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絵画からイメージ作曲2022.2.8(148)

「聖アントニウスの誘惑」カースベーグ 1650年

これはまた不気味な絵ですね。
敬虔な信者たちを悪魔が誘惑しているのだそうです。
観察者のイマジネーションが駆り立てられる作品です。

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悪魔が運命的に訪れた感じでハ短調になりました。

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隠者アントニウスは遠くへ広がる海岸線へ引き下がりますが、ここでさえも誘惑の悪魔は敬虔な者を捜し出します。輝く光が暗い空間を照らし、不気味な出来事が今にも起こりそうです。アントニウスはさらに守りを固めるために聖書を抱えて隠れ家の前に座っている姿を見られています。海が洗い流すのは、彼へ押し寄せる邪悪な魂の群れ。一番近くにいる挑発的な女性もその一部です。しかしながら、場面を支配するのは巨大な男の頭部。実体を与えられた邪悪な思考としての悪魔が無数に立ち上り、男自身は恐怖の中でその心の産物を傍観しています。彼の額(開いた深い裂け目)にも、何やら悪魔らしきものが留まっています。画家、眼鏡、鳥の巣など、鑑賞者はその謎めいた意味について思いを巡らせるでしょう。
デイリーアートより

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