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【検証】外に持っていった際のデータはどこへ消えた?【SwitchBot温湿度計】

いやどんだけ温湿度計で記事書いとんねん」という幻聴が聞こえるが、これは非常に大事な記事なのだ。

なぜなら旅行時の気温・湿度ログを取るためにSwitchBotの防水温湿度計を使えるのかは万人の重要事項なのだが、どうもそれが怪しいからである。


経緯としては、以前の記事で「外に持っていくとデータが蓄積されていません!」という衝撃のAmazonレビューを発見。

自分も実際に野外に出て試してみたところ確かにデータは反映されず、データが飛んだグラフが完成した。

つまり旅行時の気温と湿度を収集したいという自分の目的を、この製品では達成できないことが判明したのだ。


……しかしだ、本当にそんな酷い製品があり得るのだろうか?

それにこの製品は68日分のデータを本体にローカル保存していると公式が明言しているのだ。

……もう一度試してみよう。

まだ可能性はある。


そしてもし普通にできるのに「出来ません!!ゴミ!!」なんて記事を放置したら、SwitchBot社からめっちゃ怒られそうだし。


そんなわけで温湿度計を連れてサイクリングと洒落込んだのだった。



で、サイクリングを終えて家に戻ってきた。

アプリを起動して得られたグラフがこちらである。↓

いやどうみてもアウト!!!


完全に外の気温なんて反映してません!!


もう記事を終わりにしたいところだが、まだ色々調べられることはある。

このSwitchBotアプリにはデータのエクスポート機能もついているのだ。

自由に期間を指定してcsvファイルを作成できるこの機能。
こちらも念のため調べておこう。

作成したファイルはGoogleスプレッドシート等に読み込ませれば、見やすくなるしグラフにもできる。

さてさてデータはどんな感じで……?

いやもう絶対おかしいデータが出てきた!!

30分以上に渡って微動だにしない気温と湿度

一体どんなデータを蓄積しとんねんという話だ。


あーあ、こりゃ酷い製品だよ……。

やっぱり旅行に持っていっても無駄だなこれは。


・・・


でも本当にそうなのか……?



さすがにこの結果を見るとローカル保存なんてしているとは思えない。

だが公式で明言している以上、保存してなかったら大問題のはずだ。

そう思った自分は……


公式のサポートへ向かった。


更新日:2023/10/25適用製品:防水温湿度計

前提
常時ハブミニ/ハブ2に接続して防水温湿度計を使っていますが、何らかの理由で外に持ち出して使用し、ハブミニ/ハブ2のある環境に戻ってきたら、外での間のデータの読み取りが出来ません。

解決方法
ハブミニ/ハブ2の環境に戻ってきた後、SwitchBot App→防水温湿度計→歯車マーク→クラウドサービスをオフにします。
SwitchBot Appを再起動→防水温湿度計→下にスワイプして温湿度データをダウンロードします。
再度SwitchBot App→防水温湿度計→歯車マーク→クラウドサービスをオンにします。

これで外での間の温湿度データが同期されます。

SwitchBotサポートより


ド直球で問題解決しそうな回答が置いてあるー!!


いや思えば公式サイトなんて一番最初に見るべきだったんじゃないかという話だが、基本的にこういうQ&Aで解決することは少ない気がしていたので、自然と選択肢を放棄してしまっていた。

……これは考えを改めねば。


というわけでさっそく言われた通りクラウド同期をオフにして、データの更新を試みる。

すると……?

なんだかそれっぽいグラフが完成!!

これはまさに外出時の気温データだろう。


さっきのおかしなグラフ↓
とは全然違う。

さっきのおかしなグラフ


ではデータをエクスポートしてその数値もみてみよう。

おお……!

さっきの微動だにしない数値とは打って変わって、しっかりと数値が変動している


本体のみを携帯した場合も、やはりちゃんとデータは保存されていたのだ。

つまり旅行のときに持ち歩けば、ログは本体に残ってくれる。


問題解決!!

旅行のときには持ち歩こう!!


あのおかしなグラフが一体何だったのかは不明だが、データが存在しない期間を適当に埋めようとして入れられた謎データが邪魔をしてたとかそんな感じだろう。

まあなんでもいいや! 解決したし!!



そんなわけで数値も問題なくなったことだし、あとは公式の手順通りにクラウド同期をオンに戻してデータを更新してと……。

これで本体の保存データを基準にして、クラウドのデータが書き換わるはずだ。



そこにはまたおかしくなったグラフがあった。

これは……

本体のデータがクラウドに同期されていない……?


・・・


(もうめんどいからこれでいいか……)



そんなわけで、解決したけど解決しなかった

自分の環境では一旦クラウドに上がってしまったおかしなデータは書き換えできないらしい。


なんだか釈然としないが、自分の用途は満たせるからもうこれでいいや。

本体に68日間データが残ってくれるなら、期間内に旅行時のデータのみをエクスポートして、csvファイルにしておけばいいのだ。

数値さえあればグラフは自前で作れるのだから。


そしてSwitchBotハブを経由したクラウド保存には期待しないことにする。

家においている温湿度計はともかくとして、外で取得したデータを扱う温湿度計はこれが正解ということにしよう。



そんなわけで、SwitchBotの温湿度計を持っていない人には本気でどうでもいい記事を連発してしまったが許して欲しい。

でもこれを機に温湿度計を持ち歩くことの楽しさに気づいた人もきっと生まれて……ないかさすがに。

まあ「データを集めるのって楽しい!」と思う人間もいるということで。


そういえば今年の年末も実家に帰ると思うが、自分の実家は相当に寒い

もう自分の部屋など存在しないので、自分はリビングに寝るのだが、果たしてストーブが止まったあとの寝室はどんな勢いで冷えていくのか

データを取るのが今から楽しみだ。


それに、思えば親のヒートショックも普通にありえる段階になってきた。

そういう意味でも実家の温度データを集めておかねば。

おいおい……そう考えるとやっぱり役に立ちまくりじゃないか?


みなさんも趣味と実用に、温湿度計を持ち歩こう!!


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