ワンピースの一挙配信を見ていて、アラバスタ編で疑問に思った事(日記)

アラバスタ編で少し不思議に思った事がある。
ルフィの目的に対して、アラバスタの件は
寄り道ではないか、ということだ。
結果的には、色んな意味で寄り道には
ならなかったのだが、それは結果論。

寄り道くらいするだろ、と言うのもわかるのだが、
その寄り道で、殆ど死にに行くような行動をする。
特にクロコダイルとの初戦。
作中でも屈指の絶望シーンであり、死にかける。
この時、ゾロも珍しくソワソワしている。
ルフィが死ぬ可能性について考えている。

「俺たちの命ぐらいかけてみろ」とルフィが
どこかのタイミングで言っていた通り、
行動は本当にかっこいいんだけども…
何故だろう。

ルフィだけではなく全員が、
自分の命が犠牲になる状況でも
ビビの目的のために行動する。
一味全員、実力以上の敵を相手どる。
「残念、ハズレ」のシーンなんて
すごくかっこよくて象徴的だが、
全員がビビのフリをして囮になる。
自己犠牲だ。

何故だろう、と思う。
自分の夢の為なら死にそうな人達ではある。
だが、この件、自分の夢とは関係ないのだ。
現にクロコダイルはルフィに対して、
「てめえの目的に関係ないだろ」と言う。
ルフィは、それに対し、
「ビビは弱いのにすぐ他人の命に首突っ込む」、
「死なせたくねえから『仲間』だろうが」と言う。

なるほど…?つまり…?
ルフィの言ってる事は
クロコダイルの問いかけに対して、
正確な回答ではないと思う。

優先順位として「仲間」が上で、
自分の「目的」は下、という事か、
あるいは「仲間」の生存が、
海賊王という「目的」に関わるのか?
それもありそうだが、そもそも、
「仲間の死」と「自分の死」が
天秤にかかった状況になると、
「自分の死」の方をすごく
軽やかに選択してないか?
だからクロコダイルは、
なんでお前首突っ込んでくるんだよ、と、
言うのでは。

それをかっこいい、で済ませてもいいし
ルフィ君、実際かっこいいんだけど
何考えてんだろう、と考えてしまう。

ナミが熱病で死にかけている時、
サンジが雪崩の犠牲になるシーンがある。
ルフィは「勝手な真似すんじゃねえ」と言う。
自分は無茶する癖に仲間が自己犠牲するとキレる。
やはり自分の命よりも
仲間の命の方が上なのだろうか。
と言うかサンジも、
自分の命より仲間の命を優先する。
…何故だろう。

ボンクレーが麦わらの一味のために、
海軍の囮になる。
理由はダチを見捨てて美味え飯が食えるかよ、と。
自分よりダチの方が大事だと。
自分の方が軽い、と。
…何故だろう。

ワンピースでカッコいいシーンは
自己犠牲の行動が多い。
にも関わらず、あまり
自己犠牲らしさがないと感じる。
むしろ、そうだ。
自己満足のように見えるし、そう言ってる。
そうだった。この人たちある意味子供なんだった。
損得勘定できないし、しないんだった。

子供の頃はそんなこと疑問に思わなかったのに
向こうみずな行動が尊く感じる。

俺はもう中途半端に大人だから、それが出来ない。自分の生存より他人の事を
大事に出来ないんだなと
逆説的にそう感じた。

改めて麦わらの一味が大好きだなと思った。
そして今はロビンに感情移入してる。

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