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危険なふたりは、その時生まれた

ジュリーこと沢田研二のシングル「危険なふたり」

沢田研二「危険なふたり」



私の最も思い出のある楽曲である。
何せ、
初めてレコードを買ったのがこの曲なのである。

だからこのジャケットを見ると、
反射的にあのかっこいいイントロが、頭の中で再生される。

もう擦り切れる位何度も聞き、
子どもながらにアレンジの勉強にもなったと思う。

そして、
振り真似も真剣にやってたなー。
当時、テレビで「パクパクコンテスト」が流行っていて、テレビに出たつもりになって、ジュリーのマネをしていた。

この曲、
ジュリーの6枚目のシングルになるが、
プロデューサーは、
今までのしっとりした楽曲路線から、
もっとロックンロールのような派手な曲を世に出したいと考えたらしい。

そして、
参考にした曲があのポールアンカの「ダイアナ」だった。


他の番組でジュリーが「ダイアナ」を歌う機会があって、
それがとっても色っぽかった、そしてかっこよかったらしい。

作曲を担当した加瀬邦彦が、
「ダイアナ」のレコードを持ってプロデューサーと打ち合わせをしたらしい。

そういえば、
「ダイアナ」は4つのコード循環コードで構成されている。
 ⅰ →  ⅵ  →  ⅳ →  ⅴ

「危険なふたり」も、Aメロの
♪ 今日までふたりは恋と言うなの 旅をしたと言えるあなたは♪ の所

ここは「ダイアナ」と同じ4つの循環コードでできている。
なるほど、そうやって参考にしたのね。

途中の歌詞の、
🎵 美し過ぎる🎵 というところ

最初はメロディーは音が下がっていたのだそうだ。
プロデューサーが「少し地味だなぁ」と意見を言うと、

ジュリーがこういうのはどうと言って、
ぱっとあのメロディーを歌ったそうです。


そして加瀬邦彦のメロディーが先に出来上がり、
作詞を安井かずみ氏に依頼する。

安井かずみの運転でジュリーが横に乗っていて、
雨で車がスリップした時、
「危ない、危険だよ」と言う言葉が出たらしい。

そして、
安井かずみは家に帰り「危険なふたり」と言うタイトルを思いついたらしい。

こういう歌謡曲のエピソードって、
ワクワクしますよね。

いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」の出だしのメロディーが本当は違っていたということも思い出した。

昭和歌謡の思い出は尽きない。

【参考文献】



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