見出し画像

腕時計が欲しい、という気持ちと憧憬

憧れているフォロワーさんがいます。
SNSでしか知らない、一般のひと。
その断片的に明かされる生活の一部や思考に、強く強く憧れています。

こんにちは、一般のひとです。


憧れの一般人さんがはちゃめちゃに可愛い腕時計を買いました。
腕につけた写真を上げてくれて、販売サイトのリンクも貼ってくれた。
何それめっちゃ可愛い欲しい! と思ってサイトを即ブックマークし、でも思った以上のカラバリに「えっどれもこれも可愛い!」となって、一旦自分を落ち着かせました。ヘイわたし、クールダウン。OK?

腕時計っていうのは案外そこらに気軽に売っているけれど、案外コレ!って気に入るものがない代表格のように思います。無難なものを買って仕事用にするもよし、と思うのですが、気に入らないものを絶対に持ちたくないタイプのわたしはビビッとくるものがない限り購入できないでいたのです。
でもそのひとがつけていた腕時計は本当に、本当に可愛かった。し、格好良かった。もしかしたら彼女だから似合うのかもしれない、とも頭を過ったけれど、欲しいと思った時計がそれだったんだからわたしもそれが欲しい。

ただ、その中に淡く見えてくる「憧れのひとと同じものを持ちたい」という恥じらう乙女みたいな思考。

なんだか自分でびっくりしてしまいました。
彼女とは恐らく体型も収入も好みも全然違っていて、同じような服は似合わないし買わないから今まで気にしたこともなかったのに、「わたしにも手に入る価格帯で、おしゃれで、しかも彼女と同じものを買うことができる」という喜びが確かにあるのです。
ご本人に知れたらうわぁ…って思われちゃうこと確実なので、決してバレないようにそのSNSでは秘しています。ただ、素敵なものを紹介してくれてありがとうございますって伝えることだけはしました。


いや、でも、本当にカラーバリエーションが豊富で…どれも可愛くて…好きな色を買うか、なんにでも合わせられる(でもすごく可愛い)色を買うか、心底迷っています。
デザイン的に会社につけていくと邪魔だろうから社会人用の腕時計は結局まだ迷い続けることになりますが、プライベート用は絶対にその時計を買うと決めて、決めただけで心がウキウキしています。わくわくです。それなりにきちんとしたお値段のものなのでしっかり考えないといけません。楽しい。

結果的に憧れのひとと同じ色を買うかもしれなくて、でもそれは単にあのひとと同じものを持ちたいという欲求ではなく、わたしの楽しい迷いから決めたものでなくてはならないんです。
気に入らないものは絶対に持ちたくないから!
ワンポイントでアクセントになるような色も素敵だし、でも赤やオレンジをよく着るので色が喧嘩しないようにシンプルにするのもおしゃれです。
ああ迷う、悩む、楽しい。

身に着けるものを買うと決めた瞬間の、脳内にドバドバあふれる脳内麻薬。わたしをミニマリストにさせてくれないこの快感。絶対に自分に似合うという確信とともに通販をする達成感。
そこに今回、長年の憧憬に少しだけ近づけるという彩りが添えられて、もう商品を見ているだけで嬉しくなるほどです。
あのひとの素敵な言葉や思考がわたしの中から出てくることはないけれど、きっとその時計を身に着けるとき、彼女のように凛として在りたいという思いがわたしを支えてくれるでしょう。彼女と同じにはならなくていい、ただ自分なりの芯を持っていたい。
憧れって不思議です。羨ましいとも妬ましいとも思いながら、でもずっとずっと澄んでいる。その思いが形になったものを見つけたみたいな気持ちです。憧れの形。わたしを律するもの。


問題は予算なんですけどね!


そうそうなくなるものではないようなので、ボーナスまで迷っていてもいいかもしれません。彼女も去年から迷ってたっていってました。
最近ストレスがかかりすぎているのを感じていて、ストレス発散の買い物が目立っています。つまり常に予算オーバーしている。家計簿の意味とは。
憧れに現実(お金)がついていかない感じがありますね!


しばらくはゆっくりと楽しく迷っていたいと思います。
わたしの憧れ。
手に取るときを、ドキドキしながら待っています。

読んでいただいてありがとうございます。サポートくださったら、それで美味しいものを食べて生きます!