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根尾昂の今までとこれから

どうもかわうそです。

今回は根尾昂選手(主に打撃面)について書いていきたいと思います。

根尾は伸び悩んでいる」とか「このまま育たないんじゃないか」という意見をたまに目にすることはないでしょうか?
確かに今年の成績をパッと見るとそう感じてしまう方もいるかもしれません。
結論から言うと「順調だ」と私は思っています。
根尾選手の成績を紐解いて本当に順調かどうか見ていきましょう。



1.今までの根尾昂

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まずは今年の根尾選手の成績についてまとめていきたいと思います。

108試合
打率.210
2本塁打
33打点 
29四球 
9盗塁 
OPS.563 
三振率28%


確かにこの数字だけを見ると「打率さすがに低いなあ…」「三振多すぎるなぁ…」と思ってしまうかもしれません。

では次に何故このような数字になったのかを考えていきましょう。





2.成績低迷のワケ

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このような三振率打率になった過程から本当の根尾選手を読み取っていきたいと思います

三振率28%打率.210とどちらも良いとはお世辞にも言えない成績です。
しかし、「伸び悩んでいるから」このような成績になったとは数字だけでは言い切れません。

では何故このような成績になったのか?
それは小笠原前二軍監督の「育成方針」にあります。

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小笠原前監督の育成方針は「三振OK どんな球が来てもフルスイングをして慣れろ」というものです。
画像で言っているように「結果を求めて根尾選手のスケールが小さくなることを防ぐための育成方針」です。(サンキューガッツ)


逆に言えば「結果を求めてスケールの小さい打撃をすればある程度結果を残せた」とも言えると思います。


しかし「1年目から打率を気にして逆方向ばかりに打つ」とか「三振を恐れて追い込まれたら手だけで当てにいくような打撃をする」というような根尾選手を見たいでしょうか?
少なくとも私は見たくないです。

スケールの大きさを保ちつつ、プロの球や木製バットに慣れさせて土台を作るにはピッタリの方針であったと考えられます。


数字を気にしすぎずフルスイングをし続けてもどんどん適応してきていることが月別打率推移から読み取ることが出来ます。


今季の根尾についてはロバートさんが分かりやすいデータと説明で上記ブログにまとめていますので、こちらもご参照頂ければと思います。



これらのことから根尾選手は「適応出来ず伸び悩んでいる」のではなく「育成方針通りに順調に適応している」ことがわかるかと思います。


3.本塁打数はこんなものじゃない

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スケールどうこう言う割にはホームランが少ないじゃないか!」とおっしゃる方もいるかもしれません。確かに2本塁打は物足りなく感じる方もいらっしゃると思います。

しかし実際のところ、ナゴヤ球場の異常な広さゆえにフェンス直撃や惜しい打球が多数あったのでそれは考慮すべきかと思います。
ではナゴヤ球場とナゴヤドームの異常性をご覧頂きましょう。






ざっと探しただけでも5本くらい損してますね笑
来年は広い球場にも負けない技術を身につけてホームラン量産を間違いなくしてくれるでしょう



ホームランを打てる素質は十分にあり、順調であることが分かった「根尾昂のこれから」について考えていきましょう。




4.これからの根尾昂

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台湾ウインターリーグ で見せた打撃とシーズンにおいての打撃の違いからこれからの根尾選手について予想していきたいと思います。

次の動画をご覧下さい。


どうでしょうか?もちろん打撃フォームもシーズン中とは違いますが、一番の違いはこの動画のような「ミートに重きを置くスイングが増えた」ということです。
これは二軍監督が変わったことによる「方針転換」ではなく、「プロの球に慣れ、ある程度結果を求めるフェーズに入った証拠である」と推測します。

実際に三振数が減少したことが台湾ウインターリーグでの成績に如実に表れています。

実際に根尾が台湾で残す数字は改善した部分が多い。同リーグでは計12試合に出場し43打数12安打4打点。打率2割7分9厘。特筆すべきは三振数の減少。ウエスタン・リーグでは444打席で127三振を喫した。だが台湾では48打席で7三振。割合にするとおよそ半分。

https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201912/CK2019120902100046.html




このことから、フルスイングだけでなく結果を求めミートを重視するスイングが来季からは増え「三振率が大幅に下がり、打率が大幅に上昇していく」と考えられます。
具体的な成績で言うと2軍で「.270 7本 OPS.750」あたりを期待したいところです。


成績の上昇はもちろん、スケールが小さくならないように状況によってはフルスイング、状況によってはミート重視なスイングと使い分けられるような選手になっていって欲しいです。




5.まとめ


最後にこのnoteで言いたかったことをまとめると


1.今年の成績はフルスイングでプロの球に対応するという育成方針によるものであり、結果を求めてスケールが小さくなるのを防いだためである。

2.本塁打の少なさはナゴヤ球場の異常な広さによるものである。

3.結果を求めるフェーズに入ってきている。

4.何故そのデータになったのかを考察することによって本質が見えてくる。

の4つです。


最後まで読んで頂いた方、本当にありがとうございました。

以上、かわうそでした。









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