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若く見られて嬉しい欲深さ

最近、職場で実年齢を話すとほとんどの人が驚いてくれる。
こちらがまだまだ若手だと思っていた人(実はもう中堅どころだった)に「年下だと思ってました」って言われたりする。

正直に嬉しい。
嬉しいと思うのは、わたしの年齢が上がったからです。今の会社に入ってもう10年勤めてきたんだから、当然10歳年を取ってそういう年齢になったってことですね。
「いつだって今が一番若いんだから他人からの評価は関係ない、今日も可愛いぞ自分!」って思いながら鏡を見ているわたしでも、お世辞だとしても若く見られるとやっぱり嬉しいのかぁって。
あ、もちろん本当に若い人と比べることなんてできるわけもないですよ!本当に若い人は本当に若い。肌とか全然違うし、なんかまとう空気がピカピカしてる。
けれどそれはわたしにもあった時代です。もう過去の話。

今は、なんとなく若く見えて年齢不詳。
それが他人からのわたしの印象らしいです。


見た目年齢って、生まれ持った要因も大きいと思います。

背が低い
頭が小さく首が細くて華奢に見える
顔面のバランス

これらは生まれついた特徴なので、そういう風に産んでもらったことを感謝するべきでしょう。ありがとう両親。
それから、もちろん後天的な理由や自分で努力している部分もあります。

似合う髪形と服装を模索している
自分に合うスキンケアを模索している
言動が年齢に見合っていない

髪型って大事。
以前は胸下まで伸ばした重ための長髪をゆるふわパーマにしていて、それはそれで似合うと言われていました。パーマをかけないと疲れて老けた印象になるのでロングならパーマは必須でした。
半年ちょっと前に、一気に切ってベリーショートにしました。下手したら男の人より短いくらいのショート。めちゃくちゃに驚かれたけれど似合う似合うと好評です。頭の形がいい、という美容師さんのお墨付きで、実はわたしショートカットがとても似合うんですよ、ふふ…とほくそ笑んだり。

で、ね。
厄介なのは最後のやつ。
言動が年齢に見合っていないこと。
うわー心当たりある!!!
つまり精神が肉体についていっていないってことです。いつまでも心が思春期なのです。
どうでもいいことでケラケラとよく笑い、くよくよし、仕事については10年も勤めているとは思えない思慮のなさ。理解のなさ。幼くさえ聞こえるような高く間延びした声。
これ!!!
自ら学ぼうという意識が薄くて、いつまでも同じことしかできない。
すぐに人に頼りたがる。
年下の派遣さんのほうがよほど仕事のセンスがある。
あの派遣さんって仕事できますよね!すごいですよね!って飲み会で上司と盛り上がったりしました。羨ましい。
そういう精神の幼さが「なんとなく年齢不詳」の大きな理由でしょう。
恥ずかしいですね!

けれど、見た目の誉め言葉としてはきれいとか可愛いとかじゃなくて「色っぽい」と言われることが多い。言動は拙いのに。
色っぽい幼さ。不思議な響きです。
そういう奇妙なバランスがわたしを形作っている。



年を取って外見が変わっていくことを面白いと思っています。そりゃあ気になるけど、そういうものだな、と思ってる。シワが増えたな、クマが目立つな、似合う服が変わってきたな、親に似てきたな。
事実を受け止めている感じ。
何か発見するたびに、スキンケアを変えようか、日焼け対策をしようか、服や靴を考え直そうか、とやってきました。
若さだけが価値だとは思わないのですが、変化が続く中そういう試行錯誤をして、やっぱり若く見られたら嬉しいのだから欲張りです。
いつまで経ってもなんとなく30代くらいに見えていた親戚のお兄さんを思い出したりもします。そっちの血を濃く継いでいるのかもしれない。わたしもあんな風に年を取るのでしょうか。
そうだったらいいな、と期待したりしている。
ちなみにわたしはお世辞であっても謙遜せずに受け取るほうなので、若いねって言われたらにっこり笑ってありがとうって言います。



年相応の言動がしたい。大人らしい大人になりたい。
しかし、若くも見られたい。大人らしい若さがほしい。
見た目年齢を若く保ちたいのは強欲の表れなのです。
そのために高い化粧品やサプリを買ったりもする。
その効果のほどは定かではないけれど、なんとなく実年齢を驚かれる程度には年齢不詳に見られている。


うれしい。


自分の強みであるらしい「色っぽさ」についても研究しようかな、なんて思ったりしています。メイクとかね。
なんせ欲深い女なので!

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