色々凄いぞ国会議事堂!【国会議事堂ツアー②】
では前回から引き続き、国会議事堂を紹介しよう。
というか今回からやっとツアー開始である。
とはいえ撮影場所は決まっているらしいので、勝手にパシャパシャ写真を撮っていくわけにはいかない。
前回紹介したようにこのツアーはめちゃくちゃ人気なので、立ち止まって撮影なんてしてたら後がつかえてしまうのだ。
そして、開始直後からいきなり階段を登ることになった。
趣を感じる階段でなかなかいい感じなのだが、運動不足の人間にはちょっときついかもしれない。(途中1回休憩はさんでくれるけど)
そんなこんなで、赤い絨毯の廊下を歩いて皇族室へ到着。
皇族室はその名の通り、国会議事堂に皇族がきた際に休む部屋らしい。
すぐそこには御休所もあって、こちらは天皇陛下用とのこと。
……しかしすごい装飾と石壁だ。
なんと国会議事堂には日本全国の石材を使っているらしい。
中にはもう手に入らないものもあるようで、「日本の石材博物館」なんて呼ぶ人もいるとか。
そして基本的にはあらゆるものに国産を使用することにこだわっていて、仕方なく外国産を使った例外は3つだけだという。
その3つとは、ステンドグラス、ドアノブ、そしてポストだそうだ。
これらは国産品では事情があって無理だったらしい。
なかでもポストは壁の中に埋め込まれていて上の階から下の階まで繋がっているもので、自分の想像してたポストとは違う不思議なものだった。(アメリカ製とのこと)
そんな感じで廊下を歩いていたら、「自由民主党」などの政党の札が示されている部屋を発見。
これらの部屋は大きさに違いがあるようで、割り当ては政党の議席数によって変わるそうだ。
つまり選挙で大敗したら、小さい部屋へ移動しなければならない。
なんだか色んな意味で悔しい思いをしそうな仕組みである。
少し歩いて中央広間に到着。
ここは国会議事堂のまさに中央部分だ。(あの三角屋根のところ)
この中央広間には、板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像と、空の台座がある。
空の台座が置いてある理由は、「政治に完成はない、未完の象徴」という意味だとか、4人目を単純に決められなかったとか色々あるらしい。
そしてこの部分は高さ32.62mの吹き抜け構造になっており、法隆寺の五重塔が入るとのこと。
自分は五重の塔のスケール感は全く覚えていないが、とにかく凄い開放感があることは確かだ。
そして四方には、春夏秋冬の日本を描いた油絵がある。
(春は大混雑で撮れませんでした……)
この油絵の中で”夏”を描いたものは、なんと「十和田湖」の絵だという。
自分の行った場所がモチーフになっているのはなんだか嬉しい。
ただ、この油絵は想像で描いたものという情報は付け加えておかねばならないだろう。
あと、そもそも最初はモザイク画でやるつもりだったらしいのだが、時間と費用の関係で油絵になったという経緯があるらしい。
(世知辛いな…)
そんなわけで、とうとう個人的にメインイベントである衆議院議場へ到着。
おお……!!
ニュースでよく見る光景が目の前に……!
そして椅子が狭いな!
案内の方によると、椅子がこんなことになっているのは当時の日本人の体格に合わせて作ったからとのこと。
確かに昔の日本人の身長はかなり低かったとどこかで見た気がする。
せっかくだしちょっと調べてみよう。
流行りのAIで!
AIはまさかの平均身長115cmという驚愕の答えを導き出した。
なお実際は、1950年で男性平均が160cmくらい。
国会議事堂の建設開始が大正9年(1920年)で、昭和11年(1936年)に完成したことを考えれば、小さく作ってしまったのも納得ではある。
日本人の体格が今のようになるなんて、当時は想像出来なかったのだろう。
それはそうと、議場の天井いっぱいのステンドグラスがとても綺麗だ。
これも十分な明るさになるように調整されているとかなんとか。
この場所で実際に国家の大事なことが話し合われているんだなあ。
そんな場所に自分が居るというのがなんとも不思議な気分だ。
……しかし考えてみれば、昭和初期に完成した建物を今も使っているというのはなかなかすごい話じゃないだろうか?
今自分が座っている椅子もそうだが、国会議員が使うであろう椅子もなかなかの年季を感じる。
そういえば国会議事堂って耐震関係とかはどうなっているんだろう?
先程「大正9年(1920年)建設開始で、昭和11年(1936年)に完成」と言ったが、そうなると関東大震災(1923年)が直撃しているはずだ。
……すると、いい感じにそれに触れた記事があった。
このnoteによると、どうやら関東大震災が発生した時の国会議事堂はまだ骨組み段階だったらしい。
なのでこの建物が「関東大震災に耐えた」というわけではないようだ。
一応、国会議事堂は「震度6には耐える設計」とのことらしいのだが、強い地震が2度来ると新建築基準の建物でさえ倒壊するというのは熊本地震が証明してしまっている。
東日本大震災での東京の震度は震度5強だったとはいえ、国会議事堂もあれでなにかしらダメージを受けたりしていないのだろうか?
……と思ったら、2020年から3億円かけて調べていたらしい。
まあ2023年の3月辺りに調査は終わっているはずなのだが、耐震診断の調査結果が自分の検索力では見つからなかったので、結果として問題がなかったのかはよくわからないけども。
そんなわけで、あれこれ脇道に逸れていたら思いのほか文字数が増えてしまった。
国会議事堂、改めて調べてみるととても興味深いことばかり。
そして実はこの後に議場でイベントが発生したのだが……
それに関しては次回ご紹介するとしよう。
お楽しみに!!
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