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【つながる旅行記#257】初めての大室山とイワナガヒメと怪獣

前回は伊東駅の辺りを少しだけ散策した。

では、バスでの移動の果てに無事たどり着いた旅の目的地、『大室山』にさっそく登っていくとしよう。

無事着いて良かった

この大室山は2月に山焼きという行事があり、山全体が燃えて真っ黒になるそうなのだが、流石に3ヶ月も経つとすっかり緑色に染まっている。

自然の再生力はすごいな。

周囲の山と全然違う色合い

そして大室山の頂上へはリフトで行く。

というか、リフトでしか行っちゃ駄目なのだ。

昔は歩いて登れたなんて話もあるが、今は天然記念物の絡みで徒歩登山は全面禁止となっている。

平成22年に指定
わさびアイス

まあ多分今日明日で盛大に足を使うだろうし、ここくらいは楽をするとしよう。

岩木山でもリフトにはお世話になったし、なんだか懐かしい。

いやー、高いところって楽しい!!
久々のリフトにテンションが上がってしまった。


あ、写真撮りまーす^^

(えっ)


”パシャッ!!”


…………。



ソロ旅には慣れたもんだと思っていたが、こういうものにはまだまだ慣れていないのかもしれない。

きっと友達と一緒に来たらテンションの上がるスポットであろう記念写真サービスだが、やはりソロの自分にはどうにもいたたまれない気分になるというか……


き、切り替えていこう!!


そう、なにせここからは雄大な富士山が見れてしまうのだ。

大室山の標高は580mとなかなかのもので、遠いところまで見渡せるのである。

周囲の山に遮られたりはしない

……まあもちろん、遠くまで見渡せるかは天気によるのだが。

というかこちら側から見る富士山は基本的に春〜夏は結構な確率で曇る

富士登山シーズンの夏なんて特に最悪である。

まあでも、そういうところも富士山の魅力だよね!!


※(沼津工業高等専門学校による30年越えの調査データを使用した『富士山見えた割合カレンダー』)↓


いやいや、大室山で富士山を褒めるだなんて完全アウトである。

なにせ大室山の祭神はイワナガヒメなのだ。

そして富士山の祭神であるコノハナサクヤヒメ(かわいい)はイワナガヒメの妹にあたるのだが、日本神話ではこの二人が一人の男神に両方嫁いだところ、かわいいコノハナサクヤヒメだけめちゃくちゃ優遇され、その待遇にイワナガヒメが怒り、結果として妹に嫉妬してしまうのだ

なので大室山(イワナガヒメ)の所では富士山(コノハナサクヤヒメ)を褒めちゃいけないということらしい。


……いやまあ富士登山した身からすると、富士山のほうが岩だらけでイワナガヒメ感が強いけども。

正直なところ、山焼きの影響もあるだろうが大室山は本当に綺麗で気持ちの良い山なのだ。

すり鉢状になった火口部分の光景も、富士火口の尋常じゃない荒々しさと比べて、なんとのどかで美しいことか。

なぜかアーチェリーが出来る火口

そして山頂の道もしっかり舗装されているので非常に快適だ。

360度+αの景色を誰でも気軽に楽しめる。

オームロくん
一碧湖と初島
なんだかモコッとして良い感じの山(矢筈山)

そして海側には広大な別荘地が広がっている。

都会の喧騒を離れて、伊豆でのんびりというわけだ。

(すごい数だなしかし…)
リフトの向かい側
(アーチェリー楽しそう)

そしてそんな風景を見ていたら、なんだか麓に怪獣みたいな物体を発見した。

怪獣

な、なんだあれは……?

そして怪獣はともかくとして、コンデジのすんごいズームを使って傍らの白いものを見ると、わりと大きめの鳥だったことが判明。

これは……動物園か!?

そうです

どうやら新たな目的地が出来たようだ。

せっかく近くにあるのだから、あの動物園にも寄っていかねば!

降りる
八幡浜のみかん畑を思い出すレーン

そんなわけで大室山でした。

いやはや、開けまくりの視界で周囲を見渡せて非常に素晴らしかった。

そして自分が看板で惹かれた緑色の綺麗さもしっかり感じられて最高だ。


……そしてやっぱりここの祭神はイワナガヒメじゃない気がする。

すんごい溶岩の量

看板をみるに、この辺りの地形は大室山から流れ出した溶岩が作り出したらしいし、火の要素創生の要素を加えた神が……

……いやだめだ。神情報が自分の頭の中になさすぎて代案が浮かばない。

こんなところで神道知識のなさが響いてくるとは……!


まあ神云々はともかく、動物園に向かうとしよう。

なんだか入口からしてサボテンばっかりだが、なにかこの土地に関わる理由があるのだろうか……?


次回へ続く!!


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