃破、ルザミーネとグズマの許へ辿り着く。ゲーム内時刻が昼(現実は夜)だったので、白昼の死闘って感じでなかなか面白かった。船上(厳密には人工島)での悪役とのバトルなんて歴代初じゃないだろうか。演出も舞台設定も凄く凝っている。

 エーテル財団がスカル団が裏で手を組んでいて、資金援助をしていたのはなんか生々しくて好き。開放的な雰囲気のアローラだからこそ黒さが映える。ルビサファとは違う意味で悪の組織二つだし、今作の主人公、かなり頑張っている方だ。

 グズマと三度目のバトル。カイロスを使ってきて草。かなり追い込まれるもすんでのところで撃破。

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 リーリエと再会し、修羅場に遭遇。ルザミーネさん「あんなに愛してあげたのに……」的に凄まじいまでの毒親っぷりを披露していて面白い。こういう愛が想いキャラは何気に初ではなかろうか。更にポケモンを凍結してコレクションしているという外道っぷり。間抜けた表情のまま凍っているヤドンとか物言わぬスターミーに憐憫を感じる。いつも冒険を見送ってくれる優しい存在として描かれていた母親をこういう残酷な使い方してくる辺り、今作で色々と挑戦しているのだなあと感じる。

 顔芸が凄まじいルザミーネとバトル。使っているポケモンに彼女なりの美意識が感じられて良い。割と苦戦した。キテルグマは終始真顔で怖い。不気味の谷現象にも似た怖さを感じる。

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 ウツロイドが再び現れ、グズマと毒ママはホールの向こう側へ消えるわ、ほしぐもちゃんは進化するわ、リーリエは服と髪型を変えキャラチェンジを図るわと、息もつかせぬ怒涛の展開が続く。正直滅茶苦茶面白い。BWの終盤のNの城突入にも通じる熱さを感じた。本作、終盤の盛り上がり、ストーリー展開は今まででもトップクラスではなかろうか。

 それにしてもポニテリーリエ、可愛いにすぎる。可愛さの押し売りと言っても過言ではない。失恋したり祖国を焼かれたりして髪を切ったヒロインは知っているが、決意を新たにするという意味で髪型を変える、というのはあまり見ないので良かった。

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 最後の島、ポニ島へ上陸。旅の終りが近いことを感じながら、2DSLLを閉じ、床に就く。明日明後日でクリアできそう。名残惜しさが募る。

十二日目 12/5

  ポニ島、海の民の村からスタート。そこはかとなく雰囲気がドラクエっぽい。キナギタウンとは違った趣がある海上都市(村)といったところか。

 言及し忘れていたハプウと再会。この子が最後のしまのボスか……?一人称が「わらわ」のキャラが出てきたときは「どうしたポケモン……?」となった。良い傾向か悪い傾向かは分からないが、最近のポケモン、キャラクター造形がアニメ漫画チックな感じがする。まあリーリエがくぁいいのでそれでよし。ナッシーアイランドの雨宿りイベント、とても良い。郷愁を掻き立てられる。リーリエ、最後までついてくるのが良い。

 ポニ島、全体的にほとんど開発も進んでおらず、地味。というか荒野だった。さくさく進め、しまクイーンハプウとバトル。バンバドロ対策にその辺で捕まえたナッシーに草結びを仕込み、フライゴンさんはアシレーヌのムンフォを打ち、あっさりと撃破。

 祭壇に向かうべく、ポニの大峡谷を進む。本作でも最大のスケールなマップで、探索していてとても楽しかった。トレーナーも多く、峻険な岩山を進んでいる感じも良い。リーリエが冒頭で主人公に助けを求める「橋」のイベントをこういう形で入れてくるのも良かった。ぎこちない全力ポーズも好き。サンムーン、もう主人公が実質リーリエでは?

 最後の試練。ジャラランガ、本当に600族か……? あっさりとクロバットで倒し、奥の祭壇へ。

 そしてクライマックス。祭壇で笛を吹くと、星雲ちゃんの正体が実は……というのは事前に知っていたけれど、予備知識無ければ驚くのだろうな、ここは。異空間に行き、ルザミーネと対面。

 お前が戦えよ、みたいな見た目なのにちゃんとポケモンを繰り出してきて笑った。強い。歴代のボスでもなかなかの強敵だった。いや狂敵か。

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 ルザミーネの主張に反発するリーリエ可愛い。横で真顔で突っ立っている主人公に笑いそうになるが、親子の対話シーンはかなり良かった。ポケモンでこういう親子関係を描くのは珍しい気がする。だからこそ女性が悪役だったのだろうか。伝説ポケモンの扱いと言い、つくづくサンムーンは挑戦的な作品だと実感。

 十三日目 12/6

 ルザミーネ戦から流れるように伝説ポケモンとのバトルへ。パッケージポケモンとしての風格を十分に備えている。専用技も良い。エスパー/ゴーストで四倍弱点二つは痛いが、無事捕獲し、最終パーティへ加入。

 リーリエとルナアーラの別れ。これまで登場シーンも多かっただけに、というかずっと一緒にいただけに切ない。「これからは主人公さんがあなたの親ですよ」みたいなセリフも良い。伝説ポケモンが友達というのは斬新。

 クチナシに連れられ祭壇を降り、ポケモンリーグへ。いよいよ大詰め。本作のリーグは建築されたばかりだからか、お馴染みのチャンピオンロードはなく、山をエレベーターで昇り短い洞窟を抜けるだけというシンプルな造りに。大峡谷が大変だったのでそのバランスだろうか。

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 最終パーティは、アシレーヌ/ベトベトン/ライチュウ/クロバット/バンバドロ/ルナアーラという構成に。

 四天王戦の前にハウと戦闘、普通に強い。それにしても今作の四天王、四人中三人までが旅の中で出逢った人なのか……。カヒリさんは、なんなんだろう……。ハラ→ライチ→カヒリ→アセロラの順で攻略したが、今作の四天王、頑丈を複数体使ってきたり初手でまきびし→混乱で交代誘発とか、戦法が厭らしい。なかなか苦戦した。

 最後、不在のチャンピオンの間に辿り着いたかと思うと、存在すら朧気になっていた博士が登場、ラストバトルに。かなり苦戦したが、ウォーグルのブレバを耐えた激流発動アシレーヌが仕事をし、無事に完全攻略。従来なら殿堂入りだが、本作は「初代チャンピオン」という破格の待遇。リーグ創設からの初代は展開が熱すぎる。

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 その後、ポケモンとしては異例も異例の30分超にわたるエンディングが流れ、完……と思いきや、最後に一大イベント。

 リーリエがアローラを離れカントーに行く、とのこと。船着き場まで見送りに行く。

 お見送りの時のハウが……。あ、キミ好きだったのね、という……。

 リーリエの「またいつかアローラに来ますね!」というセリフ、良い。ゲーム特有の、「あっ、もう終わってしまう……」みたいな切なさが凝縮された良いエンディングでした。小学生のころ、夕食までの短い時間でダイヤモンドを殿堂入りして「ああ、終わったー」とか呟いていた昔を思い出しました。喪失感と達成感が入り混じったような切ない気持ち、というか。

 リーリエに始まりリーリエに終わる、ポケモンサンムーン、賛否両論あるのでしょうが私はとても楽しめました。マンネリ化を打破すべく随所に工夫が凝らされているのも良かったですし、ジム戦というポケモンの代名詞の要素を捨てても「ポケモンしてる」ことに何より感動。やっぱすげえな。

 リーリエ、ハウ、ククイ、キャプテンたちを始めとしてキャラクターが良いのと、これまでにはなかった島巡りを活かした独特の構造のマップ、しまキング戦やグラジオ、ルザミーネなど良BGMも盛りだくさんで、バトルが熱い。過去キャラが多数出てくるのもファンサービスで嬉しかった。これは普通に名作でしょう。始める前は正直言ってあまり期待していなかったのですが、終わってみれば歴代でもかなり楽しんだ方。メインストーリー、中でも終盤の盛り上がりはBWに比肩するかも。ラストにリーリエとの別れを持ってくるのも切なくてよい。終盤の絡みが本当に良かった。あれですかね、リーリエをこれだけ連呼していることを鑑みると、サンムーンの評価が割れる理由はリーリエを気に入るか気に入らないかが大きい、とか……? まあ言わぬが花か。私は好きでした。

 こうしてみると、サンムーンの主人公は主人公であるのと同時に先輩ポジションでもある、ということなのでしょうか。これまで博士や母親に見送られる側だった主人公が、「見送る」「見守る」側に回ったというのがとうはなかなかに示唆的だったと思います。

 思えば本作は旅の途中で大勢の人と交流します。「ジムバッジを集め」「ポケモンリーグを制覇し」「殿堂入りをする」というこれまでのポケモンではなかった、人々の交流が主軸に据えられているのかもしれません。そう考えるとジム廃止はなかなかの英断だったのかも。「最強を目指す」だとどうしても自己本位な感じが出てしまうので。

 エンディングの総勢を見る限り皆仲がよさそうですし、主人公一人の旅ではなく、皆で紡いだ物語りだった、と。

 ああ、あと、エンディングでのリーリエとルナアーラの写真で不覚にも……。こういう演出はずるい。旅立ってすぐにハウオリシティで撮ったスリーショットで締めるのも良いですね、想い出は色褪せない、と。

 サンムーン、まごうことなき名作でした。リアルタイムでやらずに後からじっくりとやったのが良かったのかもしれません。

 クリア後の喪失感は歴代でも随一。良いポケモンでした。

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