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朝、起き上がれない

身体が重い。怠い。足一本動かすのもきつい。頭が真っ白になっていて、時間が過ぎていくのをただ見ている。

端から見ると恐らく
だらけている
怠けている
サボろうとしている
仮病を使っている

そんな風に見えるんだろうな、と思いながら起き上がれないでいる。

もう少し、せめてもう少し時間があったなら這いずるようにでも起きられるのに、6時半に起きて7時半に家を出て8時半から勤務、という今のタイムスケジュールでは「起きられない」ことのほうが圧倒的に多い。
毎朝、動かない身体を叩き起こしてずるずると支度をしている。
今朝はダメだった。動けなかった。それで、午前休を取った。
夏期休暇明け早々に申し訳ない、申し訳ない、と平謝りするような心地で電話をして、優しい上司に「全休にしたかったらまた連絡して」と言われながら泣きそうな思いで横たわっていた。

それで今、出社するならそろそろ動けるようにならないと、とざわざわそわそわした気持ちで、でもそこから目を逸らしたくてこれを書いている。
朝起きられない。登校拒否で毎日吐きそうな思いをしていたときもこうだった。居場所がない。世界のどこもかしこも居心地が悪い。消えてしまいたい。
学校にいけない、会社に行けない、つまり「ほかの人と同じことができない」という点でわたしはどうあっても落伍者だった。少なくとも、家族や周囲の人間から見てわたしは異常だった。
今でも会社に行けない日はめちゃくちゃに自分を責める癖がある。
いっそ突き抜けて「よし、今日は会社に行かない!」と決めたときには悠々と過ごせるのだけれど。


そろそろ支度をしたほうがいいだろうか。
まだ早いかもしれない。
でもギリギリになって慌てるのも嫌だ。
続きをやっておきたい仕事があるので、全休を取るのも憚られる。
さっきからもう心の中が荒れ狂っている。気が休まらない。休めたのは身体だけだった。いや、身体が動くようになっただけでもマシなほうだ。


午前休も良し悪し。
頭がぐらぐらする。
涙が出そうになる。
でも、わたしは「ほかの人と同じことができるようになりたい」


ほかの人と同じように、ちゃんと生きていきたい。

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